森のかけら | 大五木材


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そんな難しいクリの原木の見極めも、中川原社長にかかれば造作ないことのようで、厳選された大量のクリの原木の在庫を見ればそれも納得。それでも針葉樹の構造材のように汎用性が高いわけではないクリを扱うに際しては、販売先の確保からして、理解ある取引先と巡り合うまでにもかなりのご苦労や困難があったと思われます。そういうクリの木への思いも錯綜し、岩手の広葉樹、特にクリ、ナラにこだわり取り組んでこられたその先見性と覚悟に圧倒されるのです

ちょうどその時にも大きなクリの現場を抱えられていて、柾目のクリの板などを大量に保管されていましたが、『クリで柾目』って通常考えられない感覚です。しかもそれが3mや4mの長ものでも対応できるなんて・・・唖然!中川原社長が貴重な時間を割いて、細かく説明してくださったのですが、その口から発せられる言葉は豊富な在庫に裏打ちされた揺るぎない自信とクリの製材として意地を貫き通したという矜持に満ち溢れています!これぞ広葉樹にこだわって生きる材木人!!

中川原商店さんの土場にあるのはクリばかりではなく、ナラの原木も大量に在庫されていました。ナラは現在全国的に慢性的な材不足傾向にあり、弊社でもナラから代替材のホワイトオークに切り替えていますが、うず高く積み上げられたナラの原木と製材された大量の挽き板の山を見ると、あるところにはあるものだなあと感心させられます。大手の家具屋さんとも取引をされているという事で、決して材を切らさないというメーカーとしての供給責任の心意気を感じました。

少しの時間お邪魔するつもりが、話が盛り上がりすっかり長居してしまいました。クリに関しては、中川原商店さんは間違いなく日本一に規模だと思われますが、後継者でもあるご子息の中川原壮一さん㊨も熱心で、岩手の広葉樹の文化は今後もしっかりと継承されていくようで頼もしい限りです。こうして産地で直接生産者の方の声を聞き、商品背景を知ることで、モノを売ることからモノガタリを売ることが出来るようになるのですそれぞれの木にそれぞれのドラマがある




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