森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20100315 宇和島パール②以前にエスデザインスタジオ佐野勝久さんの事(カステロのスケールの件)をご紹介させていただいた時に、佐野さんが作られていた物の正体はこれです。最初ブラックウォールナットの30㎜角ぐらいの薄い板が2000枚ぐらい欲しいのですが」と言われた時に、また楽しそうな事を(!)とほくそ笑みながら材料を用意させていただきました。大きな物だと難しい事もありますが、これぐらいの端材ですとお手の物、どうにでもなります。何やらパール(真珠)を飾るのに使うとか・・・で、何を作られたかいうとこれです。ウォールナットの板に穴を開け、パールをピアノ線で立てています。

20100315 宇和島パール①これがその全貌です。2000枚のパールがウォールナットの上で軽快に踊っています。まるで時間を止められた白波のような眺めです。パールを支えるピアノ線がウォールナットのグラデーションに溶けて、光沢のある白玉が浮き上がって水飛沫(しぶき)のストップモーションのようでもあります。実際に現品を観たわけではないのですが(佐野さんのHPからお借りしてます)、現品はさぞ壮観でしょう!これは真珠の産地である宇和島市で開催された「海の恋人ギャラリー」のイベントを飾る会場のオブジェという事です。

20100315 宇和島真珠宇和島市は、真珠の生産量・出荷額とも日本一という事ですが、この不況で慢性的な疲弊状態にあるようです。このオブジェも色や艶、形などが規格外で、市場には出回らない商品価値のないものを使われているとの事です。その状況を伺うと何だか他人事のような気がしません。愛媛県は桧の生産量も日本一ですが、同様に木材業界の疲弊しています。更に認知度もいまひとつ・・・。ともに『日本一』の栄誉を冠する業種でありながら、儲からない構図に中にあるという境遇が似て悲しいです。弊社の『森のかけら』に深く携わっていただいた佐野さんが関わられているということもあって、真珠に妙な親近感を抱いてしまいます。

R0013731他人の芝生は青く見えるもので、外目には派手な業界に見えても内部に入ってみれば愕然とするという事はよくあることです。私には真珠などという業界は遠い世界のように思えていましたが、こういうきっかけで産業として根っこの部分では繋がっているのだと実感しました。このイベントの後、佐野さんはオブジェを持って16日から開催される東京ギャラリールベイン会場(※入場無料)に行って展示・販売もされます。真珠のPRにブラックウォールナットも一役買えれば幸いです。しかしこの茶色と白銀の異素材の組み合わせ、なかなか面白そうで新たなアイデアが生まれてきそうです!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
Scroll Up