森のかけら | 大五木材


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という事で、400種を目指してプロジェクトが動き始めたわけですが、そのハードルは決して低くはありません。従来の240種+プレミア30(36種のうち6種はレギュラーと被り)=270種のほぼ半数の新メンバーを集めようというのですから無謀といえば無謀なのですが、動き出したビーバーは止まりません。目標としては、日本65種、世界65種の130種を加えたいと考えています。あまり木のことに興味の無い方は、そんなに種類があるの?と思われるかもしれませんが、なめてはいけません。世界にはおよそ6万種の木がありますから!

そのうち日本にはおよそ1500種の木があり、一般的に用材などとして流通しているものはおよそ100種あるとされています。それが【森のかけら240】の中の日本120の目安にもなりました。ですので一般的に目にする木のかなりのものは網羅している自負はありました。そこから先は灌木であったり、街路樹や庭木、あるいは分布量が少なくてほぼ流通していない木、建築や家具分野では使いづらい木などになります。いわば木の世界の賑やかな大通りから脇に逸れて、人も行き交わないような暗くて狭い路地に入って行くような気分なのです。

さすがに私も独りでは心細い。そんな私の足元を照らして勇気づけてくださる存在こそが、同属のビーバー・武田隊長なのです!ここから具体的な話になりますが、日本の新代表メンバー65種のうち、現在大五木材にあるものとしては18~20種。よくそれで無謀な旅立ちに踏み切ったなと思われるかもしれませんが、日々の隊長の製材ブログから、武田製材所に25~30種ほどの有望新人がいることは分っていて、既にスカウティングしています。という事で合わせてほぼ50種近くは目途が立っています。残りは15~20種程度ということになります。

数だけ聞けば、楽勝だと思われるかもしれませんが、普段耳にするであろうメジャーどころはとっくに出尽くしいて、この50種にしても聞いたこともない木や、灌木、街路樹、果樹木などが名を連ねています。この先は横道を越えて、けもの道に入っていかねばなりません!しかし、ありがたいことに木は日本中どこにも生えています。たまたま私や隊長の近くには生えていなくても、その木ならいくらでもあるよとか、庭にあった木を伐りますけど、というような方が日本中には沢山いらっしゃるはず、いやきっといる!そんな方のご協力を仰ぎたい。

特に街路樹や果樹木なんて、いつでも伐採するわけではなにのでタイミング次第というところがあって、入手の時期が読めないので、存在するのは分っていてもなかなか得にくいものなのです。また、マングローブガジュマル、デイゴなどぼ沖縄の木も加えたいのですがこれも入手が難しい。更に六甲山のアセビ(馬酔木)のように、増えすぎて活用もされていないような木も加えたい。果樹の木も増やして出来るならば『フルーツ36』だって作ってみたい。あとは、里山の木、街路樹シリーズ、灌木の世界、それからそれから・・・

 




森のかけら】で、国内外の木・240種をリストアップした時にも、まだ新たな木が増える可能性はあったものの、解説書等の印刷物を刷る都合もあったので、とりあえずキリのいい日本120種と世界120種でひとつの区切りとしました。それからボツボツとリストに加えれなかった木が手に入ってくるようになったのですが、もうそれは縁がなかったと諦めていました。それでもそれが20種類近くになると、目途もありませんでしたが、いつの日にか『追加版』か『改訂版』でも出せれればいいなと思っていました。

そんな漠然とした思いが、大きく動いたのは同族のビーバー・武田隊長にお会いしてからのことです。初めて訪れたビーバーハウスで、これでもかと積み上げられた板の山々には、初めて目にするマニアックな木の名前が小さな板にマジックで書かれ無造作に打ち付けられていました。それらは通常木材市場に出てくることはないような灌木であったり、街路樹であったり、庭木、公園木などさまざまでした。植物図鑑でかろうじて名前だけは知っていたり、植物園で見かけるような木ばかり。そんな木を集めている変態がいる!

 

しかも武田隊長は、集めたそれらの木に対して何の明確な出口も定めてはいなかったのです!集めたいから集めるという本当の、真正の、愚かなビーバーだったのです!世の中にはこんなとんでもない人がいるのだ。私は強い衝撃を受けました。その夜は隊長の自宅に泊めていただき、木の話を肴にお酒を酌み交わしました。隊長が引き出しから出して来られたのは、今まで自分が集めて挽いた木のリスト。そこには自筆で木の名前が書かれていました。これを書くときどんな気持ちだったかは容易に想像がつきます。私も同じことをしているから。

そのひとつの樹種名を書くたびに、遂に俺はこの木を征服したぞ~!という満足感に心は痺れていたことでしょう。よ~く、分ります。私もそうしてカーツ大佐のように『かけら王国』を築いてきた同族なのですから。そして思ったのです。隊長はいろいろな木を全部集めることに快感を得る『集めビーバー』ならば、私はその集められた木に出口を見つける『広めビーバー』になろうと!それから数年かけて徐々にマグマは溜まっていきました。そして遂にその時がやって来たのです!みんながやらないことをやる、誰もやらないから俺たちがやる!

 




プロ野球の世界は来る人いれば去る人もいる厳しい世界ですが、そのように新しい血を入れて循環させていかなければ淀んでくるのはどの世界も同じ。そういうわけで、製作から10年が過ぎた【森のかけら】にも本格的に新しい仲間を加えることにしました。最初は国内外で100種を目指してスタートしました。当時はその100種ですらかなり高いハードルで、木青連で築いた全国の木材ネットワークをフル活用してどうにかかき集めてようやく100種にこぎ着けました。しばらくは地元を中心に口コミで販売をしていました。

その後、ホームページも開設したのでオンラインショップでの販売も始めました。35㎜角の立体的な木材標本は珍しさもあって少しずつ売れてはいったのですが。しばらくすると私の中の他樹種偏愛症候群がムクムクと目を覚ましていったのです。ちょうど新しい取引先から、今まで取り扱ったことのなかった樹種も入ってきたりしたこともあり、100種ではどうにも物足りなくなり、もっと高いハードルを目指して、日本120種・世界120種の合計240種にまで拡大させてしまったです。レギュラーにするには高価でレアな30種に、レギュラーの中から選抜した6種を加えた『プレミア36』も加わり、合計270種の現在のスタイルが完成しました。自分の中ではこれで多樹種コレクションにひとつの区切りをつけたつもりでした。ビーバー隊長に出会うあの日までは・・・!

三重県大台町で木の大小に関わらず、ご縁のあった木を集めまくり挽きまくり、ただひたすらに溜め込んでしまう病的な製材所、それが武田製材所です。ひとはその姿を森でせっせとダムを作るビーバーに例えて、『ビーバー雑木隊』と呼ぶ。その人間ビーバー・武田誠隊長に出会って私は雷に打たれたような衝撃を受けたのです。わずか240種で満足して悦に入っていたわが身のなんと愚かな事か!そこには私が今まで見たこともなかったさまざまな種類の木が板に挽かれて山のように積み上げられていたのです。

決してメジャーリーグには上がれないものの、マイナーリーグでは無双とされる数々の木。街路樹や公園木、校庭木、庭木、ありとあらゆる場所からかき集められた木を、まるでわが子のように愛おしそうに製材する隊長の姿に刺激を受けて、私の中に眠っていたコレクター魂に再び火がついたのです。そして今まで顧みることのなかった街路樹・公園木などにも積極的に手を出すようになると、魅力溢れる『未知の強豪』たちが次々と集まって来たではないですか。元号も変わり【森のかけら】を増やせとの神の啓示に間違いない!明日に続く・・・




森のかけら】には、240種の木のそれぞれ樹木名・別名・解説などを書いたオールカラーの30ページの解説書が付いています。厳密には、いろいろな事情で240のリストに含める事が出来なかった数点の木も掲載されています。最初【森のかけら】は100種で販売を開始しました。当時はそれでも自分なりに頑張って集めたな~というつもりでしたが、その後どんどんと触ったことの無い木や図鑑でしか見た事のないような木とご縁が出来て、これは大幅に種類を増やすしかあるまいという事になって、日本120、世界120の合計240種としました。それに伴って解説書も改定(左:改定前、右:改定後)。

それぞれに木には100文字程度の解説文を書いていますが、この解説書を作った当時はまだパソコンがそれほど普及してなくて、必死で木材図鑑や専門書を読み漁って、何度も何度も文章を推敲してああでもこうでもない、あの事も書きたいと頭を悩ませていたことが懐かしく思い出されます。今ならこの木についてはもっと違った解説が出来たとか、似たような言い回しばかり使っていると反省する点も多いのですが、その当時の私の中では精一杯でした。修正したい気持ちもあるのですが、その時の気持ちも大切にしたいのであえて中身は変えていません。

解説書の裏面に書いているのですが、「この商品は学術書や図鑑のようなものではありません。木は地域の文化と深く関わっており、方言があるように地域によっては別の名前で呼ばれていたり、同じ名前のものがまったく違う木の事を指していることもあります。ここでは数ある名前の中から、(個人的な好みで)ごく一般的に流通している商業名で取り上げています。」ということで、あくまでも一材木屋が自分のものさしではかった好奇心のかたまり本みたいなものですので、そのあたりはご容赦下さい。

内容は本当に拙いのですが【森のかけら】は木の事に興味を持ってもらうための入口商品だと考えています。そのため【森のかけら】には必須アイテムで、36入りでも100入りでも解説書は必ず1冊付きますが、解説書単独では販売していません。その後【森のかけら】も240種になって、解説書も改定しましたが、改定前の版が少し残っていました。それでもいろいろな事情もあって、解説書単独での販売は見送っていましたが、そのまま埋もれさせてしまうのは、モッタイナイ精神に反するので、改定前版に限り在庫分を単独で販売させていただくことにしました

改定前版は、100種しか掲載していないのでページ数も14ページで、【森のかけら】のロゴも古いままです。果たしてこんなモノが売れるのかどうか分かりませんが、写真撮影にも印刷にもそれなりのお金をかけておりますので、少しでも回収すべく、人気芸能人が書いた本並みの超強気単価で販売させていただきます。まあこんなモノでも読んでやろうかという奇特な方の目に触れればと思っております。嗚呼、いつの日か商品の解説書ではなくて、ちゃんとした木の本として上梓するのが夢なのですが、この解説書が試金石となりそうです・・・

森のかけら解説書100(旧版)・・・オンラインショップで販売中¥1,000(税別)




森の木にとって炎はむっとも忌むべき対象ではありますが、木の中にはその炎が無ければ子孫を繋げない木もあります。それが森林火災が頻発するカリフォルニアにあって、しかもその木が現像する中で世界でもっとも高い木なのですから、世界は皮肉で出来ている。その木はの名前は『セコイア(Sequoia)』。今回、カリフォルニアの大規模な森林火災の事で、セコイアの話に繋げましたが、書いていて同じような事を以前にも書いたような気がしていて、ブログを検索してみると9年前にも同様の事を書いていました

その時は、オーストラリアで発生した森林火災の事を憂いて、炎の中で育つセコイアの話を引き合いに出していました。10年以上も書いていれば、内容が似通ってくることもあるのでご容赦ください。そこでセコイアの特徴について書いていますが、改めて要約してここでもご紹介します。セコイアの樹皮は分厚くゴワゴワしていて、内部にたっぷりと油分も含んでいるので、森林火災に遭っても外皮は焼けても内部まで燃え尽きて枯死することはないほど逞しい木なのです。だからそういう環境で勢力を拡大していくのです

そのセコイアの種子は硬い殻に包まれていて、火の熱によってマツカサが開いて子孫を残していくのです。なのでセコイアが種を繋いでいくのに炎は必要不可欠な関係にあるのです。他の競争相手の木たちが燃え尽きていく中で、その炎を利用してピンチをチャンスを繋いでいくセコイアに生命の神秘を感じます。そういう特性があるからこそ、厳しい生存競争を生き抜いて『世界一高い木』にも『世界一大きな木(体積)』にもなりえたのだと思います。世界で一番高いと言われている木は、『ジャイアント・セコイア』。高さは驚異の115.55m。学名は『Sequoiadendron(セコイア・デンドロン)』。『ジャイアント・レッドウッド』とか『マンモスツリー』、『セコイアオスギ(雄杉』などの名前で呼ばれます。

もうひとつのセコイアが、Sequoia sempervirens(セコイア・センペルビレンズ)の学名を持つ『カリフォルニア・レッドウッド』。一般的に『セコイア』の名前で市場で取引されれているのがこちらのセコイア。【森のかけら】の240種をリストアップした頃に、たまたまこちらのセコイアの木を手に入れる事が出来たので、240種の仲間に入れました。その後も簡単に入手できると思い込んでいたのですが、在庫が品薄になった頃、入手先に声をかけたら「もうありません。入荷の見込みもありません」という衝撃の返事!続く・・・




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