森のかけら | 大五木材


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20110328 材木屋の親父の肩量り①昨日の「ホワイトオークのAVボード」に続いては、同じくホワイトオークで作った、無垢の幅剥ぎのダイニングテーブルです。ミズナラと非常に良く似た雰囲気ですが、もっと力強く重硬です。私の感覚だと、ミズナラよりも3、4割り増しで重たいと思います。一般的には、ミズナラよりも収縮率が大きく暴れやすいと言われていますが、今在庫にある分は驚くぐらい素性が良く、節のあるようなワイルドな雰囲気を狙ったのですが、ほとんど節もないぐらい選別がしっかりしていました。

 

20110328 材木屋の親父の肩量り②弊社在庫のホワイトオークの平板は2mモノで、倉庫に立て掛けてありますが、自分が全て1枚ずつ担いで立て掛けましたので、これがどれぐらい乾燥していて、いつ頃なら使っても大丈夫かという事は、自分の肩に伝わる重みで経験的に大体分かります。密度が高く、もともと比重が重い木(カシとかクヌギなど)もありますが、それが乾燥が甘いための重さなのか、生まれもっての体質なのか、これを見極めるのは私の場合は、水分含水計ではなく『己の肩量り』を信用しています。

 

20110328 材木屋の親父の肩量り③そんな非科学的なものを?!と思われるかもしれませんが、水分含水計などが巷に浸透していない時代、その木が乾いていて使えるかどうかを判断する基準は、材木屋の親父の経験則でした。これが公共工事であれば、そんないい加減なモノには任せれないという事で、即刻却下!含水計で1本1本計測して調べるのでしょう。材木屋の親父の肩量は、時に体調(前日の飲み過ぎや過労)で左右されたり、目盛りがぶれる事もありますが、最終的な判断は細かな目盛りではなく、「果たして使えるか否か」という1点に尽きます。

20110328 材木屋の親父の肩量り④まだ肩量りの経験データが未蓄積で、精度も大いに甘かった若かりし頃は、随分失敗もしたものです。その時の苦い経験から、最近ではかなり辛めの判断をするようになりました。なので結果的に、「まだもう少し待て!」のウェイティング・ウッドが倉庫内に溢れる結果となっています。この辺りは、サジ加減ひとつではあるのですが、どうしても慎重になってしまいます。しかし、すっかり乾燥した材がたくさん溜まりましたので、四十肩で量りの精度が鈍る前に、そろそろ目盛りの全面的な見直しを迫られそうです。




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