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さて、シリーズ4作目となる「ジュラシック・ワールド」は、恐竜たちにどんな命を吹き込められるのか?遺伝子工学により、新たな恐竜を次々に造り、シーワールドの要素がある恐竜のテーマパークには大勢の観光客が訪れるようになったのだが、案の定秘密裏で新たに造られた新種の肉食恐竜が檻から逃げ出し、多くの観光客を襲う悲惨な事故が起きてしまう・・・という物語。ストーリー展開はある意味期待通りというか、これしかないという王道ですが、。予告編を見るだけでも胸が小躍り!
ところで、第1作から20年以上も時間が経過すると恐竜に関する研究も進み、恐竜の常識や学説についても当時とは随分と変わってきているようです。中でも衝撃的だったのは、トリケラトプスが、実はトロサウルスの子どもの頃の姿に過ぎないのではないかという発表。これは、子どもの頃の恐竜は劇的に変化しながら成長するため、若い頃の姿がそのまま親のミニチュアではなかった。つまり個別の種であると思われていた恐竜が実は同じ種の成長過程の姿であったというのです。
この説が証明されれば現在確認されている恐竜のうち3分の1の種は実在していなかったのではないだろうかと言われていて、『恐竜は二度絶滅させられる』と物議を醸しています。また多くの恐竜は体毛に覆われていたとか、メラニン色素の研究から体の色が判明してかなりカラフルであった事が分かったり、アフリカ象12頭分にもなる体重65tの巨大恐竜「ドレッドノータス・シュラニ」の骨が発見されたことで当時の地球の重力が小さかったのではなど定説が次々と覆されつつあります。
これは『ジュラシック・パーク』をはじめとする恐竜復活映画における私の疑問で、造り物の世界で言うのは無粋なのでしょうが、DNAで恐竜だけが復活しても草食恐竜の主食となる植物はどうしたのかしらという事。肉食はまだ分かるのですが、草食恐竜の場合は当然食性というものもあるでしょうから、現在生えている草や葉何でも食べるというわけにはいかないのでは。だとするとやはり太古の巨大樹シギラリアやレピドデンドロンたちも銀幕の片隅にでも復活させて欲しいと思うのです。
神代木から古代生物に話が広がりましたので更に話を脱線させます。太古植物の化石を販売しているサイトでは、三葉虫やアンモナイトなどの化石も販売しているのですが、中でも私が惹かれるのは中新世に生息していて、クジラを襲って食べていたという体長10mを超える史上最大の巨大鮫『メガドロンの歯』!思わず注文のボタンを押しそうになるところでしたが、多分近いうちにきっと買ってしまうな、これは!メガドロンの正式名称はカルカロドン・メガロドン 。そして和名は『ムカシホホジロザメ』。
現存する10m超えの巨大鮫としては、よく深海から引き揚げられた腐敗した未知の生物の正体として類推されるウバザメ(私はウバザメは隠れ蓑であって、決してそうだとは信じていませんが)やジンベイザメがいますが、いずれもプランクトンを主食とするおとなしい鮫。対してメガドロンは発見された歯から考えて、体長は10~16m、体重40トンもあったといわれ、魚や鯨を襲って食べた肉食の超獰猛な海のハンター。それに対して『ムカシOO』なんて郷愁を誘うような和名は卑怯!
この和名だけで心を奪われてしまいます。こんな巨躯が太古を海を悠々と泳いでいた姿に胸躍らない男子なんて世の中にいるのでしょうか。そんな古生物マニアとして今いちばん楽しみなのは、今夏公開予定の映画『ジュラシック・ワールド』!第一作の『ジュラシック・パーク』が封切られたのが1993年ですから、もう20年以上も前の話(それも驚きですが)。まだ映画におけるCG技術が確立されておらず、ストップモーションアニメーターのフィル・ティペットが恐竜を制作するはずが・・・
新たに開発されたCGで動く恐竜を観たスピルバーグがあまりにリアルな恐竜の動きに感動して方向転換。全面的にCGを採用する事になり、その道の巨匠であったティペットをして「これで我々は絶滅(失業)だ」と言わしめたのは有名な話です。その後CGは「出来ない事などないもない」ほどに飛躍的な進歩を遂げるのですが、立体化した画像が映画の中の人間らしさや風情、情緒といったものを消し去り中身の薄いものになりつつあるのは皮肉な事。技術だけでは感動を作れないのです。
昨日に続いて神代木の話ですが、滅多に神代木指定の注文など舞い込みませんので、先日は仕方なく板をカットして欠品していた『神代のかけら』を補充しました。なので今のところは5種の神代木シリーズすべて揃っております。かけらの在庫状況からしばらくの間販売を中止していた『神代木の5かけら』(ジンダイスギ、ジンダイタモ、ジンダイケヤキ、ジンダイナラ、ジンダイニレ)も発売を再開していますのでマニアの方是非この機会にどうぞ!価格は¥3,000(税込¥3,240)です。
ところで運がいいのか悪いのか、埋没後出土することなく永遠に地中深くに閉じ込められてそのまま本当に化石になってしまった木たちは、やがて石炭になるわけですが、それはおよそ3億年前のベルム紀、石炭紀の時代に地上で隆盛を誇った『シギラリア(Tietea singularis)』などのシダ植物の木だそうです。そのシギラリアをはじめいろいろな太古の植物や生物の化石とかがネットで売買されています。非常に興味があるのですがこれは目の毒、ドンドン深みにはまってしまいそう~!
そのシギラリアは高さ30mに達するほどの巨木であったそうで、その頃の鬱蒼とした大森林を構成する巨大生物の1つであったと考えられているそうです。どうやってそれが分かるのかも分かりませんが、梢が二股に分かれているユニークな樹形をしていたらしく、いかにも太古の樹らしい姿です。幹の表面に六角形の模様が並んでいて、それが文書などを閉じる時に使われていた封印に似ている事から、『封印木(フウインボク)』の別名もあります。こういうエピソードにも惹きつけられる~!
この時代の大森林を形成していたのは、シギラリアの他には同じシダ植物の仲間である『レピドデンドロン(Lepidodendron )』や『カラミテス(Calamites)』といった樹があるのですが、レピデンドロンは高さ40m、直径2mにも達する巨木で、幹の表面に魚の鱗に似た菱形の表面構造が埋まっていることから『鱗木(リンボク)』、カラミテスは高さ10mにまで成長する巨大なトクサ(スギナ)の仲間で、巨大な節があり『蘆木(ロボク)』とも呼ばれています。恐竜やマンモスのDNA復元は常に話題になりますが、古代樹のそれに興奮を覚えるマニアも世に中には結構いるはず!
そう、『サルノコシカケ』!実際に現物を見たことが無い人でもその存在を知らない人はほとんどいないでしょう。実際にそこでサルが腰かけることもあるようですが(!)、誰が名づけたかウイットに溢れ、惚れ惚れするような素晴らしいネーミングです!このサルノコシカケに関わらず、先人たちがお付けになられた植物の名前というのは、長い年月の間をかけて多くの人の口を通して『濾過』され『精製』され、余計なものを削ぎ落とし、シンプルで分かりやすく『成長』すると思います。
個人的には、地獄の釜の蓋(ジゴクノカマノフタ)、キツネノカミソリ、サルスベリ、龍舌蘭(リュウゼツラン)、サルトリイバラ 、狐茄子㊧(キツネナス)などなど。数あるユニークな植物名の中でも、やはりサルノコシカケは言葉から浮かぶ画の面白さといい、言葉の響きといい秀逸です。このサルノコシカケとは、きのこの一種で枯れた木や、倒木などに発生したりします。今まで気にしたこともなかったのですが、サクラやウメ、ブナ、クヌギなどによく出来るとか。
サルノコシカケにもいろいろな種類があるそうですが、漢方では『霊芝』とも呼ばれ、万病に効果のある最高の上薬ともされています。整備されていない田舎の林道を歩くとよく見かけていましたがあまり興味もなく見過ごしてきました。それが昨年の春に帰省した時に、森で見つけたサルスベリは結構な大きさで形もよかったので収穫する事にしました。なるべく形を壊さないように慎重に慎重に切り離します。かなりしっかりくっついていて、そう簡単には剥がれません。
そしてどうにか綺麗に取り外せました。漢方薬にでも使おうなどと思って採集したわけではないのですが、木の事をいろいろお話する時に写真よりも実物が今そこにある説得力は桁違いですから、森の話のツールとさせていただきます。サルノコシカケだけにとどまらず、本当はいろいろな種類のどんぐりや樹皮だって現物を見て、触っていただきたいし、木材だって『森のかけら』だけでなく実物に触れてもらうのがいいのだけれども、いちいち民族大移動みたいな事になるので・・・
とりあえずみんなに触ってもらってもいいように、小ぎれいに水洗いしたのが誤りのもと・・・純白のように真っ白だった裏面(表面?)を軽くこすっただけだったのに無数の傷がついてしまい、一瞬で傷跡が黒ずんでしまいました。嗚呼、サルノコシカケがこれほどデリケートでナイーブだったとは思いませんでした!今までこれほど新鮮なものに触れたことがなかったのですが、自ら手を汚して『森のめぐみ』を享受せねば分からないことだらけ。書に頼らず森に行かねば!
『野球狂の詩』の中の一編『モビーゴット』のあおりは次の通り。「はるか海からやってきた神とも見まがう郷打者 海王神人(かいおう かみと)!むかえうつは東京メッツ・ナイン。天地を揺るがす戦いに男の闘魂が燃える!!」熱血・梶原一騎を髣髴させるコピーで始まるこの作品は、数ある水島野球漫画でも異色の切り口で始まります。荒れ狂う海の船上で、仁王立ちになって一頭の暴れ鯨モビー・サタンの出現を待つ男。彼こそが主人公・海王神人。ある小さな漁村はこの鯨のお陰で漁が出来なかったのです。
その巨大な暴れ鯨に対して、なんと海王は自らの手でモリを打ち込み仕留めるのです。そして、漁村に平和をもたらした海王は、大洋ホエールズに入団。翌日の甲子園での阪神戦に代打で登場し、超特大ホームランを放ち華々しいデビューを飾るのです。その凄まじい打棒は、セ・リーグの投手を次々と血祭りにあげて、いよいよ東京メッツとの戦いへ!その3連戦の1、2戦はメッツ投手陣は海王にまったく歯が立たず、敬遠のボールすら海王の見えざる力に吸い寄せられてスタンドまで運ばれてしまうのです
意を決して第三戦の先発には鉄五郎が名乗りを上げるのですが、数日前に突然倒れて昏睡状態にある孫の武司の事が気がかり。大好きな海王の事をうわ言で言う孫の前で苦悩する鉄五郎。そこへ不意に海王が現れ、武司の手を強く握ると武司の意識が戻るのです。「ぼくね、海王さんの夢見た。夢の中の海王さんは神様だったよ。」更に、玄関先の海王の立ち去った靴跡からは、鉄五郎と武司が種を撒いて心待ちにしてもなかなか芽が出なかったチューリップの芽が出ていたのです。「彼は本当に神なのか・・・」
まさに神がかりの強打者・海王に、投手生活三十年の誇りをかけて岩田鉄五郎は挑むのです。しかしその思いもむなしく無残にも三打席連続ホームランを浴びます。救いはそのいずれもがソロホームランで、9回までメッツが1点差でリード。そして9回、ランナーひとりを出して海王との勝負を迎えるのです。気迫の乗り移った球に海王もファールを連発。そして満身創痍の鉄五郎が気迫を込めた投げ込んだ一球は・・・!?結末に興味のある方は是非、復刻版が出ていますので是非書店でお買い求めください。
先日の捕鯨判決を見て、何だかこのドラマの事を急に懐かしく思い出したのです。いつもギリギリの場面で鉄五郎は、技術やパワーを越えた神がかり的な力が球に乗り移るのですが、初期の作品ではそこまでに至る過程が丁寧に描かれ、嘘っぽさを越える説得力と勢いがあってこちらののめり込んでしまうのです。この作品は捕鯨に挑む漁師の神がかりな力を、一球に情熱を注ぐ野球人たちにだぶらせています。それは捕鯨の是非を問うものではなく、むしろ「仕事」に対する真摯でひたむきな思いがあるだけなのです。
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