森のかけら | 大五木材


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100125_1114~0002子供の具合が悪かったので近所に出来た割と新しい病院に初めて連れて行ったのですが、受付のあるロビーが開放的な吹き抜けになっていて、その壁面にアクセントとして意匠的に木が使われていました。桧の節ありの 50~60㎜角でしょうか、壁の上部にグルリと貼りめぐらされ、白壁の中に軽快な雰囲気になっていました。もっときちんと画像を撮りたかったのですが、人目もあり、天井をしげしげと眺めじっと撮影していると危ない人と思われそうなので、ささっと撮ったためいまひとつ良さが伝わりにくいのが残念。

決して、どうだ!と自己主張しないまでも我々の身近なところで木はたくさん使われています。商売柄、なるべく現しで化粧材として使って欲しいと思いますが、土台のような黒子の役目も必要です。それでも最近は、かなり見えるところに木を使っていただくケースが増えてきました。そういうことばかり気にしているから余計にそう思うのかもしれませんが、確実に木の出番は増えています。ただ昔みたいに、これでもか!という風な使い方は減り、慎ましやかにちょいと木を見せるという控えめな演出に変わってきているので、1つのシーンで使われる総量は減っているかもしれませんが、そういう機会が増えるのは大変ありがたい事です。

100126_1648~0004そんな親の影響かうちの子供たちも、何かにつけ子供なりに面白そうな『木』を見つけて「報告」してくれます。いつも子供たちがお世話になっている歯医者さんで、面白い木があるという事が話題になりました。3人の子供たちが順繰りに治療に行っているのですが、子供たちの間では「あれ、面白いよね~」「木に目玉があるアレ怖いよね~」とか、共通のキーワードで語られる「面白くも不気味な木」があるのです。それはそれは、面白げでもあり不気味でもあるらしいのです。無数の目玉がこちらを睨んでいる・・・!との事。まったくの謎?「見ればすぐ分かるから」それはそうでしょう。私も時々送り迎えに行くのですが、いつも院を離れた頃に「お父さん、見た?」と言われ、見逃したと気づくのでずーっと正体が分からなかったのですが、今日偶然にもその正体が解明されました(それほど大袈裟なものではないのですが・・・)。

100126_1648~0003日、パルス・デザイン大内さんの事務所を訪ねると、引越しのお祝いに多くの観葉植物が贈られてありました。その傍らにややおおきめの鉢がありましたが、それが「謎の木」の正体です!確かに「無数の目玉がこちらを睨んで」います。わが子たちは、この異様な姿に恐れをなし、木の好きな父に伝えねばと思ったのでしょう。院にあるのは、もっと小振りな物との話でしたが、初めて見るとさすがに驚きを覚えることでしょう。わが子たちの「思い」が嬉しくもあり、可愛らしくもあるのですが、残念ながら子供たちよ、これは木ではないのだ!中国やフィリピンを原産とするサトイモ科アロカシア属(クワズイモ属)の、『クワズイモ』という常緑性多年草です。私は詳しくはありませんが、大内さんのところにあったこれは、かなり大きいサイズなのでなないでしょうか。

 

 

20100125 蛙の雨傘そのユニークな名前も、食べられないことから「不喰芋(食わず芋)」と呼ばれているそうで、皮膚の粘膜に対して刺激のある成分があるので、食べるのはもちろん、切り口から出る汁に手で触れないようにとの事です。昔から『カエルの雨傘』などとして戯画にも描かれるほど有名な植物のようで、大きなものになると人間も入れるほどのものまであり、最近ではお洒落な観葉植物として人気が高いようです。でもこの形相、エイリアン好きの私にはたまりませんが、どうやら子供たちもそのDNAを引き継いだようです。
 



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