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グラインダーで表面を削って凸凹にして軽くサンダーで磨いたメタセコイアの一枚板の上に寝そべってみると、これが想像していた以上に気持ちがいい!粗目でスギのようにやわらかい質感とグラインダーによる凸凹感が相まってなんともいえない心地よさ。幅が650ほどある一枚板なので大人ひとり用の小ぶりなベッドとしては十分な大きさです。まさかメタセコイアアをそのままベッドに使おうなんて思いもつきませんでしたが、これは意外な出口になるかもしれません。 |
400種類の『森のかけら』を目指して多種多様な木を集めまくっていますが、集めてはみたもののどういう売り方をすればいいのか、その『出口』を決めかねている木も沢山あります。その中の1つが、メタセコイアです。名前だけ聞くと、外国の木と思われるでしょうが、産されたのは日本で、しかも森からではなく町からです。メタセコイアは街路樹や庭木として全国各地で植栽されています。1939年に日本の関西地方の第三紀層で、常緑種のセコイアに似た落葉種の化石が発見され、発見者の三木茂博士によりセコイアに『メタセコイア』と命名されました。 |
赤色の木の在庫が少なくなったので仕入れた赤系の木を並べてみました。アフリカ産のパドック、同じくアフリカ産のアパ、東南アジア産のカリン(花梨)、ここには映ってませんがアフリカ産のブビンガなどなど。赤い色の木がよく売れている!というわけではありません。弊社では現在300種を超える多種多様な木を取り扱っていますが(種類が多いというだけで量は全然多くないのですが💦)、量ではなく種類で勝負!という事で、それらの木をミックスした商品をいろいろ作っています。【森のかけら】を筆頭に『モザイクボード』や『モザイクタイル』などなど。 |
多様な木が混ざることで唯一無二の複雑な表情が生まれてオリジナルティの高い商品になっているとの自負はあるのですが、そのためには色合いのバリエーションが必須。300種超の種類があっても圧倒的に多いのは、黄白色系から茶褐色系の木です。特に針葉樹系だとかなり似通った色が多くあり、並べて見ても質感も含めてあまり差が出にくい傾向にあります。それに比べて広葉樹は色合いも多彩で、表情にもかなり個性が現れます。なので色を強く意識せずともそれなりに面白い表情にはなります。 |
しかしやっぱり多樹種を扱って種類フェチの材木屋の矜持として、目を引くような色鮮やかな木も取り入れたい。という事で、赤い木が欲しくなるのです。当初は山ほどあって扱いに困っていたブビンガがその役を担ってくれていましたが、徐々に在庫も減少。次に目をつけたのがブラッドウッドことサッチーネ、紫の貴婦人ことパープルハートたち。在庫はそれなりにあるものの基本の厚みが30㎜なので、30㎜に仕上げなければならない『モザイクボード』に使えるものはわずかしかありません。 |
少し前の話になりますが、愛媛県大洲市にある『梶田商店』に行って来た時の話。梶田商店は知る人ぞ知る老舗の醤油醸造蔵元で創業は明治7年。梶田商店の屋号は『巽』で商品にもその名が冠されています。私の実家では、物心ついた頃から醤油のことを「みとせ」と呼んでいたので、醤油とは別に「みとせ」というものが存在すると思っていました。それが梶田商店で造られた天然醸造で醸した生(なま)醤油に再び醤油麹を仕込んで発酵・熟成させた醤油「巳登勢」であった事を知るのは大人になってから。 |
その巳登勢を作っている梶田商店の事を知ったのは今から10数年ぐらい前のこと。知人から「大洲に醤油馬鹿がいるので、会ってみたら」と教えてもらいました。相当にマニアックで醤油の事を喋らせたらいつまでも熱く喋り尽す等々、聞けば聞くほど興味が湧いてくる。職種は違えどもその道を究めようとする熱い人とは会って話を聞いてみたい。そしたらその後、たまたま醤油馬鹿こと梶田泰嗣君に出会うことになりました。会ってみると噂に違わず醤油が煮えたぎるほど熱い男でした! |
以前に『都市林業』で手に入れたイヌマキ(犬槙)。地元の民家の庭に植えられていたもので、それほど大きなサイズではありませんでしたが、表面の凸凹が特徴的だったので、丸太を半分に割って皮を剥き剥きしました。伐採直後だったので面白いようにツルンと剥けるものですから、楽しくなって次々に剥いていたら結局全部剥いてしまいました。樹皮の下から小さくて鋭利な棘が沢山現れてなんともいえない趣きがあって独り悦に入っていました。他人がどう思うかではなく私がいかに楽しむか(笑)。 |
それが1年半ぐらい前の話で、イヌマキもすっかり乾いて軽くなりましたが相変わらずあれからずっと棚の中。オブジェとかにでも使っていただけるもの好きでも現れないかと思っていたら、遂にもの好き登場!船の模型を飾りたいので、海の波に見立てた木を探されているというお方。実際に模型を見せてもらったのですが、ご自分が所有されている船を友人が手作りしてくれたというものですが、これが緻密で精巧な出来栄えでディティールまで忠実に再現されています。 |
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