森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

ダグラスファー(ベイマツ)の話の続き・・・目の詰まったピーラーヤニ(脂)も出やすくて、杢が綺麗だと思って油断して持つと裏面にヤニ壺があって、腕にヤニがベッタリ付着したりして、ピーラーを運ぶのは好きではありませんでした。今なら乾燥材が主流なのでヤニを見る機会すら減ってきていますが、昔は生材が基本だったのでベイマツにヤニはつきものでした。入社した頃は、注文したピーラーを製材に取りに行ってトラックで積んで帰って梱包をバラシてみると、中にヤニが絡んだ材が何本かあって、返品しろの、許容範囲だのでもめる事も少なからず。

それからしばらくすると、こっちも面の皮もすっかり厚くなって、少々のヤニなら「外科手術」でヤニの周辺を除去して木粉で埋めるという「テクニック」も見につけるようになりました。なのでピーラーには対してはあまりいい思い出は無かったのですが、気がついたらピーラー材を使うような「木を現わしで使う家」もすっかり減ってしまい出番も激減。その頃になるとピーラーもほぼ姿を消して、目込みの強い材を「ピーラー級」とか「ピーラー並み」と形容してその幻影を追いかけていました。

今回ウッドショックで北米材が話題になっているのでピーラーを取り上げたと思われるかもしれませんが、そうではなくてその出自に関わるお客さんが来店されたから。以前にもブログで紹介しましたが、近くにアメリカ人の英語塾の講師・クリス(Chris Crews)住んでいます。カリフォルニア出身で木と野球が大好きなので、何か木で作りたいときにはよく来店してくれます。それで今回も塾の室内看板を作りたいという事でご来店。木にはこだわらないという事でしたが、こちらは強くこだわりたい(笑)

クリスは故郷カリフォルニアの山が大好きで、各部屋の室名にも故郷の山の名前を冠していました。Mount Mount (ラッセン山)、Mount Shasta(シャスタ山)、故郷の立派で美しい山だそうです。訊けばシャスタ山というのはカスケード山脈南部に位置するとの事。ならばここはカスケードしかない!ということで弊社の倉庫に眠る歴史の証人ピーラーの出番。表面に多少のヘアークラックはあるものの、野趣に溢れた極細目のピーラー登場となりました。故郷の木という事でクリスも大喜び。・・・続く➡




昨今のウッドショックで入手が難しくなっている北米材。その中でも大きな比重を占めているのがダグラスファー、いわゆるベイマツ(米松)です。今更ですが、簡単に説明すると米松という名前からいかにもアメリカのマツというイメージがありますが、厳密に言うとマツ科トガサワラ属に分類されます。日本のアカマツやクロマツはマツ科マツ属で、正しく言えば「アメリカトガサワラ」という事になります。しかし現在はこの本家のトガサワラの方がほぼ見かけることの出来ない希少材となってしまったので非常に説明がしづらい💦

トガサワラについては改めてご紹介しますが本日はベイマツについて。産地はカナダからワシントン、オレゴン州にかけての太平洋岸の丘陵地帯で、昔から植林がされて計画的に伐採が行われています。現在日本に輸入されているのはその多くがセカンドグロス(2次林)といって植林されたものです。恐らく若い人はそれだけしか見たことがないと思うので、ベイマツというと温暖なところでブクブク太った目荒な木というイメージがあるかもしれません。

しかしかつてはオールドグロスと呼ばれる原生林の高齢木が流通していて、その木目の美しさには惚れ惚れしたものです。オールドグロスのベイマツは、バンクーバー島およびカナダ本土のカスケード山脈の太平洋沿岸から、ワシントン州のタコマ周辺に及ぶ限られた一帯から産出されます。この一帯は気温が低く、目の詰まった良質な木材が生育するには最適な環境なのです。その山脈の名前にちなんで『カスケード』とも呼ばれます。それよりもやや目の粗いものを『セミカスケード(セミカス)』と呼んで区別もされていました。

 

そのカスケード材の中で杢の整ったものは化粧合板に利用されました。その製造方法が料理にリンゴの皮むき器(ピーラー)に似ていることから、化粧合板にも使えるような良質材のカスケード材を『ピーラー』として分類していました。私が若い頃は松山市内にもそんなピーラー材を専門に挽く製材工場もあって、化粧桁や化粧梁、化粧垂木など「木を現(あらわ)しで使う」家には欠かせないものでした。今やそんなピーラーも死語に近い存在になりつつあるようで、若い設計士さんの中にはピーラーの実物を見たことがない方も・・・続く➡

 




ブラック・ウォールナットの耳付きの変形一枚板テーブルを納品させていただきました。ご覧の通り中央部にバックリと大穴が開いています。穴は生かしたままでテーブルの形に切り出したガラスを載せて使用されます。以前ならテーブルを検討する際に俎上にも載らなかったであろう大穴ありの板ですが、弊社ではこういう木に興味を持っていただくコアなお客さんが沢山いらっしゃって、無傷の板なんて出したら「そんなどこでも売ってるようなモノを探しに来たんじゃないっ!」とお叱りを受ける事もしばしば。

意外と思われるかもしれませんが、マニアックな木にはまるのは若い世代で、細かい説明などなくても見た時のファーストインプレッションで気に入ってしまい、他の木には目が向かなくなる若いご夫婦も大勢いらっしゃいます。今の傾向がそうなのか、弊社に来られる方がそういう嗜好の人ばかりなのか分かりませんが、どの木にするのかを決める際の決断材料として木についての蘊蓄(うんちく)を披露する時間は明らかに短くなりました。私の長話が盛り上がる前に決まってしまう事が多いのです。

大きな節があったり、バックリ割れが入っていたり、無数の虫穴があったりする木を前にして、「一見すると使いものにならないように見えるこれらの木も森の中では・・・」などと話始めると、「ホームページ観てきているんで大丈夫です(^^♪」とにこやかに機先を制され、何のたじろぎもなくそういう材を選んでいかれるのです。商売が早くてありがたいのですが、私的には話したりない・・・。常にそういう方ばかりではなくて、高齢の方の場合は悩まれる事も多いのでそこで話足りずのストレスは解消させてもらっています(笑)。

このブラック・ウォールナットも市場で同じような穴のあいた木を数枚仕入れました。近くに居た材木屋から、こんなの買ってどうするんやって陰口叩かれましたが、こういう木だからこそうちのような店で売るにふさわしい。現にこうして売れていっているわけです。傷のひとつもない、節や虫も見当たらない、そんな銘木には心奪われることが少なくなってきました。それよりも風や雪や虫、腐朽菌たちとの壮絶な戦いを繰り広げて生き抜いてきた歴戦のつわものに惹かれてしまうのです!断言しよう、そなたこそが真の勇者であると!




弊社ではウッドデッキなどに使う、いわゆるハードウッドについては基本材をマニルカラ(別名アマゾンジャラ)としています。同等程度の強度や耐朽性を有する木としてはィペウリン、イタウバなど色々ありますが、マニルカラに決めているのは弊社が仕入れている輸入会社がマ二ルカラに精通していて、その取扱いのノウハウや現地の情報などを持っているうえに安定的な供給が可能だから。デッキ材としてはマ二ルカラ主体なのですが、性能は遜色ないもののデッキにするにはモッタイなくて別の用途を探っているのがこのムイラカチアラ

 

倉庫敷地が狭いため、すべての材を倉庫の中には収納できず、差し掛け屋根の下で保管し、その前で加工とかしたりするので、長期間保管するとかなり埃をかぶってしまう事も多く、ウッドデッキは出荷前に1本ずつ水洗いして汚れを落としています。手間はかかるものの、そこで材の検品も兼ねて行います。強靭な材ゆえに癖の強さも針葉樹のそれとは比べものになりません。購入される方が通直な材を望まれる気持ちはよく分かりますが、ブラジルから遠路はるばるやって来られた集団の中には、かなり手強い剛の者もいらっしゃいます。

100本買ったのだから100本全部がきちんと全部使えなくてはいけない、それが当然と思うのは日本ルールで、海外から輸入される木材って(最近はかなり日本ルールに即しているものもありますが)かなり適当。というか自然素材なんだから、工業製品みたいな品質を求める方がおかしいというのが海外ルール。曲がっているからNGとするか、曲がっていたら短く切って使える場所で使うというのが普通の感覚。曲がりが混入していたから値引きしてというのが日本人感覚。ブラジル産のデッキを扱ってその違いを強く意識するようになりました。

いい悪いというより民族性だと思いますが、自然素材に対して過剰に品質を求める日本を敬遠する海外メーカーも多く、昨今のように材が逼迫すると細かな事を言わずにグレードの上から下までブッ込みで買い付ける中国の商社などに買い負けてしまいます。ムイラカチアラの検品をしたいたら赤身部分に大きめの虫穴が。何もこんな硬い硬い木を食べなくてもと思いますが、蓼食う虫も好き好き。世界から見れば、日本人は自然素材相手にハードル上げなくてすぎだろうと思われているかも。木を愛するがゆえの厳しさなのか・・・ムイラ喰う虫も好き好き。




時の皇太子・劉拠に対する謀反に加わったとして捕らえられ、獄中で刑の執行を待つ身だった同じ境遇で友人の任安に対して、「腐刑」という汚辱を甘受したわが身の心境を綴ったものでした。自分には父親から厳命されていた史記の編纂という大仕事があったので、屈辱的な罪を受けようとも生きてその仕事を成就させなればならなかったという苦しい心の内を吐露した言葉だったそうです。それが年月ともに曲解されて、司馬遷の忠義を称えた言葉として伝わったというのが真相らしい。
本来の意味がタイサンボクの苗に影響を与えたかどうかは定かではありませんが、当のタイサンボクにしてみればそんな話知ったこっちゃないという事でしょう。しかし言葉でその木のイメージが形作られていくことってあるので、本来の意味を知ると複雑な思い。まあこの場合は、曲解された「義のために命をすてることは少しも惜しくない」という思いを込めて名前に使われたと考えたほうがよさそうです。そういう名前のタイサンボクですが、折角手に入ったのだから骨までしゃぶって使わせてもらわねば申し訳ない。
森のかけら』には取れないサイズの小さなものも出来る限り耳を落として製材しました最終的は「ストラップ」という最小サイズの出口がありますので、そこに使おうと思っているのですが、それならストラップも400種類作ってみたい・・・メインの木取り(森のかけら)で十分元が取れるのだから、端の端まで使い倒そうなんて欲の皮の突っ張ったことをいいなさんなとよく言われます。そうですが、そこは、『(骨までしゃぶり尽くしてこそ材木屋の使命と考える)義は泰山より重し。泰山木は重し(生木だからね)。』

大振りで立派な花と樹形から文字通り「大きな山のような木」という意味を込めて『大山木』と書いてタイサンボクと読ませることもあります。大山の木、大山と言えば・・・そう、わが愛する阪神タイガースの4番大山悠輔選手!で妄想で『阪神タイガースの5かけら』を考えてた際に、選手、選手、選手、タイガーウッドらと共にどうしても持っておきたかった樹種でした。これで虎と木にちなんだ『虎の5かけら』のご用命いつでもお受けできますのでご安心下さい阪神球団様!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
Scroll Up