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| 本日もオランダ生まれの木製バランス遊具『Wobbel(ウォーベル)』についてです。国内外のおよそ270種の木を扱っている(量の大小ははさておき)お陰で、それぞれの産地の事も調べたりするので、実際にはその地を訪れたこともないのに地図旅行ならぬ『かけら旅行』で、世界中を巡っています。国内の場合は仕入れも含めて主要な産地には足を運んでいるものの、海外となると恐らく今後も行ける機会はなさそうなので、【森のかけら】が私を世界と繋げてくれる貴重なツールなのです。 |
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一般の方は意外に思われるかもしれませんが、ヨーロッパから日本に輸入されている木材も多くて、弊社の取り扱いがあるだけでもロシア、ドイツ、ウクライナ、クロアチア、スウェーデン、フィンランドなどがあり、それらの地域からオウシュウアカマツ、メープル、バーチ、ヨーロピアンビーチ、ドイツモミ、レッドウッド、ウォールナットなどが輸入されています。目の前には遥かヨーロッパから8500キロもの長旅に耐えてやって来た異国の木々が並んでいるわけですが、それが日常の光景なので、その距離感に思いを寄せる間もありません。 |
| その国から産された木材を仕入れるという直接的な繋がりだけでなく、知人が居るとか、その国にうちの商品を届けたとか、ある木がその国と深く関わりがあるとか、そこまで幅を広げるとイタリア、イギリス、フランス、ベルギーなど更に『かけら世界旅行』の中での「関係国」は増えるのですが、Wobbel(ウォーベル)発祥の地・オランダとは不思議とご縁がありませんでした。糸ほどの繋がりを考えてみても、行きつけの散髪屋さんにオランダの留学生が来ていたことぐらい(笑)で、オランダ産の木材というのにも今まで出会ったことがありません。 |
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私のイメージがあまりに貧相ですが、オランダといえばチューリップと風車。木に絡むものでいえば、アルプスの少女ハイジに出てくる木靴。あまりオランダ=木というイメージが結びつきにくかったのですが、当然沢山木はあるわけで、こうして楽しい木製品も出来ているわけです。最近、何か1つの現象が現れると、それに引き寄せられるようにそれに関係した事象が集まることが多いので、もしかしてこのWobbelがオランダの木との呼び水となるのかも?!などと密かに期待しつつ今日も背中のストレッチに使わせてもらっています。 |
| それにしてもこの商品は面白い!使い方自由というところが子どもに想像力を与えるし、やらされている感がまったく無いのもいい。乗ってバランスをとれば体幹が鍛えられるし、丸まって寝転がっても気持ちいい、裏のウールフェルトも色鮮やかなので置いておくだけでもインテリアにもなるという優れもの。いつも念仏のように『木の出口』と唱えていますが、こういう木の商品に出会うと既成概念でガチガチに凝り固まった自分の頭の固さが情けなくなります。誰もが無条件に楽しめてシンプルで可愛い木の出口、発想の柔軟さが素晴らしいです!! |
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| 今月の端材コーナーの特集である『ホルトノキ』について、200歳の老木の履歴やその名前の由来などについてはご紹介してきましたが、なにせ今回のホルトノキが200歳を越える特殊なケースという事で、材質についていえば、街路樹などとして植栽されている一般的なホルトノキとは一線を画しています。ネットで『ホルトノキ』と検索すれば沢山の画像が集まりますが、そのほとんどは街路樹や公園木、庭木など『樹木』としての姿で、ホルトノキの『材』としての画像はほとんど見当たりません。つまりそれぐらい、材としてホルトノキが利用されていないかという事の証明でもあります。 |
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私もこの200歳のホルトノキに出会うまでは、ホルトノキがどういう材質をしているのかは、辞典の解説文でしか知りませんでした。『えひめの木の名の由来』(財団法人愛媛の森林基金発行)によれば、「辺・心材の境が不明瞭で、また城辺町(現愛南町)や九州でシラキと呼ばれるように材質が黄白色であることから、杓子を作るのに適するからであろう」と書かれているように、本来のホルトノキは清潔性を求められる杓子に使われるほど白っぽい木なはずです。少し前にホルトノキの若木を割ったら年輪は不明瞭ですがミズキのように白っぽかったので、杓子に使おうと思うのも納得。 |
| 本来のホルトの色合いと、すっかり変質して別モノになった200歳の老木を並べた写真を撮ってその比較を説明したかったのですが、なかなか比較できるぐらいの適サイズの健康的なホルトに巡り合えなかったのでそれが出来ていませんでした。それが今回特集として取り上げたことで、整理していたら200歳の老木の一部に、あまり菌に侵されてなくそこそこの幅の板が出てきました。部分的に『加齢の洗礼』は受けているものの、これぐらいの面積があれが本来の質感がイメージできるのではないでしょうか。この写真だけを見てこれがホルトだと断定できる人が果たして世の中にどれだけいるか?! |
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それが何の木なのか、材を見て分かるにこしたことはありませんが、材木屋の仕事は何も材の識別だけが仕事ではなくて、それをどう生かすか(または生かせる人につなげるか)という事だと思っているので、あまり「この木はなんだ?」的なクイズに興味はありません。ただ、それがどういう木でどういう特徴をしていて、経年変化でこういう風に変質するなどという事は知識として得たいと思っています。そういう基本的な事を若い頃からしっかり学んでおけばよかったと後悔ばかりですが、自分が材木屋としての現役を終えるまでの少しでも多くの木に出会い記録として残していきたいと思っています。 |
| さて昨日の、400年後に発見された南極大陸が描かれているオーパーツ『ピリー・レイスの地図』の話の続きです。実はそこに描かれているのは南極大陸ではなく南アメリカ大陸ではないのか?!という説もあって、その根拠として地図では南極大陸に「灼熱の砂漠」という記述があるとか、本来は間にあるはずのマゼラン海峡とドレーク海峡がなくて、南米大陸と南極大陸がつながっている等々。こんな事を言い出す輩はそのうち、私の大好物であるアトランティス大陸もムー大陸もUFOも宇宙人もネッシーも雪男もフェイクだ見間違えだなんて言い出すのでガン無視です! |

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ところで、いい歳をしたおっさんが古地図で何を熱くなっているのかというと、この地図の真贋はどうでもよくて(いや、どうでもよくはないのですがとりあえあずそれは置いといて)、倉庫の中から時々現れる杢があたかも古地図のそれのように見えるのと、それによって本来はあまり価値がなかった材に箔がついてお値打ちモノのなることから、勝手に『ピリー・レイスの地図』のようだと思っているというだけの話。ここまで引っ張るつもりではなかったのですが・・・。すわ、世紀の発見か!と私に勘違いさせてくれたのが『トチ(栃)』の一枚板に出現したこの古地図感とその世界観!! |
| いわゆる『スポルテッド』というヤツで、今までにも何度も紹介してきましたが、材の表面についた外傷などに雨水などとともに腐朽菌やカビなどが侵入して出来る黒い帯状の筋の事。その柄によっては無傷のものよりも遥かに高額で取引されるモノに変身するわけですから、自然の遊び心は偉大です。昔はあまり興味が無かったというか、その魅力がよく理解できませんでした。その面白さにはまり出したのは40歳も過ぎたころからでしょうか。あえてそういう材を選んで買うようになりました。他の銘木に比べるとその価値が明確ではないというのもスポルテッドに惹かれる理由のひとつ。 |
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不本意に菌に侵されて出来た結果なので、それがどういう図柄を描き出すのか千差万別ですし、そういうコンディションですから周辺にはピンホール(虫穴)やら、度を越えてすっかり腐ってスポンジ状になってしまう事もあります。最近では原木も扱う機会が多くなったので、弊社の中でも不本意の製造してしまう事もあり、ちょっとすえたような匂いがしたら黄色信号。開けてみたら嗚呼~もっと早く気づいて救出してやれたら・・・と思う事もしばしば。そういう意味では結構リスクもあるうえに、価値を創出する話術も必要になるので誰でも手簡単にを出せるモノではないのです。 |
| 玉杢だの蟹杢だの孔雀杢だの、誰が見たってその価値が分かる(お高いんだろうな~)銘杢に比べると、その価値に『解説』が求められるスポルテッドは、まさにキワモノ・偏屈材木屋好みの木材なのです!あ、という事はうちにとってはオーパーツでは無いってことか(笑)。まあそれはよしとして、「どう、この形が地底都市シャンバラのかも?」なんて解説ならいくらでも喋れますぞ!嘘と真実のはざまのギリギリの駆け引き、攻防、騙しあい・化かしあい、せめぎあいも、材木屋で木を買う魅力のひとつ。ピリー・レイスの地図を売る材木屋が減ってなんと嘆かわしいことよ! |
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| 昨日に続いて木の杢の話です。木の杢はその特徴に合わせてさまざまな名前が付けられています。有名なところでは『玉杢(たまもく)』、『鳥眼杢(ちょうがんもく)』、『笹杢(ささもく)』、『筍杢(たけのこもく)』、『虎斑(とらふ)』などなど。ちょっと専門的なものだと『鶉杢(うずらもく)』、『葡萄杢(ぶどうもく)』、『蟹杢(かにもく)』、『孔雀杢(くじゃくもく)』、『泡杢(あわもく)』など。その名前からして高価そうな後者の杢は、いわゆる銘木と呼ばれる高級材に現れる貴重な杢。いや、そういう杢が現れているから高額になるわけですが。 |
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最近は少なくなりましたが、本来はそういった貴重な銘木を専門に扱う高級銘木店のような場所にあるべき材なのですが、何をどう間違ったのか弊社のようなキワモノ材木屋の倉庫の中にも不意にそんな杢のある木が出現したりします。お前が選んで買ったからだろうなんて野暮な事は言いっこなしです。昔に比べて銘木の結界が緩くなったのか?弊社がそういう木を引き寄せる体質になってきたのか?しかし本来はしかるべき銘木屋などにあるべきで、ここにあってはいけないモノという事で、私は秘かにそれらを『オーパーツ』と呼んでいます。 |
| オーパーツについては今更説明する間でもないと思いますが、誰もが皆ムー世代ではないでしょうから念のため説明すると、それが発見された場所や年代と製造技術が全くそぐわず、なぜ存在するのかが解明されていない謎の工芸品の事。Out of place artifacts。「場違いな工芸品」という英語の頭文字を拾った「OOPARTS」は、見えない誰かの手によって世界中にばらまかれた、あるいは宇宙人からのメッセージなどとも言われています。クリスタル・スカルやカブレラ・ストーン、コロンビアの黄金ジェット、コスタリカの石球、アンティキティラ島の機械などがそれにあたります。 |
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これらのオーパーツが少年時代の私の胸をどれほど高ぶらせてきたことか!最近そんな素晴らしきオーパーツの謎解きを夢もロマンも持ち合わせぬ愚か者が、ネットでさも得意げに解説しているのは嘆かわしい・・・。まあそんな愚者の言葉はガン無視するとして、数あるオーパーツの中でも私が好きなのは、1929年に発見された『ピリー・レイスの地図』。この地図には、地図が作成されてから400年後に発見された南極大陸が描かれており、なぜ当時誰も知りえなかった南極の存在を知りえたのか?!そこがこの羊皮紙を使って描かれた古地図がオーパーツと呼ばれる所以。明日に続く。 |
| 最近、よく商業店舗の看板の問い合わせを受けることがあります。主に飲食店なのですが、以前とは少しその傾向が変わってきてます。昔は、設計士さんや工務店さん、大工さんから、今度これこれこうしたお店が出来るので、カウンターやら造作材などが必要になるから、という話があって、仕事が後半に差し掛かった頃に、そういえば店の看板も要るそうだから用意しといて、というような感じで、仕事の最後の締めとして店の看板を納めさせていただくというのが常でした。それが最近は、内装や造作は終わった(居抜きなので触らない)ので看板だけ欲しいという話が急増。 |
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これも時代の流れだと思いますが、ネットなどで調べられてお店のオーナーが何か看板に使える木はないかと直接訪ねれ来られるパターンも増えてきました。なので、どういうお店なのかをオーナーの口から聴いて、店の雰囲気を想像しながらご提案することが多いので、どうにかして店のコンセプトや店名などに絡めたり、半ば強引にでも結び付けてプラスアルファ感を出したいと思うこちら側としては、そこは寂しいというかちょっと物足りないところではあるのですが・・・。先日も看板のお問い合わせがあり選ばれたのがこちらの耳付きの朴。 |
| ちょうどサイズと形が適寸だったということもあるのですが、喜ばれたのは辺材に現れた荒波のような杢。実は表面が黒く汚れていて、私も削るまではこんな杢になっているのに気づきませんでした。材の表面に無数の小さな凸凹があったようで、あたかも打ち寄せる小波のような模様を描き出しています。杢の言い回しってひとそれぞれですが、私には凍てつくような寒い季節の波(冬濤/ふゆなみ)、あるいはこれから雷神様が登場しようかというおどろおどろしい雰囲気の雷雲の始まりようにも、はたまた水墨画の雲海のようにも見えたりします。 |
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この杢が〇〇に見える、いや私にはOOに見えるなんて、果てしもなく言い合えるところが杢の面白さのひとつでもあります。オーナーもその部分を気に入っていただきこの板に決めていただきました。恐らくしばらくの間は、来店されるお客さんとの間でもこの杢が何に見えるかが酒の肴となることと思います。常日頃はサイズや価格に振り回されることが多いのですが、こういうところで盛り上がったりすると、やっぱりもっと丁寧に一枚一枚の木の表情を観察して眠れる要素を引き出す事に留意せねば木に対して訳ないと思ったりするのです。 |