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ミュージアムショップって、美術館や博物館の楽しみのひとつでもあると思うのですが、昔はお土産を選ぶ場所でしたが、【森のかけら】を作ってしばらくしてから、いつかはそこで自社の商品を置いていただくにはどうすればいいのかなんて事を考えるようになりました。そう思い始めたのは、高知県の『高知県立牧野植物園』でミュージアムショップに行った時でしょうか。植物園ということで、花や植物にちなんだ商品も多数並んでいて、自分用にあれもこれもと買い漁っていたら、ここに【森のかけら】あったら売れるんではなかろうかと!自分がそこのあるものどれもこれも欲しいと思うぐらいなんだから、自分と同じような趣味嗜好のひとだって少しはいるのではなかろうかと。でもさすがにその場でいきなり店員さんに売り込むほど野暮ではありません。 |
村本喜義社長(以下村本さん)が、陶酔した表情で見つめる先にあるのは、そうあのかけらマニアの殿堂、『森のかけらフレーム289』ではないですか!村本さんに席のほぼ真横にあって、24時間いつでもかけらに浸っていることが出来る位置。このかけらフレームは、どうしてもかけらを飾って飽きるほど(そういう方は基本的には飽きないのですが)眺めていたいというマニアの欲望を満たすために生まれた商品ですが、サラッと「あ、出たのら当然買うよ」と即決でご購入いただきました。
ここで少しだけ商品説明をさせていただきますと、【森のかけら】は日本の木120と世界の木120の合計240種の中から、好きな木を36個か100個選んで、専用の桐箱に入れて販売するというもの(カラーの240種解説書付き)です。端材を原料として作り始めたため、常時240種が完備されているわけではないので、あえて全種セット商品は作ってなかったのですが、コンプリートしたいという猛者が続々と現れてきて、遂にはそれを全部並べて飾りたいという要望が・・・。
そういう事を言うのは相当病的なかけらマニアだろうと思われるかもしれませんが、まずは『森のかけら』のB品セットである『夢のかけら』(¥4,000/税別)から入り、かけら36(¥15,500/税別)を経てかけら100(¥38,000/税別)をクリア(日本も世界も)。ここが1つの分水嶺となります。ここで踏みとどまるかどうかでマニア度が分かります。ここを超えて『森のかけらプレミア36』(¥57,000)に辿りついたらもう後戻りは出来ません。
後は、机の上に並べられた200数個のかけらをどうにかしてまとめて整理したいと思うようになって、知らぬ間にあなたの指は森のかけらHPの「かけらフレーム289」のページをクリック・・・。ところで村本さんは面白いかけらの使われ方をされていて、よく見るとネームシールを裏返して使われているものがあります。これは、現在わが社で取り扱いのある木のみ名前を見せているという事!それによると、国産材62樹種・外国産材51樹種在庫アリ(たった1枚しかないもの含む)。
合計113種の材をお持ちだということですが、これって凄いことなのです。一般の方って、材木屋がどれぐらいの樹種を在庫しているかなんてあまり考えたこともないと思われますが、全国的に樹種を絞り込んで、売れ筋ばかり在庫する傾向にあって、これだけの樹種を持ってるって凄いというか、無謀というか、馬鹿というか(誉め言葉として)・・・。それにしてもこういうかけらの使い方もあるのかと感心したものの、こんな事が出来る(しようと思う)材木屋って全国にどれぐらいあるのか?
㈱ムラモト本社に足を踏み入れると正面左の棚にズラリと並んだ取り扱い商品の数々。㈱ムラモトでは、『長持ちする家を作るために自然の恵みを生かした安全、あんしんの家づくりをサポートします』の理念のもと、木材に限らず様々な自然素材を扱われています。主にウールブレス事業部、ECOメイク事業部、住宅木材事業部などの事業部で、その理念を実現するそれぞれ特徴的な商品があるわけですが、オリジナル商品にまで手を広げられていて、そのアイテムたるや膨大~!
熱しやすくて覚めやすい私としては、新しい商品に手を出してもすぐに飽きてしまうのですが、これだけのアイテム数の維持管理・販売等を決して多くはないスタッフでやり続けられていることにまず敬意を表します。特定の社員の意識がずば抜けて高いというよりも、全社員のモチベーションが高いのではないかと思いますがそれも素晴らしい!さて、様々な商品やサンプルが整然と陳列された棚のセンターにはなんと【森のかけら】が!!自社商品でもないのにこのポジションはあり得ない~!
そう、村本さんこそは『森のかけら&夢のかけら国内最多保有者』なのです。ここに飾られているかけらの数はそのほんの一部。製造元である私ですらした事のないようなこんな事まで平気でやっちゃう人。なぜこれほどのかけらを集めるのか?簡単です、好きだから、面白そうだから。きっとそう答えられるに違いありません。尋ねなくても分かるのです。なぜか?それは『同類』だから。前半でかなり誉め讃えてきましたが、実はかなりそっち方面にいっちゃってる方でもあるのです。
だからこそこうしてお付き合いさせていただいているわけです。感動も冷めやらぬままに後ろを振り返ると、なんとそこには弊社の「森のかけらポスター」が!しかも正面ドアの裏という、本でいえば裏表紙にあたる場所。棚といい、壁といい、こちらが宣伝料を払わなければならないような位置を与えていただき光栄至極なのであります。ちなみにこのポスターは、まだかけらの種類が120だった初期に作ったもので、現在の240種が網羅されているわけではありませんが結構人気です。
社員の皆さんがお仕事をされている横を通って奥に進むと更には衝撃の光景が~!村本さんの社長席の横の、一番目立つ壁にはなんと弊社のカレンダーがかけてあるではないですか!予算の関係で、下部の『誕生木・12か月の樹の物語』の部分がモノクロ(本来はカラーなんですが)という私的にはかなり不本意なカレンダーがこんな目立つところに!㈱ムラモトの365日の道標となるという大仕事を授かっておりました。そしてその村本社長が見つめる先には驚異の光景が~!!!続く。
油断をしているとあっという間に「欠品」が発生してしまう【森のかけら】。これは決して売れ過ぎているから欠品が出るという意味ではないのですが・・・。【森のかけら】には、日本の木120種と世界の木120種の合計240種があるのですが、常にどれかが欠品状態にあります。端材をベースに作っているため、端材の在庫状況によって生産が左右されるという宿命的な問題が根本にはあるのですが、最近は「端材になる前」のモノをつまみ食いさせていただくこともあります。
欠品の原因はそれだけではなくて、そもそも1つの樹種のストックが多くないために『今だからこそこどもに伝えたい日本の木36』とか『設計士なら知っておきたい木36』などのテーマを絞った企画商品のご注文が続くと、特定の木ばかりが売れることになって、在庫量が少ない木が品薄になってしまうのです。だったらもともと多めに作っておけばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、全部で240種もありますと、売れそうな樹種に絞ったといてもかなりのボリュームになります。
以前にそれをやって保管が大変な事になった(在庫に極端な偏りが発生して、在庫の総数も膨大になり置き場そのものがなくなってしまい、あちこちに移動しながらの箱詰め作業となった)ので、今はなるべく多品種少量生産を心がけるようにしています。例えば50種でも、各50個ずつ作ればそれで2500個になります。当然在庫にも費用が発生しますので、端材もモッタイナイですが、資金だってモッタイナイので、零細材木屋としては資金の振分けには慎重にならざるをえません。
かけらごときでけち臭いことを言うな!と憤慨されるかもしれませんが、『たかがかけら、されどかけら』とも言われるように、わずか35㎜角の小さなキューブも集まれば結構な迫力があります。いままで通算でおよそ10万個に近い数のかけらを作ってきました。材木屋が好きな(!)単位の「立方メートル(㎥)」で表しますと、4.3㎥強ということになりますので、3mの105角の柱が考えれば、およそ130本分。その大半は、全国各地へ飛び出していったとはいえ、弊社にも万単位の在庫(B品も含めて)が常にありますので、それなりの資金とスペースが必要になってきます。それでも人気のありそうな樹種は他の木よりは少し多めに作っておくようにしておくものの、心のどこかでブレーキを踏んでいるところもあって、またしばらくすると欠品に慌てることになるのですが、それぐらいの慌ただしが活気よく見えていいのかも?!
※ 『今だからこそこどもに伝えたい日本の木36』、『設計士なら知っておきたい木36(日本・世界)』・・・・いずれも、本体価格¥14,500(¥15,660 消費税込・送料込)
先日のブログで少しだけブラジルの至宝『ブラジリアンローズウッド』の事に触れましたが、この木には、『ハカランダ』、『ジャカランダ』というも名前もあって、ギターマニアの間ではこちらの名前の方が馴染み深いという方も多いようです。ブラジル・アマゾン河の支流ハカランダ河流域に生息する事からハカランダ(Jacaranda=英語読みはジャカランダ)とも呼ばれています。楽器以外にもビリヤードのキューや高級家具、キャビネット、彫刻や木彫などにも珍重されています。
このブラジリアンローズウッド、ブラジル政府が絶滅危惧種として法規制し、1992年にはワシントン条約 (CITES) の附属書Ⅰに掲載され、大規模な輸出規制が行われました。その事がこの木の希少性と神話性を高める結果となり、価格が暴騰することになりました。無いと分かれば欲しくなるのが心情。ワシントン条約により、この木の輸出入は厳しく管理されているものの、国内でまだまだ条約締結以前に輸入した材を持っているところもあって、魚心あれば水心水心・・・・
その後ブラジルでは保護活動が活発となり、ブラジル国内では絶命危惧種の指定が解除されているのですが、ワシントン条約のレッドリストには登録されたまま。そこには希少で入手が困難だからこそ生まれる価値というものがあって、いくらでも簡単に手に入るという事になれば価値が暴落してしまうのは必然で、そうなっては困るという力が働いているようにも思えてしまうのですが・・・。ところで、弊社の倉庫の中にもわすかに数本ながら、そのブラジルの至宝が眠っています。
偶然この木を手にできたのは10数年以上も前のこと。探していたというわけではなく、買い付けに行っていた某銘木屋さんの巨大な倉庫の中でたまたま見つけて、執拗におねだりをして分けていただいたものです。需要があって買ったというわけではなく、やっぱりそれだけの木ですから小さくとも実物を置いておきたいという気持ちでした。なので今後もこれらは販売する気はないのですが、こういう感情が強くなってきてしまうと、あれもこれも売れない(売らない)病気に・・・。
今にして思えば若気の至り(既に若くもなかったですが)というか恐ろしいことを考えていたなあと思うのが、ブラジリアン・ローズウッドを『森のかけら・プレミア36』にも入れてみようかという事で、ネームシールまで作っていたのでした。その後、プレミア36に入れるレアな木が確保できたこと、冷静になって考えればそれがあまりに無謀すぎる事だと気がついて、一歩手前で幻と終わったのも今では懐かしい思い出。もはやこのシールが世に出ることはないと思われますが・・・。
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