森のかけら | 大五木材


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先日、玉春日関(楯山親方)が来店」された件を書きましたが、その時サインをもらったコースターがこれです。楡(ニレ)の木です。中央に『楯山』の字が見えます。

この楡は中国産のニレ科のエルム(Elm)です。エルムは、硬さによってハード類とソフト類に分類されますが、これはソフト類のエルムです。少しくすんだ灰褐色で、肌はやや粗目ですが木目ははっきりしています。見た目よりは以外に重たいです。一般にはあまり見る機会がないように思われるかもしれませんが、結構曲げに強いので曲げ細工などでよく家具やクラフト製品にも使われています。

 

これは、エルムの柾目を使って作られた『フライ返し』ですが、曲げに強い特性をうまく活かして作られています。薄く削られていて軽くて手に馴染んでとても使いやすいです。絶妙の曲がり具合で、目玉焼きとか綺麗にすくい取れます。握り具合の感触も滑らかでいいですね~。職人さんの丁寧な仕事ぶりがしっかりと手に伝わってくる巧品です!作られたのは、「樹のぬくもり工房」さん。内子町に作業場を構えられて、食器など木製品を作られています。作品から人柄もうかがえます。

エルムは、建築業界ではいまいち評価は高くありませんが、曲げ細工など用途によってはとても有効で活用範囲の広い木です。弊社では、長さ1.8~2.2m×幅140~250×厚み30㎜のサイズの物があります。よーく乾燥していますが、曲げにも強い反面、割り返すと反りやすい木でもありますので、よく木を見極める必要があります。『フライ返し』は、柾目部分をうまく削り出されています。先のコースターは、家具などに使った端材を利用して加工しています。

この『フライ返し』を使いながら、木を無理やり人間の都合に合わせるのではなく、素材の特性を活かす使い方が大切だと痛感させられました。




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