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★今日のかけら・番外篇022 【バオバブ】Baobab パンヤ科・広葉樹
先日テレビを観ていたら、あるクイズ番組の問題に『バオバブの木』が出ていました。南アフリカのにある国立公園にバオバブの木があるのですが、そのバオバブの木が最近次々に枯れるという被害が発生しているのだが、その理由は何か?というクイズでした。ご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、材木屋の性としてテレビなどで『木』とか出てくるとついつい見入ってしまいます。まあ、見てなくても子どもたちから「お父さん~、木の事やってるよ〜」と声がかかるのですが。
その答えというのが、昔に比べてその一帯の気象環境が変わってきていて、昔はかなり雨が降っていたのに最近は雨量が激減しており、慢性的な水不足にあるという事。それで、喉を枯らした象が、鋭い牙を使ってバオバブの木の幹を傷つけ削り取り、材中に蓄えてあった水分を吸っているためバオバブの木が枯れるという事態になっているのだという事でした。象が幹をバキバキに削る衝撃的な場面が映し出されていましたが、バオバブは水分を多く含み軟らかいとは聞いていたもののこれほどとは・・・!
繊維質が多いのだと思いますが、現地では樹皮がロープや布、織物としても利用されているそうです。またその実は食料や薬にもなり、樹齢が500年を越えるような大木の中に開いた大きな空洞は天然の貯蔵庫としても利用されるほど現地の人々の暮らしに密接な関わりがある木なのです。ただし水分が多く軟らかすぎる事から、用材としてはほとんど適性が無いと聞いた事があります。有史以前からひとの暮らしを支えたこの木の「今そこにある危機」は悲痛ですが、自然界の掟は冷徹でもあります。
動物たちも生きねばなりません。『レモネードツリー』(酸味がある特徴的な味が名前の由来)の別名を持つ水分豊かなバオバブの木に動物たちが群がってくるのも至極当然の事で、それが食物連鎖という事でしょう。普通に生えていた木を根ごと引き抜いて逆さまに植えたと表現されるそのユニークな姿から、どうしてもバオバブの木が被害者で、象が憎き犯人のような構図で考えてしまいがちですが、彼らの仲間を大地から伐り離し、引き裂き加工している我が身を省みれば自然の摂理に口出しなど出来ようはずもなく・・・
本日は、西アフリカ熱帯雨林の海岸付近に分布するアオギリ科の高木の広葉樹『マンソニア』を加工しました。ブラック・ウォールナットにもよく似た風合いの色調で、その代用品として使われることの多い木ですが、ずっと探し求めていたもののなかなかご縁がなくて、今年になってようやく巡り合う事が出来ました。【森のかけら】を作っている時に加えたかった木でしたが、その時にはいろいろなところに手を尽くしても入手できませんでしたが、巡り合わせとは本当に不思議なものだと思います。
マンソニアは、西アフリカの海岸部、すなわちコートジボワールからナイジェリアにかけての沿岸100キロに及ぶ森林地帯に出現する大木ですが、直径は大きいものでもせいぜい800㎜程度。ときに翼上の板根(ばんこん)を広げる事もあるようです。ブラック・ウォールナットの代用品として、『アフリカンブラック・ウォールナット』の俗名もあることは知っていましたが、どれぐらい雰囲気が似ているものか実際に削ってみました。加工性は問題なく、ほどよい硬さがあります。
気乾比重は0.60〜0.70(ちなみにブラック・ウォールナットは0.62)で、弾性もあって衝撃にも強く、比較的乾燥も容易で変形も少ないという事ですが、材の端が裂けやすい傾向があるらしく、入手したものも側面に大きな亀裂が入っています。大きそうな材に見えますが、結構奥まで裂け目が入っていますので、『森のりんご』か『森のたまご』、『モザイクボード』などに木取りするつもりです。たまたま削ったものが柾目部分でしたので、上品で美しいリボン杢も現われてくれました。
オイルで塗装すると更にブラック・ウォールナットのような雰囲気になって、確かにこれだと代用されるのも納得。しかし残念ながら大気に晒されるとかなり色落ちがあって柄がとぼけるという事で、果たしてこの色合いがどれぐらいの期間保持できるものか実験してみたいと思います。画像で褐色に映っているのは、材が反っていて削れきれなかった部分ですが、ここまで色落ちが進行するものかどうか。そうなったらなったで、それも木の個性ですから特性を受け止めて用途を考えればいいだけの事。
コートジボワールでは『ベテ』、ナイジェリアでは『オフン』、ガーナでは『アプロノ』と呼ばれるこの木ですが、日本への輸入量はかなり減少。海外ではフローリングなどの内装や家具、化粧合板、精密木工、唐木細工、銃床、ピアノなどの楽器等に利用されています。また腐食にも強く海中建造物にも使われます。一方で、乾燥した材の鋸屑や微粉は皮膚や粘膜を刺激してアレルギーを起こすこともあるので注意が必要という事も知られていますが、私は鈍感なのか実際に削ってみてもあまり粉塵は気になりませんでした。
★今日のかけら・♯218【ポンデロッサパイン】Ponderosa Pine パイン科・針葉樹・北米産
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| ニッケイについてはどうしてもその葉や樹皮にばかり注目が集まり、材そのものについては顧みられることが少ないように感じます。用途としては、器具材や家具材、造作材、彫刻材、薪炭材などに利用されているそうですが、葉や樹皮に対していまひとつ特徴的な出口が定まっていないようです。今回伐採したニッケイの木肌は淡いクリーム色でしたが、これから乾燥工程を経てかなり色調が変わっていくのだと思います。在庫のニッケイは、ミズメザクラのような淡い紅褐色です。 | ![]() |
| 私が小学生の頃は、ニッケイの根っこをよく噛んでいたものです。私たちのところでは、『ニッケ』と呼んでいましたが、何とも言えない清涼感のある味が好きでした。でも自分でニッケイの根っこを採った記憶はありませんので、いつも誰かにもらっていたのだと思うのですがよく思い出せません。当時は、木の事などに一切興味もありませんでしたが、専門的な知識などなくとも、あれがトリモチの採れる木、これがニッケの採れる木、などと妙に詳しい友達がいたものです。 | ![]() |
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