森のかけら | 大五木材


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一時は置き場所に頭を悩ませていた例の『モミジバフウ』ですが、一年の天然乾燥を経ていろいろな所へ旅立っていきました。小さめのカウンターから花台、飲食店のプレート、まな板、木工クラフト等々、いろいろな用途でいろいろな場所で使っていただき、ようやく残りが1/3ぐらいになりました。そうなったらそうなったで、全部売り切ってしまうのが惜しくなるという『モッタイナイ病』が顔を覗かせてきそうになるのが怖いところです。あってもなくても結局心配・・・

ところで、このモミジバフウはたまたま丸太の状態で入手したので、丸太をすべて板に挽いてもらいました。ですので必然的に芯を含んだ板もあるわけです。一般的に芯を含んだ板は、そのままだとねじれたり暴れたり芯から大きく割れてしまうので使い物になりません。しかし必ず木には芯があるので、どうしても芯が含まれます。柱の場合は強度のある芯を生かして使いますが、その際には背割りを入れるなど割れにくい工夫が施されています。

板ものの場合は、芯を外して木取りしたり、最初から芯部分のロスを計算して製材するなどそれぞれに対応されていますが、小さなモノも作っている弊社としては、ねじれ曲がろうが大きく割れてしまおうが、割り返して小さくすれば使える『小さきモノのための出口』が揃っていますので、芯持ちの板材でも問題ありません。例えばこれぐらい反っていたら、通常は「使えない木」の烙印を押されてしまいますが、弊社では許容範囲内。

昔であれば「使えない木」が山のように溜まっていましたが、今はこれらの木も数日後には小さく加工され、商品としてパッケージに入れられてパリッとした姿で商品棚に並んでいたりします。今はほとんど捨てる部分が無くなっているわけですが、もしそういう出口がなかったらと思うとゾッとします。しかしそれならこういう丸太も仕入れていないわけで、必要は発明の母というか因果因縁。世の中に「使えない木」なんて1本も無い




自社の倉庫の中にある木材ならなんでも分かると思ったら大間違い!さすがに自分が仕入れた木材は分かっているものの、中にはいろいろな事情で弊社の倉庫に流れ着いて木材もありまして、事情が複雑なものほど原型や元の色をとどめていないもの。長年の経年変化や汚れなどで、一体この木は何なの?というモノもあったりします。同業者が廃業するので処分してほしいと持ち込まれたもの、代金が支払いできなくなった代償にと差し出されたもの、長く仕事をしていればいろいろな事情で『ワケアリの木材』たちも流れ着いてくるのです。

そういう木って売ろうにも正体が分からねばどうすることも出来ないので、時間が空いた時にまずはひと削りして正体を見極めねばなりません。ごく稀に、十把一絡げで辿り着いた正体不明の木材の中から「お宝」が出てくることはあるものの、ほとんどの場合が期待外れ。それでも住宅部材以外の用途で考えれば弊社としては十分に活用できるものが多いので、不遇だった彼らにも住宅とは別の舞台で活躍してもらっています。先日も汚れで真っ黒になった正体不明の木があったのですが、その重さは期待を抱かせるに十分なもの。

そして削ってみると、汚れの中から現れたのは『クールビューティー』の異名を持つアフリカ産の『ウェンジ』でした!テーブルサイズのウェンジの耳付きの一枚板はいくつか持っているモノの、さすがにそれを割って使うことは出来ないので、こういうサイズのものがあると助かります。塗装無しで地の色が黒い木ってそんなに多くないので、遠慮なく細かく割って使える黒色の木の存在はとてもありがたい!原木から挽けばそういう端材はいくらでも発生するのでしょうが、板で買っているのでこういうサイズのものは実は貴重。

なるべく大きなモノを無理に小さくして使わない、それぞれのサイズに合った出口を考えるというのがモッタイナイ材木屋の真骨頂ですから、途中に割れが入っていたり、虫穴があったりすと、自分の中ではある種の「免罪符」を得たような気持になるのです。結局、サイズがバラバラのウェンジが数枚出てきて、早速それぞれのサイズに合わせた出口を設定。汚れの中に隠れていた分、乾燥はバッチリで、そのうちの数枚は早々に弊社を旅立って行きました。そうなると、もう少しうちの倉庫に馴染ませてやってもよかったかななんて・・・




弊社の事務員さん、仕事とは別に個人の趣味として糸鋸木工の教室に通われていて、毎月その月に合った作品を作って、会社の受付カウンターに飾ってくれています。もう何年も通われていて、すっかり腕も上達されてかなり複雑な作品も作れるようになってレベルもどんどん上がってきています。3月には『キャラクターの雛飾り』を製作して持ってきてもらいました。丁寧にペイントも施して見事な出来栄え!毎月、その作品を楽しみにされているお客さんもいるほどに月々弊社のカウンターに彩りを添えてもらっています。

素材は主に『アユース』。軽軟で狂いが少なく加工性のよいことで知られるアユースですが、建築材としてはその軟らかさから釘、ビスが効きにくいとして避けられることが多く、いまひとつこの辺りでは利用頻度が高くはありません。塗装などペンキのノリは最高なのですが、木目がほとんど出ないことから弊社の取引先の工務店さんの間ではあまり歓迎されなていません。それでも時々、300㎜を越えるような幅広で、節が少なく素性がよくてリーズナブルな木材という難注文の際には活躍してくれる木材でもあります

そういう時に仕入れたアユースが結構残っているのですが、建築現場からはなかなか声が掛からないのでどうしようかしたと思っていたら、糸鋸で活路を見出しました。最近糸鋸木工など自宅DIYも盛んであちこちから声は掛かるようになったものの、個人の趣味程度なので出口自体もまだまだ小さく、どうやって広げていくかが今後の課題です。軟らかすぎて他の樹種とのバランスの問題で『モザイクボード』などにも使いにくいので、アユースなどの軽軟な木たち向けの出口の開拓を考えているところです。

そう考えるとやはりアユース製のモールディングって材の適性を見事に突いた出口だと思うのです。癖も少ないので、割り返しても反りにくいし、ほとんど節もないのでソツも少ないという扱いやすい木であるにも関わらず、偏屈材木屋にしてみると「素直」すぎる木とか、メジャーすぎる木ってあまり心惹かれません。誰にでも扱いやすい木なんだったり、誰もが知っている木なんだったら私の出る幕がない、なんて考えてしまうひねくれ者ですから。だからといって暴れたり反ったり割れやすい木を歓迎しているわけではないのですが。




マツの話ついでに本日はトドマツではなくアカマツの話。先月大量に入荷したアカマツとヤニの話をアップしましたが、そのアカマツについて。とりあえず小口をカットして乾燥の促進と、整理番号を付けて桟積みも終わり、これからはしばらくの間、倉庫でお眠りいただくことになるわけです。昔であればその工程で発生する端材と鋸屑は焼却炉に消えていく運命であったわけですが、今は『商品生産』の場面でもあります。今回は生(未乾燥材)のアカマツでしたので、当然鋸屑も生です。

アカマツの板に丸鋸の刃を入れるとジュルジュルというぐらい勢いよく黄色い鋸屑が飛び出します。同時にそのあたり一帯にマツ独特の香ばしい匂いが立ち込めます。偶然その作業中に会社に来られた一般の方が、「あらいい匂い!」と仰っていましたが、日本人なら落ち着く香ばしい匂いかもしれません。板の数も半端なく多かったので、出てくる鋸屑の量も半端ではありません。生材の鋸屑なので、匂いも激しいものの水っぽいので、瓶詰しておくとカビの心配もあるので、『森の砂』に加えるかは検討中。

たっぷりと集材できたのですが、途中あたりからは綺麗にカットできるかどうかというより、うまく鋸屑を取れるかどうかということに注意が向いてしまい、あわや本末転倒。しかしこれ、『森の砂』の出口がなければいくら匂いがよくても、いかに目に鮮やかでもただのゴミ。苦労して集めたからという事もあるのですが、『森の砂』のライナンップに加えられなかったとしても、こうなったら決して捨てたりはしません。ならば更に「生の鋸屑」のための別の出口を用意しなければならないのか?!

一般の方が「いい匂い」と言われたて思い出したのですが、そういえば以前にも木のおもちゃを買いに来られた年配の女性の方が、倉庫を通られた時に「うわ~、木のいい匂いがする~!こんなところで暮らしたい~!」と本心の歓喜の声をあげられていたことを思い出しました。長年毎日木に囲まれて過ごしていると、それが当たり前になって特別な感情を抱かなくなってしまっていますが、よくよく考えれば街の中でかなり贅沢でエコロジカルな職場なのだと再認識。




ある研究によると、およそ全ての色について女性は男性よりも色を識別する能力に優れており、より細かな色の違いを見分けることが出来るそうなのですが、高校生の娘たちと話しているとそれはよく分かります。男が識別能力に欠けるという事もあるかもしれませんが、それよりも細かく識別する事自体に興味がないということもあると思います。娘たちが話している服の色の微妙な差にどれほどの意味があるのか、それが分からない・・・。これは男性が、というよりも私個人的な見解です。

視力とかいう話ではなくて感受性の問題なのかもしれませんが、服とかだけでなくて仕事である木の色についても言えることで、そもそも持っている語彙が少ないという事もありますが、木の色合いの微妙な違いを言葉で表現するのがとっても苦手。木の場合、伐採直後こそ水分が多くて瑞々しいものの、しっかり乾燥してしまえば全般的に色が淡くなるので、その違いも本当に微妙になるため、違いを伝えること自体容易ではありません。このブログを書いていても的確な表現が出来ず臍を噛むことしきり。

分かりづらい色の区別の中でも特に黄色が苦手なのですが、『カーキ色』なんて未だにどれがそれ何だかよく識別出来ません。薄くて淡い黄色ぐらいの表現で別に困ることのありませんが、先日加工した木材の利用用途に「カーキ色」の名前が!その木とは、中南米産のクワ科の広葉樹『タタジュバ(Tatayuba)』。国によっては『モラル(Moral』とも呼ばれる木で、高いものでは40m近くにまで成長する大木ですが、私も出会ったのは数年前の事で、未だにその明快な用途は定まっていません。

とりあえあず仕入れてみたので、これから探り探り適性を見つけていこうと考えているところです。気乾比重0.77で、非常に重硬でシロアリにも強く耐久性も高いため、海外では船材としても有力だそうです。他にも橋や桟橋など水に浸かる重構造物やボート、水槽にも利用されるのですが、材質以上にこの木を有名にさせているのはその色合い。仕入れた時は、表面がすっかり日焼けしていて濃い赤茶に退色していて本来の色合いが分からなかったのですが、削ると鮮やかなオレンジ色が現れました。




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