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夏に岩手から大先輩であるマルヒ製材の日當和孝さんがお越しになられたという話をアップしましたが、それは日當さんも所属されていらっしゃるNPO法人『才の木(さいのき)』が関東で実施される『出張木育』で、家内とおはなし屋えっちゃんこと武知悦子さんに具体的な木育のプログラムを実践して欲しいというご依頼でして、その後二人は何度か群馬県前橋市に1泊2日の日程で出張して、集まられた現地の幼稚園や保育園の先生方と木育活動のお手伝いに取り組んできました。
その出張木育は家内と悦ちゃんが担当させていただき、この後もまだ続くのですが、今回はそれとは別に『才の木』のメンバーである大学の先生方が弊社にご来店されました。それまで私は、日當さんと家内たちとを繋ぐ役割だったのですが、今回は今まで主に東京や京都で開催してきた『トークカフェ』を地方で開催したいということで、その開催にあたって候補地の1つとして考えている愛媛の木材状況などを知りたいというお尋ね。具体的には後日理事会での協議後の話となります。
さて固い話の後は、折角愛媛にお越しになられた先生方と地元の愛媛大学の先生方との交流も兼ての懇親会。今回ご来店いただいたのは、才の木の専務理事・事務局長である竹村彰夫准教授(東京大学)、理事の高部圭司教授(京都大学)、専務理事の市田憲さん。そして愛媛大学農学部からは伊藤和貴教授、小林修准教授、杉本宏行准教授も加わっていただいたのですが、才の木の高部先生は、小林先生が北海道大学時代の指導教授であり、杉本先生が京都大学時代の恩師。
と
いう事で恩師との懐かしい再会を記念して3人でスリーショット。昼間は弊社の二階で真面目にアカデミックな話を展開されていらした先生方と同一人物とは思えないほどに弾けられた先生方の人間味に触れながら楽しい懇親会が繰り広げられました。ちなみにトークカフェとは、回ごとにテーマを設けて各スピーカーより30分程度の話題提供をして、その後文字通りカフェを楽しみながら木の話をするというものですが、具体的に内容が決まれば改めてご報告いたします。
木言葉とか誕生木とか、『誕生木のたまご』などが暮らしの中のどういう場面であると楽しい、面白いなんてコンセプトでいろいろ考えていただきました。シンキングタイムも限られていたのと、その後深く掘り下げる時間もなくなってしまい申し訳なかったのですが、若い感性で考えていただいた使い方やコメントの中には、少しひねりを加えれば使えそうなものもあり収穫、収穫。まあ何とか予定時間少しオーバーで閉会しまして、そのまま参加者の学生たちと懇親会へ。
当日、甲斐先生は車の運転があって残念ながらいつもの『酒豪伝説』の登場とは至らなかったものの、ノンアルコールでもお酒を手にすればこの素敵な笑顔!甲斐先生や郡司島先生と生徒たちの関係を見ていると、私の学生時代には考えられなかったほどフランクというか、接していて羨ましくなるほど良好でかつ親しみ感が半端ないのですが、象牙の塔にこもらず積極的に社会参画しているSENSEをはじめとする彼ら学生たちが、それだけ「おとな」なのかもしれませんが。
当時もきっと私の知らないどこかでは、先生と生徒との間でこういう交流があったのかもしれませんが、そういう機会を与えられたとしてもその頃の私であれば隅で無言で酒を飲んでいた事でしょう。材木屋という仕事に従事し、それから10数年かかってようやく『かけら屋』という自分のポジションを確立できた今だからこそ、こういう場面との巡り合いがあるのですが、昨今の学生たちとの成熟度のスピードを見比べながら、『境遇は人を育てる』を強く実感致します。
ちなみにこちらの、酒を手にした満面の笑みを浮かべる巨躯の青年は、今回仲間を引き連れて参加してくれた二宮智明君。会場で会った時は、先生?かと見まがったほどの堂々たるメタボな体型でしたが、木の事に非常に興味を持ってくれて、「将来自分が家を建てる際には是非よろしくお願いします!」なんて心憎い台詞で、おっさんを泣かせる操縦術にも長けているのですが、聞けば田舎も近くて日本酒好きという事で意気投合。嗚呼、すっかり甲斐先生の刺客の術中に落ちてる・・・。
以前予告していた『COMS白熱教室2015』が開催され、ゲストスピーカーとしてお話をさせていただいたのですが、ありがたいことに沢山の受講者が集まっていただきました。主催が、『おとなの部活動』との交流戦で刃を交えた地元の大学生たちのグループ(SENSE)という事もあって、参加者のほとんどが学生さん。『カワリモノ~多様性の時代に~』というテーマで声がかかったので、まずはでなぜに材木屋が今こんな変わったような事をしているのかについて。
そんなカワリモノ材木屋が作り上げた『誕生木』については、入室の際に12種の木の中から印象で選んでもらった『森のこだま』の紹介をしながら、ひと月ずつ背景の物語や木言葉を交えてご紹介。『誕生木』が出来るまでは、こういう講演の場でお話する内容としては『いかにしてこういう変な材木屋になったのか?!』という材木屋人生の変遷と、『木の名前の由来』を紹介するクイズ形式の木の漢字の話ぐらいしかネタがなかったのですが、新たな井戸を掘りあてた気分。
しかし、新たな井戸もいずれ枯れていきますので、常に次の井戸を掘り続けねばなりません。以前は、話の内容がかぶっても聞いてくださる方は、イベントごとに入れ替わっているのだからいいかと考えてもいましたが、狭い松山の事、主催や対象が全然異なるようなイベントでも知った顔が会場にいらっしゃるという事も増えてきていて(まあこんな私の話を聞いてくださる奇特なマニアの方々ですから)同じような話を何度も繰り返しさせていただく事に罪の意識を感じています。
そのお陰で、ネタ帳も何も無しでなんとか1、2時間は話がつなげられるようになったものの、やはり進歩が無い。今回も後半はワークショップとして参加者にもいろいろ考えてもらうという予定でしたが、案の定私が喋りすぎて時間が足りなくなり大幅にカット。非常に反省しております。それでも一応、自分の誕生木についてどういう場面で使えるのか考えてもらい、葉っぱにコメントを書いて、事前に作っていただいていた枯れ木にコメントの花を咲かせてもらいました。
この『えひめのすごいもの博』は、愛媛県と松山市の共催ということで、愛媛県内全域からさまざまな職種の企業が集まって来られますので、馴染みの顔や久し振りの再会があるのも楽しみのひとつです。しかし、場所が広いということもあって、自社ブースが盛況だと(決してバカ売れしているという意味ではなく、2人で切り盛りしているので持ち場を離れられないという意味で)あちこちブース巡りも出来ずじまい。そんな中にあっても貴重な出会いがありました。
それがこちらの『無茶々園』の川越 江身子姐さん。無茶々園の柑橘類ベースのコスメブランド部門『yaetoco ~ヤエトコ~』の方では、『おとなの部活動』を通じて高瀬英明君や岩下紗矢香さんなどとディープな交流を深めているのですが、こちらの江身子姐さんこそが、yaetocoの懐刀にして生ける伝説。Facebookでしばしば切れ味鋭いコメントをいただき、薫陶を受けているのですが、間接的にお言葉を賜っているばかりで、何度か機会あれどお会いすること叶わず。
『おとなの部活動』の初代猛獣使い・藤田雅彦氏をして、世が世ならば話をすることすらも憚られる地位にのぼりつめて、影からこの国を動かしていたやもしれぬとまで言わしめた論客にして才媛。このたびようやく念願が叶い、ご尊顔を拝し奉りました。いつものエッジの効いたコメントから察するに、冷酷無比な鉄仮面の女帝・西太后のような恐ろしいお方(!)かと思っていたら、なんとも穏やかでみかんを愛する笑顔の素敵なお姉さまでございました。百聞は一見にしかず。
わずかな時間しかお話しできませんでしたが、 一度でもこうして顔を合わせてお話しするだけで、次からいただくコメントの言葉の裏側まで類推することが出来そうです。それにしても、ガンダムプレゼンを駆使する曲芸師・高瀬、28歳としか思えぬ落ち着きっぷりと貫禄の岩下、斬鉄の切れ味を持つ言葉で人を斬る江身子姐という面々を擁し、表向きはコスメなどとお洒落なイメージを装いながらも、実は必殺仕事人養成所のような無茶々園の闇の深さこそ恐るべし!
愛媛大学のある講義で、『学生プレゼンバトル』というものがあり、私にもお声がかかり参加させていただく事になりました。大学に関わらず現在いろいろな職種、分野で開催されているそうですが、学生プレゼンバトルとは、『学群生や院生が自らの専攻している学問、または研究していることがらを魅力をわかりやく伝えるスキルを競う企画』という事で、要は研究成果をいかに他人に分かりやすく魅力的に伝えるかというものです。そんな授業になぜ一介の材木屋が招かれたかというと・・・
今回のプレゼンバトルは予選と本選があって、『モノの売り方を考える』というのがテーマになっていて、予選では何の変哲もないゴム手袋、手帳、クリップが素材となっています。それらが本当はとんでもない機能や技術を持ったモノだという体で審査員にプレゼンするというもの。いかに相手を感心させるような上手な嘘をついて相手を得心させられるかという提案力を競い合います。本選に進んだチームは、弊社の『森の毒りんご』についてその売り方をプレゼンします。
審査員には地元の銀行や行政の方が選出されていて、折角なので地元で作られているモノを題材にしようという事なり、弊社の『森の毒りんご』に白羽の矢が立ったのです。素材や商品の背景(毒性があるため利用されることの少ない材を使っている云々)が面白いのに、どこにどういう風に売り出していくんのか、いまだ販売先が定まっていないという点が評価(?)されたようです。まあ私的には、マニアの目に留まって少しずつ口コミで売れればいいと思っているところでしたが。
それでも、こちらとしてもこんなモノづくりをしている馬鹿な材木屋がいるという事をPRできるありがたい機会ですので喜んで参加させていただきました。ひと通り商品説明をした後は、チームに分かれた学生たちがそれぞれ2分の持ち時間を使って、『森の毒りんご』がどういうモノで、これからどこに売っていくつもりなのかをプレゼンしてくれます。中にはプロの営業マン顔負けなぐらい、まさに自分が作った商品のように立て板に水の口調でプレゼンする学生もいて感心。
限られた時間の中で若い感性が考えた『森の毒りんご』の出口、さすがにそのまま使えるようなものではありませんでしたが、私が考えていたことにかなり近いモノもあって、こちらとしてはその方向性が若い方にも受け入れられる土壌はあるのだと確信出来て大きな成果でした。モノづくりの過程や背景に強いこだわりがあればあるほど、そこに執着して視野が狭くなってしまうこともあるので、第三者の目で商品を見てもらうというのも大切な事だと得心させられた一日でした。
※ 森のりんご&森の毒りんご・・・こちらで販売中
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