森のかけら | 大五木材


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20130226 1それでは昨日ご案内したように、本日は第五惑星・JUON』からはるばる地球にやって来た星人(ほしびと)の生態をご紹介しましょう。ひとり目は、地球でいうところの『榎(えのき』の守護神、『メタリックベリー』。紫外線の影響で、モノクロでしかその姿を見せられないのが残念ですが、そのボディは地球には存在しない特殊な金属合金で美しい光沢を放ちます。しかしながら強靭軽量で、軽快に走り回ります。葉をギザギザに刻んだり、自由に影を作れる能力は、名前の語源に由来しているのです。

 

20130226 2それでは、そのヤドリギ(宿木)たるの話をしましょう。エノキは、ニレ科エノキ属の広葉樹で、高さ20mにもなる高木で、大きなものになるとその直径の2mを超えるというから結構大きなものです。大木になり相応の硬さがあるものの、それほどの強度がないため建築材で使われる事は多くありません。着色すると木目の雰囲気がケヤキによく似ていう事から、大黒柱などにケヤキの代用品として使われる事があります。それよりも器や器具材、家具材などで利用されたものを時々見かけます。

 

20130226 3ニレ科の木は立ち木の姿もよく似ていますが、エノキの幹の特徴は「象の足」とも称される横皺(よこじわ)が出来ることです。枝分かれしたと部分などによく現れ、ニレ科の樹種の判別の材料ともされます。このエノキという木は、加工後の「材」としてよりも、森にある「木」とえしてのエピソードが多い木でもあります。まずは、その名前から。エノキの学名であるCeltisという言葉には、「甘い果実をつける木」という意味がありすが、実際に昔は飢饉の際の非常食として重宝されたようです

 

20130226 4それを物語るように、全国各地で飢饉の際にエノキの実や葉までも食料として飢えをしのいだことから、エノキの木が信仰の対象となって奉られている例がいくつも実在しています。城造りの名人と謳われた加藤清正公も、名城・熊本城を築く際には、成長が早く大木になって、樹皮が燃えやすく薪として燃料にも使える事から、篭城への備えてして、城内に多くのエノキやムクノキを植えました。わが松山城にもエノキが植えられていますが、その名残でしょうか。貴重な食料源としてのエノキの一面です。




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