森のかけら | 大五木材


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20100116 神山ワールドカフェ④まあとにかく見どころ聴きどころ満載のアートの町神山でした。この機会に行かなければ、ここまで知ることはなかったかもしれません。廃校になった校舎や空き店舗などを活用して創作活動をされる方は全国でも多いのでしょうが、そういう場所って案外町のはずれにポツンとあったりして、静かに創作活動に専念するにはいいのかもしれませんが、夜にもなると結構な雰囲気になるので、創作意欲とは別の気力も振り絞らなければならないような気がします・・・。その点、神山の校舎やアトリエは町の傍にあり、暮らしとの『切り離れ感』が少ないように感じました。町に来られたアーティストの方々が泊まられるのも、町の中のかつての教員住宅だそうですし、アトリエの1つはかつての保育園㊨です。この場所が実にアトリエ然としたアトリエで、まるで芝居のために作ったようなセットのようです。床の杉板も英語の落書きも使いかけの絵の具もそのまま(作品と言われても納得しそう・・・。

 

20100116 神山ワールドカフェ⑥そんな風にいろいろ見てきて思うのは、暮らしの中にもいくらでもアートはあるし、アートそのものも暮らしと切り離した所には存在できないという事です。それを痛烈に感じたのは、かつて町で一番賑わったという『劇場・寄井座。昭和初期このあたりは林業で繁栄していたそうです(その時期、全国各地で似たような話を聴きますが、全てが今では想像すら出来ない黄金伝説というのが悲しくもありますが・・・)。昭和5年にこの寄井座は建てられ、大衆文化の発信基地として、お芝居や映画を上映してそれはそれは賑やかだったそうです。やがて全国的な林業の衰退と重なるように町も活気を失い、寄井座も昭和35年に閉鎖され、その後は縫製工場として利用されていたそうです。その時には、今の天井の下にもうひとつ天井が付けられ、左の立派な天井広告は見えなかったという事です。それをグリーンバレーの皆さんが修復されて、この天井広告が数十年ぶりに姿を現わして今に至っているという事でした。

 

20100116 神山ワールドカフェ⑤芝居や映画にたくさんの人が集まり、この小屋に熱気があふれていた当時をずーと見つめてきた看板達です。数箇所抜けているところもありますが、手書きの天井看板でこれだけ綺麗にまとまって残っているのは素晴らしいことではないでしょうか。参加者一堂、中に入るなり「オオーッ!」と感嘆の声が上がりました。手書きの温もりと遊び心溢れたそれぞれの看板が実に愛おしく見えます。こういう文化を受け入れ楽しんできたご先祖様達のDNAが、今の神山のアートを楽しもうという素地を作っているのだと実感しました。粋ですね~!中に材木屋とかあるのを見つけるとなんだか嬉しくなります。

20100116 神山ワールドカフェ②20100116 神山ワールドカフェ③アート作品を観てまわった後は、室内でワークショップ。『四国に必要な仕事』というテーマがあり、席を移りながら話をするのですが、こういう時はテーマ云々ではなく喋った者勝ちだと決めてますので、行った先々で仕込みのネタを交えながら好き勝手に喋らせていただきました。初対面の人と話すのに、高尚な話など必要ありません!チラシもパンフも配りまくりました!これが私の、胸の晴張れる大好きな『仕事』です!その後は全員が車座に座って、時間を計りながら30秒の自己紹介+意見交換。これ良かったですね、30秒という設定が絶妙でした。それでもオーバーして喋る方続出・・・みんなどんだけ喋り好きなんでしょう、反省・・・。

20100116 神山ワールドカフェ

今回のイベントは、この2日間で何か答えを出そうという性質の物ではなく、『大衆劇業の殿堂・神山座』は何だか面白そうなのでみんな行ってみませんか?という主旨だと勝手に解釈・実行しました。果たしてその実態は、聞きしに勝る『画にも描けない美しさ』、もとい『ネットでは伝えきれない面白さ』でした!こういう出会いをした人って多分、のちのち繋がっていくんでしょうね。楽しいような怖いような・・・。企画していただいた四国産業経済局の皆さん、お誘いいただいた岡田所長、笑顔の素敵な神山の皆さん、参加された全ての皆さんに感謝致します。人生もケセラセラ、楽しく生きましょう!




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