森のかけら | 大五木材


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建築用の木材は「乾燥材」が絶対必須条件となっておりますが、乾燥の方法はいろいろあります。時間さえ許されるのであれば、材の艶や光沢を失わない「天然乾燥」こそがベストの方法だと思っていますが、3~4ヶ月もすれば完成してしまう昨今の建築スピードでは、なかなかそれも許してもらえないのが現実。そんな中にあって、弊社では一部の商品はいまだに「天然乾燥中」。通常であれば長時間有する「天乾」も、この暑さでドンドン乾燥が進行。20数年前には想定もしない夏の暑さ!

急激な乾燥の進行によって、芯持ち材が「パリッ、パリッ!」と激しく音を立てて表面割れする現象もあちこちで聞こえてきます。化粧として「現わし」で使うわけではないので、そこまで心配はないものの、決して聞いて楽しくなる音ではありません。音が聞こえるたびにドキッとしてしまうのは悲しい材木屋の性(サガ)。連日30℃も過ぎる酷暑が続く昨今の夏、「天然乾燥」においても「過乾燥」が発生してしまうのではないかとさえ思ってしまいます。干される柱や間柱、ひたすら忍耐の夏を体験中・・・。

その土場の敷地の一角に栗の木を植えているのですが、文字通り三年目にして実が付きました。本当は、2、3年目くらいは、実を付けさせない方が良いらしいのですが、植えているとはいってもほぼ放置状態ですから、気がついたら実が成っていたというレベル。小さな幹ですから、栗の実も小さなものが3つぐらいの事なのですが、それでも何だか実がつくと嬉しい気持ちになります。別に食用にするために植えたわけではありませんが、ささやかな喜び。これは是非とも味見してみたいものです。

まだ3年の若木、直径はわずか50㎜にも満たない大きさですが、これとてあと50年もすれば立派な大木になるかしら?資材置き場の土地の一角という事で、栗の栽培に造った肥沃な土地でもありませんので、50年経っても幼い姿のままかもしれませんが、愛おしさは募ります。こんな立派な1枚板が取れる栗の大木になるまでには、どれだけの四季を乗り越えることでしょうか。当然、用材として植えたわけでもありませんが、あまりに感情が入ってしまうと商売にも支障が・・・「生き物」を手にしている自覚と責任はしっかり持っておかねば!




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