森のかけら | 大五木材


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森のりんご』を作り始めた時に、いつかは作ろうと思っていたのですが、なかなか実現することが出来なかったモノがようやく完成しました。『森のりんご』は触感が滑らかである程度の重さのある広葉樹を主に使っていて、一応言い訳程度にオブジェ、インテリア委以外にも「ペーパーウェイト」にもなりますよ、という事にしていますが、本来は四角いキューブだけでは物足りなくなって、『曲面のかけら』を作ってみたかったというのが本心です。という事なので、やっぱりいろいろな種類を作りたい。

という事でいろいろな種類の木のりんごを作っているのですが、その中でもどうしても避けて通ることの出来なかったのが、フルーツウッド系のりんご。その商品名に「りんご」という言葉をつけてしまったのでややこしくなったものの、「ミカン(蜜柑)のりんご」や「ナシ(梨)のりんご」、「スモモ(李)のりんご」などの、初めて聞く方には意味の分からないりんごを作ることは私に架せられた使命。その究極が『リンゴ(林檎)のりんご』、つまりリンゴ(林檎)の木で出来た『森のりんごです。

 

『森のりんご』を作り始めて早数年、ようやく念願が叶いました。そんなもの簡単に作れるじゃないのと思われるかもしれませんが、『森のりんご』を作るためには、【森のかけら】よりもふた回りほど大きな素材が必要になります。具体的に言うと、荒材で65㎜ぐらいの角材が必要になります。もちろん芯を外しての大きさ。乾燥に伴い収縮しやすいフルーツウッドの場合、もう少し大きなサイズが望ましいのですが、フルーツウッドってそもそもそんなに大きな径の材は得にくいものなのです

以前にあったリンゴの木も結構大きかったのですが、乾燥に伴い割れが生じて結局使えませんでした。今回出来たリンゴは、フルーツウッドの先輩である武田製材武田誠さんから3年前に分けていただいたもの。割れないように天乾させること3年、奇跡的にうまく乾いたリンゴの木を使いました。割れなかったとはいえ、枝や傷もあって、歩留まりは恐ろしく悪い。逆に考えれば『森のりんご』や『森のかけら』だからこそ活用できるとも言えます。量は少ないのですが是非マニアの方には必須アイテムですぞ~

フルーツウッドのりんご』と聞くと、ほとんどの方がその実の匂いがすると思われて、匂いを嗅ごうと鼻に近づけられますが、残念ながら材からは実のような匂いはしません。伐採直後であれば、実の匂いなどが付着していたりして「匂い香」がうっすら残っていることもありますが、それはあくまでも一時的なモノ。品質そのものよりも、それが本当にその木で出来ているという事が大切。『森のかけら240リスト』に含まれていないので通常ならExtra(番外篇)扱いなのですが、Appleの言葉も捨てがたい!




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