森のかけら | 大五木材


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20100127 織座12昨晩は、『織座』さんの工房見学の後、玉川町から場所を移して今治市内で盛大な懇親会です。フランス帰りのンジュール・佐野んも帰国直後の忙しい最中、お元気そうな顔を見せられています。これは、・ヴィンセント氏Looptoに各自の商品をアップして、愛媛のいい物を世界に発信するという目的のために集まり、およそ半年勉強し研鑽してきましたが、いよいよそれも佳境です。1つの明確な目的のために行動を共にすると強い連帯感が芽生えます。初めてこのメンバーの方々と出会ったとき、これだけ職種も規模も年齢もコンセプトも異質な者が集まって歩調を揃えられるのか正直不安でした。

100128_1807~0002よそよそしかったメンバーの方々とその後半年間、会議や見学会を重ね、時間を共有する事で、いつの間にか深い絆が生まれました。今回が最後の会議という日を迎えて、名残惜しくてたまらないほどメンバーは1つのチームに進化しました。重ねた杯の数以上に、交わした言葉以上に、強い結束が生まれ遂に大団円を迎えたわけですから感慨もひとしおです。 すっかり会議の前の懇親会が定着して、会議の前にリラックスムードが漂います。決してただの酒好きの集まりと呼んではいけません。さて、今日は打って変わって粛々と会議が進みます。

100129_2307~0001本当は各自がその成果を発表しあう予定でしたが、少し準備が手間取ったため、全員が揃って公開するのは3月頃になりそうです。なにぶん初めてのことばかりで戸惑いもあります。商品を1つ追加するだけでも、英文で説明書を作ったりしなければならないので、国内のショップにアップするような訳にはいきません。弊社の分もまだまだ調整が必要なのですが、せっかちな性分なので待ち切れず、まだ70%程度の仕上がり具合なのですが、一足先にアップさせていただきました!といってもLooptoのサイトそのものがまだ完璧に仕上がっていないので、あまり意味はないのですが、とりあえずやってみるべし!

DSCF0906英語版のみ先行して公開しました。同じ内容で日本語版も用意しているのですが、まずは英語版で様子を見ながら改良していきます。このサイトへはリンク出来ますが、まだ実際の販売は出来ません、念のため。今後商売としてどこまで発展するかとは別に、異業種の進む方向の良き前例として今後も語り継がれていかれるのではないかと思えるほど充実した半年でした。とりあえず予定の5回の会議は終わりますが、これは媛のいい物を海外に発信するための『始まり』の終わりに過ぎません。支えていただいた皆さんへの感謝は、海外からの注文メールに代えて!Thank You, Tom!




20100127 織座⑤今日は、「愛媛のいい物を世界に広げる・Loopto」の第五回目の会議で今治に来ています。この会議の際には、参加している企業の工房を見学させていただいて、第三者の目からいろいろ意見を交換しあう場も同時に企画していただいています。そのお陰でいままでにも、それぞれの工房を見学させていただいて大変刺激を受けました。こういう機会でもないと、異業種の方々の工房を覗かせていただいて、詳しく説明を受けるということもありません。また畑違いとは入っても、集まっているメンバーが『個性的なモノづくり』に取り組まれている方ばかりなので、モノを見る視点は大変参考になります。今回は、今治市玉川町の『工房・織座』さんに伺わせていただきました。私は『織座』さんの工房に伺うのは初めてなのですが、お噂はかねがね聞いておりましたので、楽しみにしておりました。早速、外観から期待を裏切りません!

 

DSCF0810ログハウスのショールーム兼ファクトリーショップが玉川の自然の中にやんわりと溶け込んでいます。内装にも木がふんだんに使われています。壁や天井には、地元の杉の間伐材、床には桧のフローリング、大きな地松の梁も存在感があります。商品の展示方法もセンスが溢れ出しています!織物も木材も根っこは同じ自然素材ですから当然の事ともいえますが、相性抜群です。木の質感と糸のコラボレーションが絶妙のハーモニーを醸し出しています。【森のかけら】の木の色合いとは違った、文字通り糸の織り成す柔らかな色合いが爽やかに映ります。

20100127 織座⑧『織座』さんの技術は折り紙つきで、昭和初期のレトロな織機を独自に改良され、世界初の『たてよこよろけもじり織』などの独創的な商品開発で、『ものづくり日本大賞の経済産業大臣賞』など輝かしい功績をあげられています。『もじり織』というのは、大手メーカーの高速織機では出せれない技術ということで、ローカルな原点の技術から生み出された商品という事ですが、不均一なもこもこしたような素朴な質感がなんとも言えません。あいにくその素晴らしさを表現する言葉を持ち合わせていないのが残念ですが、ファッションに無縁の私でも人目でその独創性には心を奪われます。

20100127 織座③古い機械で新しいものを作り出す、ものづくりの醍醐味を勉強させていただきました。工房織座の竹田正利社長にいろいろとお話をしていただきましたが、その商品同様実に柔らかな口調で愛情たっぷりのお話を聞くにつけ、己の不勉強さが恥ずかしくなります。穏やかで静かな口調の中に秘められた情熱が伝わってきます。大声で喋るばかりじゃ駄目なんだと深く反省しておりますが、これも性格、よく言えば個性ですから致し方ありません。親子に受け継がれるお人柄といいものづくりの情熱といい、もじり織のごとく丈夫で切れることがないよう思えます。玉川の山の中から世界を目指す、素晴らしいです!




20100120 藤山さんカメラのワークショップ本日は、『Loopto』で愛媛の面白いモノを世界に向けて発信していくにあたって、自社の商品を綺麗に撮ってWebにアップするための技術を身に付ける『藤山プロによる写真のワークショップ』に参加させていただきました。講師の藤山さんは、そうあの『ブルーマーブル』と『ナテュレ』のオーナー・藤山健さんです。藤山さんは、大阪芸大で映像を学び、卒業後は毎日新聞社でカメラ関係の仕事をされ、その後はプロのカメラマンとしてご活躍され、縁あって飲食関係の仕事を始められました。今でも時々カメラのお仕事もされているそうです。実に多彩でマルチな才能をお持ちで、人脈も広い!

20100120 藤山さんカメラのワークショップ③その藤山先生に約3時間たっぷりとご教授いただきました。カメラにど素人の我々に、画像を使いながら具体的に、優しい言葉で分かりやすく懇切丁寧に教えていただきました。とはいってもカメラの世界の奥は深く、このわずかな時間ではその深淵の入り口を垣間見たに過ぎず、理解などは到底及びません。しかし、基礎中の基礎を教わっただけでも、カメラのことが分かった気になって、うまく撮れそうな気分になるのですから、藤山マジックにかかったとしか思えません!教えていただいて実に気分がいいです。人にモノを教えるということの極意を体感させていただきました!

20100120 藤山さんカメラのワークショップ②広角レンズやマクロレンズなど、普通は触ることの出来ないようなレンズを覗かせてもいただきました。いや~カメラは楽しいですね~、面白い!しかも自分の商品が綺麗に撮れるとなると尚更です。皆さんそれぞれの商品を持ってきていて、藤山さんに試しに撮っていただきました。我々でも出来るような簡易なセットの作り方、ライトの種類、光の当て方、カメラの機能の使い方などポイントだけを教わっただけでも、全然違う画が取れるものです。まあ『腕』は別物ですから当然といえば当然ですが・・・。藤田ライトマンも大活躍!

20100120 藤山さんカメラのワークショップ⑤『お金をかけずに綺麗に撮るコツ』を実演すると・・・ああ、何だか綺麗に見えるではありませんか!藤山さんからは、車を運転するようにとにかく慣れなさいとハッパを掛けられました。こういうものは経験の中で磨かれていく物だと思います。実行あるのみです。しかしいくら技術を習得しようとも、最終的には『何をどう撮りたいか』に尽きます。自分の作った物をどう伝えたいか、どう写したいかという思いが定まっていなければ、心ここにあらずの写真になってしまうのではないかと思います。決して弁解ではありません!

 今日トムは、遠く東京の空の下から応援です。次に会う時までに少しでも腕も磨かねば!撮って撮って撮りまくぞー!『森のかけらの写真集』を出すぐらいのつもりで!藤山さん本当にありがとうございました。




DSCF0113先日、『愛媛のいいモノを世界へ・Loopto』の第4回会議が開かれましたが、いよいよこの会議も残すところ後1回。佳境を迎えております。先日も触れましたが、1つの目的に向かって継続的に会議を重ね、メンバーには強い連帯感が生まれています。LooptoのWebにアップするために、それぞれが英語で商品説明やら挨拶文を作られています。身内で英訳出来る方も数社いらっしゃって、さすがにワールドワイドを目指す集団です。弊社にはそんな能力はありませんので、委託して英訳してもらっています。変な言い回しを使いまくっているので、英訳するとかなりの長文になってしまいました・・・!

森のかけら】に英語のキャプションが付いたりすると、奥歯が痒いような妙な感覚で、もう自分の商品ではないような気がしてきます。後は最終商品の絞込みと価格の設定ですが、海外と国内両方に対応するWebサイトなので、消費税の事やら送料の設定やら、細かな詰めの作業がてこずりそうです。そもそも、海外どころか卸なども考えて作り始めたわけでもなかったので、こちらの想定以上に事が進み、あたふたしています。

DSCF0112毎回、トムさんが愛媛に来るたびに参加企業の会社を訪ねて、ものづくりの現場を実際に見てもらっています。今回は、五十崎手漉き和紙中岡建設さんのところでした。これは、作り手の思いや産地の背景などを掘り下げて、【モノづくりのこだわり】を発信していこうというトムさんの思惑と我々も意思がかっちり合致した運命的な出会いの産物です。変な(失礼!)イギリス人との奇跡的なコラボですが、世界にはどれぐらい『変な人間』がいるのでしょうか?【森のかけら】を、面白いと思ってくれる変人(!)がどれぐらいいるのか楽しみです。

DSCF0125今回の会議では、菊間の『えんとつ工房はませ』の濱田幹央社長が、具体的な商品の見本などを持ってこられて、皆で意見交換です。その中で、ハマセさんは商品としてアップされるつもりではなかったようですが、ある1つのモノに私は釘付けになりました。それがこれです!来年の干支・寅にちなんだ瓦版刻印といったところでしょうか。象形文字のようなものから、大胆にデフォルメされたものまで遊び心を感じます。ハマセさんは物凄い達筆で、流麗な文字もお書きになるのですが、私は個人的にはこういう物も海外では受けるのではないかと思います。

DSCF0123 (2)その日は特別に、その場で実演体験もさせていただきました。当たり前の事なのですが、窯入れする前は柔らかい粘土状なのですが、『瓦=固い』という潜在意識があり、実演を見て改めて、ああそうかと実感しました。これはあくまで、この瓦印(?)を体験させていただくための物ですが、こういう見方をすればもう『瓦』ではなく、『瓦の素材を使ったアート』です!私はこの分野も全くの素人で、瓦の事もさっぱり分かりませんが、これは面白かったです。左の画像の方が濱田社長、興味深く見つめているのが佐野さん。ヘラのような物でピシャピシャと叩いて、細かく切り分け、平らにして、それぞれに用意していただくのですが、さすが手つきが違います。本当の高度な技術を習得したプロが、あえてこういう事をするという事がいいですね~!所作の一つ一つに説得力があります。それまでは、ハマセさんの芸術的な筒状の格式高い商品しか知らなかったので、目から鱗が落ちる思いでした。

 

DSCF0126それぞれが好きな瓦印を押させていただきました。左の画像の上が、産業技術センターの藤田さん、下が私。瓦印の種類は7,8個でしたが、それでも個性というか性格が出ます。私は、この柄が一番気に入りました。見方によっては、寅を俯瞰で見下ろしてデザインされたようにも、カブト虫をデフォルメしたようにも、寅という漢字を大胆に崩してデザインしたようにも見える楽しい図柄です。これで十二支とか、動物シリーズとか、植物シリーズとかあれば面白いのではないでしょうか。あれば、私は早速買ってしまいそうです。この後、それぞれが裏にサインして、窯入れしていただきます。柔らかい物から固い物へ、完成が楽しみです!こうして、それぞれのメンバーの作品をじっくり紹介・解説していただくと、やはり皆さん只者ではありません!さすがに世界を目指す『Loopto』の仲間です!これだけの技や素材が結集したわけですから、是非『Loopto・愛媛』のコラボ作品を生み出さねばなりませんね!




CA343917以前から取り組んでいる、トム・ヴィンセント氏を招いての件(くだん)の会の名称が正式に『愛媛の良いモノ、面白いモノを世界に!Loopto in Ehime』に決まりました。本日は、その第3回の意見交換会です。この会議は、わざわざ東京からそのたび毎に駆けつけていただくトムさんとの打ち合わせをスムーズにかつディープにするため、前夜の懇親会がセットで組まれています!当然、昨晩もしっかりそちらにも参加してきました。あくまでも今日の会議を円滑にするための潤滑油であって、お酒が飲みたいわけ・・・でもあるのですが・・・。しかし、お酒が入ると皆さんかなり本音の部分で会話が出来るので、会議だけだとつい仮面をかぶってしまいがちですが、おかげで深いお付き合いが出来ていると思います。むしろ、核心部分は懇親会で理解しあって、会議では詳細の擦り合わせや細部の詰めの作業を行っているようなもので、『会議が踊っていない』のが、この会の素晴らしいところだと思います。画像は、まだお酒が入る前のまともな頃のトムさんと、愛媛銀行・感性価値創造推進室三宅室長

CA343925トムさんは、もう20年ぐらい日本に住んでいるので、日本語もペラペラで日本の文化にも日本人以上に精通されているし、一流の大企業とビジネスをされてこられたので、洞察力や理解力は素晴らしく、異業種とかの垣根は全くありません。瞬時にその業態、商品、人間性を見抜かれます。物の見方がグローバルで、いつもとても勉強になりますが、トムさんと話していると『業界』などという言葉の呪縛が馬鹿馬鹿しくなってきます。我々の行動や思考を縛りつけ固まらせていたドロドロした固定観念(過去の実績や流通ルート、この業界かくあるべきという錆び付いたルール、見栄や面子、誤った共同歩調、馴れ合い体質・・・)を、打ち砕くとか壊すなどというレベルではなく、何事のないかのごとくいとも簡単にヒョイとスルーしていきます。その感覚やまさに爽快!もはや私もそれを意識する感覚すらなくなってきました。ここには、『業界』の呪いはありません。まあ、私は元々木の世界でも、王道では畦道を行く異端児ですから、かなりフリーな人間ですので、この場所はとても居心地がいいです。甘んじすぎてもいけないとは思っていますが!

CA343924本日は、懇親会の「打ち合わせ」を踏まえてしっかり会議です。参加企業の中で、たまたま弊社のアイテムが揃っていたのでモデルケースという形で、実際に入力した画像を元に話を進めていただいていますが、前回よりも更にディティールがしっかりした物を見せていただきました。それぞれの企業が、独立したお店として入る形ですので、店舗の説明や商品の説明文を作らなければなりませんが、当然海外向けは英語です。日本語で原稿を作り、英訳してもらうのですが、皆さん結構自社で作れそうな方もいらしてなかなかワールドワイド!私はまるっきり英語は駄目なので、英訳していただきますが、私のようなひねくれた日本語が英語として伝わるのかどうか心配でもありますが、そこは商品勝負という事で割り切りました。新しい取り組みですから、細かな事を心配していたらきりがありませんから、これでいいのだ!

今週の土曜日(11月14日)18:50からあいテレビで放送予定の『ひらめき感性塾!』の試写も見せていただきましたが、こちらもたまたま取り組みが進行していた弊社にスポットを当てていただき、何だか【森のかけら】のプロモーションビデオのような内容になっていてありがたいやら、他の方に申し分けないやら・・・。しかし、こうして『木の世界』に、植林とか間伐材とかいうのとは別の切り口でメディアが取り上げていただけるのは本当にありがたいし、これこそが異業種とのコラボの成果、感性価値創造推進室さんのお陰です、感謝!ただ、相変わらずの早口でもぞもぞ喋っているだけなので見栄えはいかんともしがたいのですが、これはもう生まれつきなので仕方ありません。どうかご容赦いただき、その意のみ汲んでいただければと思います。あいテレビのスタッフのみなさん、シンプルにうまくまとめていただきありがとうございます。とても分かりやすく感激いたしました!

CA343921その後、次にアップされる大西陶芸さんの砥部焼を囲んでのお話に移りました。現品を持参されて、素人があれこれ好き勝手な事を言わせてもらうのですが、異業種の他人の物になると途端に冷静に見えるから妙なものです。大西さん姉弟の作品は砥部焼きの概念にとらわれない斬新な作風で、素人の私にもその品の良さが伝わります。こちらは、白石久美さんの作品で、黒っぽい筆致は墨だそうです。薔薇や野葡萄など、近くの野山の食物などを素材に選ばれていて、とても温かみがあります。地元の土をこね、地元の自然を取り込んだ愛媛らしい作品だと思います。私は、砥部焼きとか器の事は全くの素人ですが、実際に購入される方も素人の方ですから、失礼にも意見を述べさせていただきました。しかし料理が載ったら、これは美しく見栄えもいいです!凛とした格があるけど偉ぶってない造りが親しみを覚えます。いろいろな仲間がいるというのは、もうそれだけでとても心強くありがたいものです!




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