森のかけら | 大五木材


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さてそのTOLOTさんですが、スマートフォンで撮影した写真を専用のアプリケーションを使ってA6文庫本サイズの64ページのフォトブックを作られているのですが、それがなんと全部込みで1冊500円!独自のノウハウでこの驚異の価格を実現させて、その会員数は2015年時点で150万人を超えていたという事なのでなんとも凄まじい!フォトブックをはじめいろいろな商品を作られていらっしゃいますが、その中に卓上カレンダーがあります。その卓上カレンダー用のスタンドを弊社にご注文いただきました。

カレンダーが倒れない程度の重さがあれば樹種は問わないという事でしたので、小さく加工しても木の質感が伝わりやすい広葉樹で作らせていただくことにしました。それまでは紙のスタンドでしたが、全面的に木製に切り替えていただくことになりました。それがこちら。最初お話をいただいた時に軽い気持ちで受けてみたものの、実際作ってみたらこれが意外と大変!それまでそういった細かな作業を年間通じて計画的に作るなんて仕事を受けたことがなかったので、どれぐらいのペースでどう作るか試行錯誤。

こういう新しい仕事はとりあえず受けてみて、やってみながら考えていこうという主義なので、端材の有効利用にもなると思ったのですが、とにかく人の手が関わる工程が多くて、ひとつの作業が終わると次の作業にうまく引き継げず、そこでモノが溜まってしまい流れが停滞。どういう流れで誰がどの工程を受け持つとスムーズなのかを見つけるのだけでも数か月かかってしまいました。当然専用の器具があるわけではないので、それぞれの工程でそれぞれが自己流で工夫を加えて少しずつ流れが改善。

ほぼ半年以上かかって、大まかな流れが確立。それでも工程が定まっただけで、まだまだ目標の量をこなせる状況ではありませんでした。社員全員で誰がどの工程を受け持つのかパートを分担。私は途中の面取りの工程を担当したのですが、そこが常に「溜まり場」となってしまっていたので、専用の器具を製作。他の工程でも「使える機械」との巡りあいもあったりして、飛躍的に生産量がアップ。最初の半年ぐらいは目標数にまったく達しなかったものの徐々に量が増えていきました作るって楽しい~!明日に続く・・・




昨年ご縁をいただいて現在も取り組まさせていただいているのがこちら。名刺の半分ぐらいの小さな四角い木片。片面には斜めのスリットが入っています。これが何かというと、卓上カレンダーを立てかけるためのスタンドです。東京都江東区に本社を置く株式会社TOLOTさんが制作されている卓上カレンダーの付属品で、昨年よりご注文をいただき弊社で制作させていただいています。期間限定の商品でないので、年間通じてずっと作らせていただいていて、『端材の王国』としては実にありがたいご縁なのです!

株式会社TOLOTさんは、東京都江東区に本社を置く、写真印刷サービス、ソフトウェア開発を行う会社ですが、2011年からはスマホで撮影した写真を専用のアプリケーションを使ってフォトブックの印刷・製本サービス『TOLOT』を提供されています。もともとは社長のお名前(末松亜斗夢社長)を冠した「株式会社アトム」という企業名でしたが、現在は株式会社TOLOTに社名変更されています。このお話をいただいた際に末松社長もわざわざ弊社にまで足を運んでいただきました。その時お会いしてビックリ!

お会いする前に会社のホームページで社長の名前を拝見していて、手塚治虫先生がだいすきな私は、てっきり『鉄腕アトム』から名前をもらって『亜斗夢』という名前をつけられた、私よりもずっとお若い世代(父親がアトム世代かと)の社長だと思い込んでいたのです。自分の名前が変わっているのでついついいただいた名刺の名前がとても気になるのでいろいろ詮索してしまう癖。お会いしたら私よりも年上で!?初対面で失礼かなと思いながらも気になっていたので、お名前の由来をお聞きしてみました。

そしたら漫画の鉄腕アトムではなく、日本で初めて原子力発電が行われた年にお生まれ(だったかその関連だったか記憶曖昧ですが)になったので、原子を意味するアトム (atom)に由来するという事で、名前の由来に漫画を持ち出した私は大恥をかいてしまいました。よくそんな事を尋ねられるのかもしれませんが、末松社長は優しく笑い飛ばしてくださいました。そこでついでにもうひとつ気になっていた社名についても、どういう意味なのかお尋ねしました。株式会社TOLOT(トロット)

聞いてみたくなるのも仕方ないでしょう。私も商品名をつける時には無い知恵を必死に絞り出して考えますが、名前ってすべてがそこに集約されると思っているので、命名の由来や背景などを知ることで、そこに込められた思いやメッセージなども類推する事が出来ると考えています。なので仕事をさせていただく前段階で是非聞いておきたかったのです。答えはシンプルでした。末松社長の出身地の九州にちなんで、「写真を撮ろうっと」→「撮ろっと」→「トロット→「TOLOT。名は体を現す!続く・・・




地元の愛媛県久万高原町で産出された『モチノキ』。板に製材して半年ほど天然乾燥させていたものですが、中を開けてみると無数の小さな虫穴が~!調べてみると同時期に挽いたモチノキすべてが同じように穿孔されていました。ひと昔前なら青ざめて発狂したかもしれませんが(それは少し大袈裟ですが・・・)、半世紀を生き抜いたこの歳になると、こういう冷静に受け止める事が出来ます。まあこれが市場で仕入れた1枚数十万の板であれば発狂したかもしれませんが、原木ならばこれも宿命!

そもそもこれらの丸太は、愛媛県内で集めることの出来る広葉樹という大枠で集めているもので、とりあえず板に挽いて小さめのカウンターや幅剥ぎにして家具などに使うたもの。更にそれで余った端材などは【森のかけら】や『モザイクボード』などに使います。虫に喰われてなければそれはそれでありがたいものの、あればあれで使い道はそれなりにあります。その前提は、虫穴を『欠点』と捉えずに、『個性』だと認識できるかどうか。そしてそう思える仲間をどれぐらい集めることが出来るか。

いくら自分では理解できたとしても、それを認めて受けとめて買っていただける人がいなければただの「強がり」ですので、まずは同じ穴のムジナ、いや同類の友をいかに多く集められるか。変態的な木材嗜好を持つ者の元には、同様の変態的嗜好を持った人が寄って来るもの。お陰様で建築以外の用途でこういう『個性』を買っていただける人が、匂いを嗅ぎつけてやって来ていただくようになりました。すると、すぐに「何に使うのですか?」と訊ねる人がいらっしゃいますが、そんな事教えられるわけがない!

勘違いしている人が沢山いらっしゃいますが、「どういう用途で売るか」という事こそが、こういう個性を持った木にとっても最大の肝であるのに、それをただで教えてもらえると思い込んでいる無神経さには驚かされます。その用途を作るのにだって当然それなりのコストはかかっているわけで、まだまだ未発掘の用途は沢山あるはずなのだから、ぜひ自分で汗をかいて発掘すべき!そうしたら人に教えようなんて思わないはず。虫穴のあいた板の用途をただで教えてもらおうなんてあまりに虫のいい話




研修旅行の次の目的地は『国宝・姫路城』。2009年から5年半の歳月をかけて行われた『平成の大改修』によって美しい白鷺城の姿が蘇りました。工事が終わってから行くのは初めて。総工費は24億円、関わった職人は延べ1万5000人以上。工事中の姿も一般公開され、それに合わせたツアーも沢山企画されたこともあって、町内会の旅行から工務店の業者会まで含めて、この6,7年で4回も姫路城に足を運ぶことになりました。4年前にはミスター会の研修旅行でも工事中の姫路城を訪れました。

特別『城』に興味があったというわけではないのですが、木材の大口の『出口』のひとつとしての城を見るようになってから、城があれば立ち寄るようになって数年。建築としての城に対してはそれほどではないものの(というのも使われている部材のどれひとつを取ってみても、あまりにも通常の仕事で扱う木材とはサイズ、品質、価格ともかけ離れすぎていて仕事としての対象にすらならない)、なぜこの場所にこの木が使われているのかといった事を知るには格好の教材。

いろいろなお城に行ったことで、少しはお城の知識も増えましたが、それでも相変わらず興味が湧くのは建築物としてのそれではなくて、歴史や逸話など。姫路城もさすがに4度目ともなると、写真もたっぷりストックがありあすので、撮るポイントも少しずつ変わってきているような・・・。『森のしるし』で戦国武将の家紋を作ったこともあって、城の家紋にも強く惹かれていた時期がありましたが、最近は家紋造りもひと段落したので家紋熱も少しは冷めてきました。

到着したのが昼前でしたが、既に沢山の観光客で大賑わい。中でも外国人の数は半端ではありません。天守閣の階段は狭くて勾配も急なのですが、大柄な外国の方が身を屈めながら数珠繋ぎ。愛媛にいると、いわゆるインバウンド効果というものが実感できませんが、ここにいるとそれが肌で感じられます。これだけ外国から人が来れば、日本の木のモノに興味のある人だってそれなりにいるはず。それ向けの木の出口商品(キャッスル・ウッド)も本気で考えたくなってしまいます。




端材となっても人気が高いのは色目の濃い木と柄のある木、総じて弊社では広葉樹の端材が圧倒的に支持されています。特にパープルハートやサッチーネ、ウェンジ、ブラック・ウォールナットなどのように特徴的な色目の木は、小さくても存在感があるので問い合わせも多いです。またゼブラウッドレースウッド、ベリなどの強い縞柄のある木なども象嵌細工などにも利用できるため常に人気です。中でも縞柄が魅力的なゼブラウッドは、柾目でも板目でも個性的で「使える木」として圧倒的に人気があります。

とはいえ、カウンターやテーブルにするような大きなゼブラウッドだと値段もそれなりになるのでとてもそれを割り返して小さな細工物を木取りするわけにはいきません。端材が出たら教えてくださいという問い合わせも多く、是非オンラインショップでアップしてほしいとのご要望もあるのですが、弊社とてゼブラウッドのいい端材が出れば、『森のかけら』、『森のりんご』、『森のたまご』など出口が沢山あるので自社で活用してしまいます。それでコンディションがいまひとつというゼブラの端材が久々に出ました。

乾燥こそしているモノのねじれやあちこちに大きな割れが!形も台形になっていたり、元と末が結構テーパーです。まあこれでも『かけら』や『りんご』は十分に取れるものの、安価なものがいいからというご要望が多いので、これをお薦めしてみたら、形が・・・、割れが・・・、ねじれが・・・。安ければ安いなりに断る理由は何かとあります。オンラインショップに上げてもいいのですが、形や割れの状態が複雑なので数枚の写真だときちんと伝わらないのではないかとの心配があり、ご来店できる方のみにご紹介してます

形や節、割れ、虫喰い、腐りなど説明が難しいものについては、値段はお手頃でもオンラインショップへのアップには二の足を踏んでしまいます。「値段が安ければ、商品もそれ相応だと思って買うのだから心配すすぎですよ、それよりそういう端材をドンドンアップしてほしい」というお声もあるものの、ひとの受け止め方はそれぞれですからどうしても慎重になってしまうのです。そういう材については建築中の小屋が出来たら、そちらの方で現品を見て触って確認していただける方向けに販売しようかと検討中。




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