森のかけら | 大五木材


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さあ、ジャカランダの伐採ですが、昨日書いたように幹は見た目以上に幹はもろくてチェーンソーを使うまでもありません。短いつきあいでしたが、わが家で根付いてくれた感謝も込めて手鋸で丁寧に介錯させていただきました。駐車場を塞ぐように斜めに生えて、葉をいっぱい茂らせていた存在がいきなりなくなってしまうのですから、解放感以上に寂しさもあります。ならば今横たわる「材」となったこのジャカランダを骨の髄までしゃぶりつくらせていただくことことこそが礼儀ではないか!

ジャカランダは枝が多いのですが、狭いスペースに植えていたこともあって不自然な方向にも枝が出ていてその中にはこんなものも。うちの息子が振りかざしているのがそれです。こういうものも伐採現場では顧みられることもないのでしょうが、これもしっかり商品とさせていただくつもりです。そうやって細かく解体し、立派に成長したジャカランダは細い枝を残すのみとなったのです。さすがに10年近く共に成長してきた身内のようなものでしたから複雑な心境にはなりましたが、決して無駄にはすまい。

一方、残された湾曲した根元部分は強力で、しかもコンクリートを叩き割って地下に潜り込んでいるのでかなり手こずりました。地下に伸びた根は仕方がないので、薬剤で腐らせることにして(そうしないとシロアリが家に侵入する道となってしまうので)、とりあえず地上に出た湾曲した部分だけでも切断して除去。これはこれで乾かせていずれ解体して何かに使うことに。まあ、こうして思いがけず『熱帯の桜』の材部分が手に入ったのです。これはこれで喜びそうなマニアがいるとは思うのですが。

それだと全国のマニアな愛好家にチリジリバラバラに売れていってしまうことになるので、やはりこういうマニアックな材こそコレクション的な意味合いがあるのだろうと、【森のかけら・第二弾】を作る気持ちが高まったのです。残った切り株には刻まれた年輪は10年足らず。1年で勢いよく成長したことがうかがえます。きっともっと条件のいい場所に植えてあげられていたら、紫の花を沢山咲かせていただろうなと申し訳ない気持ちになりました。ペット同様、木を育てるにもそれなりの覚悟が必要という事。




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