森のかけら | 大五木材


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ちなみに弥助が運んだ信長の首にはこういう話も残っています。それが『信長のデスマスク』!オカルト好きには有名な話で今までに何度もテレビでも取材されています。デスマスクの所有者は信長直系43代目の子孫の方。当家に伝わる巻物には、弥助が信長公の首を南蛮寺に持って行きそこで前田玄以に私、岐阜の崇福寺でデスマスク作り、代々受け継げというもの。当時日本ではデスマスクを作る習慣も無かったのですが、海外ではそういう風習があると弥助が説得して作ったのだという話。まあ話としては辻褄が合ってはいて非常に興味深い話です。そのデスマスクがこちら。

 

また信長公の言葉として有名なものに、「是非に及ばず」があります。この言葉は信長の家臣・太田牛一が本能寺から逃げ出した女性に訊いて『信長公記(しんちょうこうき』に書き残したもので信憑性が高いとされています。この言葉の解釈について、「仕方がない」と現代語的に訳しているケースが多いのですが、『本能寺に変427年目の真実』の作者であり、明智光秀の子孫・明智憲三郎氏によると、光秀の謀反ならば仕方ないという諦観の境地ではなく、「なに、光秀の謀叛らしいと?! それが是か非か、本当かどうか、論ずる必要はない!それよりも即刻戦え!」という意味であり、そうでなければ側近の森乱丸に「是非に及ばずと、上意候(命令した)。」と言ったという言葉が繋がらないと解説されています。ちなみに弥助の話、ハリウッドで映画化されるとか・・・どういう風に描かれるか楽しみです。

ところで、このあたりにくると少し周辺が開けていて、数か所で木が伐採され転がされていました。いずれもかなり目の込んだ良材ですが、この後の行方が気になる。これって『安土城跡産出』という事で間違いないと思いますが、普通に木材市場とかに並ぶのかしら?こういうところの木って、もう普通に目が詰まっているとか、節が多いとか少ない、虫が食ってるかどうか、通直かどうかなんて基準で考えてはいかないレベルの木だと思うのだけど、恐らくそういう物差しで考える材木屋って少ないんでしょうね。信長ゆかりのキャッスルウッド(城の木)ってそれだけで十分に価値があって、欲しい人もいるはず。

銘木という価値判断とは別の基準で木を評価すれば、従来とは違う木のファンも増やせるのではないかと考えていて、こういう意味でのトレーサビリティにはこだわっていきたいのです。そんな事を言うと、具体的にどうすればいい?(安土城の木で何を作ればいいの?)って言う人もいますが、そんな木のもの屋としての生命線をただで教えるわけがないッ!人に訊くという発想自体が論外。ことごとく既成概念を打ち破って新たな価値観を生み出してきた第六天魔王もお怒りじゃ!地元の松山城の木でキャッスルウッドが出来たらなんて考えていたりしたけどここはすべてが別次元。安土城は今も宝の山!!

戦国武士とかにあやかってその家紋で『森のしるし』という商品も作ってきました。その第一弾は、戦国武将の中でも特に有名な10人、織田信長(織田瓜)、真田幸村(六文銭)、豊臣秀吉(五三桐)、伊達政宗(仙台笹)、徳川家康(徳川葵)、加藤清正(桔梗)、上杉謙信(上杉笹)、柴田勝家(二つ雁金)、武田信玄(武田菱)、前田利家(加賀梅鉢)そのほとんどがこの安土城と関係していて、もしもこの台木を安土城の台木で作れたとしたら・・・。灯台下暗しで近すぎるとその価値が見えにくくなるのかもしれませんが、安土城の木というだけで手に入れたくなる城マニアは世界中に大勢いるはず!いかん、安土城の木、欲しくなってきた・・・




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