森のかけら | 大五木材


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たまたまYouTube でミレニアム前に放送された古い番組を観たのですが、それは『来たるべき50年後の世界』を考えるという内容の科学番組でした。まだ電気自動車も試作段階、東京スカイツリーも夢の話、の時代背景でしたが、何気に観ていたら50年後の木の事が話題に。そこでは、50年後には日本の平均温度は2℃上昇すると予測されていて、そうなった場合『ブナ森の消滅』が起き、日本のブナは現在のおよそ1/3にまで減少してしまうと警鐘が鳴らされていました。

現在2014年、来たるべき50年まで道半ばでありますが、2050年の日本の森はどうなっているのか?その番組では、ブナの南限は熊本県八代の五家荘とされていましたが、美しいブナの森が広がるその場所にも50年後にはブナは無いということでした。その予測と現実とがどこまで合致しているのか分かりませんが、環境の変化に敏感な植物は人間より先にその答えを出していくことでしょう。寒冷地の厳しい寒さにも強いブナですが、急激な温度上昇はまさに死活問題!

今回の東北巡礼でもう1日時間があれば、本当は白神山地にも行ってこの目で世界遺産のブナを見たかったのですが日程上の問題で断念。その白神山地のブナも、太古の昔からそこに根を張る「先住民」のように思われているかもしれませんが、実はかの地にブナが根づいたのは今からおよそ3000年前のこと・・・それまでは温暖化の傾向がああて、まだブナは東北までは降りてこれずに、ナラクルミ、ケヤキ、シデなどの広葉樹が支配する森だったと考えられています。

6000〜8000年前は現在より2℃ぐらい温度が高かったそうで、その環境ではブナは育たず、白神山地あたりでもナラたちがわが世の春を謳歌していたらしいのですが、4000年前ぐらいから温度が下がって雪が降るようになると、雪の重みで枝が折れナラたちはあえなく後退。代わって寒さに強いブナが登場してくるのです。3000年前頃になると現在の気候と同じようになり、白神の地に今のブナたちのご先祖様たちが定住することになるのだそうです。歴史は繰り返す・・・




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