森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE先日久しぶりに久万高原町に原木を見に行きました。久万高原町周辺で伐採された広葉樹については、数年前から不定期で購入させていただき、愛媛県産の広葉樹をストックしておりますが、市場に依存するのではなく、伐採業者に直接お願いすることで、樹種やサイズ、ボリュームなどについてこちらの細かな要望にも応えてもらっています。その川上の最先端にいるのが、成川木材の成川尚司君。今回も是非観てもらいたい原木がありますと、情報を入れてくれました。

 

Exif_JPEG_PICTUREその情報の木については後日製材出来てからアップさせていただきますが、折角なのでそれ以外にもいろいろと土場を物色。弊社は大台車のある製材ではないので、原木を仕入れても自社で製材出来ません。同じ久万高原町内にある大孝木材の大野孝泰君に頼んで挽いてもらっています。川上においてこういう流れが確立できたことで、今まで欲しい原木が出るのか出ないのか完全に運任せだったものが、ある程度計画性を持ちながら準備出来るようになりました。

 

 

20140306 4またこうして情報を入れてくれることで、山元にも足を運んで現物を観ることが出来ますし、こちらの意図や希望を伝えることも出来ます。伐採する立場としても、それを挽けば必ず買う人がいると思うと力の入れようも違うでしょうし、今までの用途(建築や家具)とは違うのであれば、相応の木にも目が行くようになります。例えば小さい木でも、少々曲がり木であっても、枝(節)が多くとも、「使える」判断をその場で出来れば伐採対象になるわけです。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE山に入ると、一般の方が思う以上に木の姿かたちはバラバラで、ひとつと同じものはありません。その中で「売れる材」を経験則で瞬時に見分けるわけですが、伐採しても「売れる可能性」の無いものは市場にまで届くことはありません。市場に運ぶにもお金とエネルギーがかかるわけですから、売れないと分かっているものをわざわざお金をかけて出す人はいません。つまり、本当は使えるものが山の事情で廃棄されたり、業者の目に触れないことも多いのです

 

 

Exif_JPEG_PICTUREそれが、伐採最前線と連絡がつくという事で状況が大いに変わりました。ようやくその取り組みが芽を出し始めております。愛媛県産広葉樹とモミなどの良質の針葉樹がおよそ2年に及ぶ自然乾燥を経て、製品として現場で使われております。この取り組みの肝は、地道に集め続けていくことです。今回の目当てではありませんでしたが、またまた立派な大径級の栂の原木がズラリと並んでいました。これだけの栂が出ることは珍しいそうですが、愛媛の山まだまだ奥深し!




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