森のかけら | 大五木材


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奇杢の極み『レースウッド』の話の続き。昨日は、板目部分に現れ『レースウッド』の名前の由来ともなったレース模様の話をしましたが、一方柾目部分には昨日触れた虎斑(とらふ)のような杢が連続して不規則に現れ、アートのようでもあるユニークにして不可思議な表情を作り出します。そのことから『ビーフウッド』という美味しそうな名前がついていますが、決して食べられるわけではありません。この木は、図鑑などではよく『シルキーオーク』という名前で紹介されています。

虎斑に似たような杢が帯状に現れることから、虎斑柄として有名な『オーク』に似ている木として『シルキーオーク』と呼ばれるようです。ただ、オークの意味は理解できるものの、シルキーとはどういう事なのか?いろいろな文献などを読んでみても、その根拠が書かれていないのですが、推察してみると「シルキー(Silky」ですから、シルク(絹)のような艶やかさや手触りからきているのでしょうか。しかし実際に触ってみると、これだけの杢なので表面は微妙に凸凹しています。

柾目を分断する杢の中は確かにツルツルしたような触感があり、その艶やかで滑らかな手触りからシルクを連想させたのかも?日本人と欧米人では触感の表現も随分違うかもしれないので、文字通りその手触りからきているのかもしれませんが、もしかするとその存在そのものが高級なシルクのように価値があるとされたのかもしれません。まあいずれにせよ、このシルキーオークという名前もオーストラリア及びニュージーランドに生育するさまざまな属、種の木に対して使われています。

もともとは、オーストラリアのクインーズランド南部およびサウスウェールズに自生するGrevillea  robusta(グレビアナ・ロブスタ)という木に付けられていたものが、クイーンズランド北部に生育するCardwellia  sublimisも同じような特徴を有していることから、そちらも『シルキーオーク』、あるいは『ノーザンシルキーオーク』と呼ばれるようになったそうです。それらを総称して『オーストラリアン・シルキーオーク』と呼ばれることもあります。現在では温暖地帯の各地で植林されています




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