森のかけら | 大五木材


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ブラック・ウォールナットの耳付きの変形一枚板テーブルを納品させていただきました。ご覧の通り中央部にバックリと大穴が開いています。穴は生かしたままでテーブルの形に切り出したガラスを載せて使用されます。以前ならテーブルを検討する際に俎上にも載らなかったであろう大穴ありの板ですが、弊社ではこういう木に興味を持っていただくコアなお客さんが沢山いらっしゃって、無傷の板なんて出したら「そんなどこでも売ってるようなモノを探しに来たんじゃないっ!」とお叱りを受ける事もしばしば。

意外と思われるかもしれませんが、マニアックな木にはまるのは若い世代で、細かい説明などなくても見た時のファーストインプレッションで気に入ってしまい、他の木には目が向かなくなる若いご夫婦も大勢いらっしゃいます。今の傾向がそうなのか、弊社に来られる方がそういう嗜好の人ばかりなのか分かりませんが、どの木にするのかを決める際の決断材料として木についての蘊蓄(うんちく)を披露する時間は明らかに短くなりました。私の長話が盛り上がる前に決まってしまう事が多いのです。

大きな節があったり、バックリ割れが入っていたり、無数の虫穴があったりする木を前にして、「一見すると使いものにならないように見えるこれらの木も森の中では・・・」などと話始めると、「ホームページ観てきているんで大丈夫です(^^♪」とにこやかに機先を制され、何のたじろぎもなくそういう材を選んでいかれるのです。商売が早くてありがたいのですが、私的には話したりない・・・。常にそういう方ばかりではなくて、高齢の方の場合は悩まれる事も多いのでそこで話足りずのストレスは解消させてもらっています(笑)。

このブラック・ウォールナットも市場で同じような穴のあいた木を数枚仕入れました。近くに居た材木屋から、こんなの買ってどうするんやって陰口叩かれましたが、こういう木だからこそうちのような店で売るにふさわしい。現にこうして売れていっているわけです。傷のひとつもない、節や虫も見当たらない、そんな銘木には心奪われることが少なくなってきました。それよりも風や雪や虫、腐朽菌たちとの壮絶な戦いを繰り広げて生き抜いてきた歴戦のつわものに惹かれてしまうのです!断言しよう、そなたこそが真の勇者であると!




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