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中学生の職場体験の続き。いつもはこのパターンが多いのですが、今年は4人いるので作業の早いので、短時間で考えながら創作的な何か形あるものを仕上げさせてあげて、うまくいけばそれをこちら仕事にもきちんと活かさせてもらおうという思惑から、『モザイクタイル』で実例を製作してもらうことに。これは以前から考えていたのですが、最近少しずつ問い合わせの増えてきているDIY商品『モザイクタイル』なのですが、今まで小さな実例しかなかったので大物に挑戦!!
3✕6のコンパネ1枚にモザイクタイルをビッシリと並べてもらうことに。つまり約半坪分ということです。中学生たちには、仕様やサイズについての最低限の情報だけを与えて、面白い感じに作ってみて、と初めっから全部任せました。このモザイクタイルは、自分で裏面にボンドや協力両面テープなどを使って壁面を自由にアレンジできるという商品で、評判もいいものの、大きな面積に貼った実例が少ないことから、いずれ大き目の実物サンプルを作らねばと思っておりました。
4人の中学生に数種類のモザイクタイルだけを与えて、好きなように作ってみて、と一切を任せてみました。3✕6のコンパネ1枚にビッシリ並べて作り上げてくれたのがこちら。何のアドバイスも与えずに、なるべく面白い感じに作ってご覧というだけの指示でしたが、想像以上に面白い感じに仕上がり、「発注者」としては大満足!!体を使う仕事が続いた中で、頭を使う仕事を楽しみながら頑張ってくれました。4人がそれぞれに四方から作り始めたため最後はかなり苦戦しました。
最後の1ピースはどうしても収めることができずに、カットして帳尻を合わせましたが、恐らくひとりでコツコツ作業すれば綺麗に収まったのではないかと思います。このモザイクタイルは主にフローリングなどのB品を利用して作っていますが、着色しているわけではありません。クリアの植物性オイルを塗っているだけですが、結構カラフルな風合いになるので驚かれる方もいらっしゃいます。今回はサンプル写真が欲しかっただけなので、もったいなかったんですが完成後に回収。
小さなサンプルだとイメージしにくい施工後の様子がこれで少しは分かってもらえるようになったのではないかと思って、子供たちには感謝しています。今回は現在在庫にあるものの中から、子供たちがランダムに取り出して並べたものなので、このサンプルと同じ仕様で、この組み合わせで販売しますというわけにはいきませんが、どういう木柄でどういう色合いになるかも含めてオリジナルの壁面が作れるというのがこの商品の魅力です。
本日も『モザイクタイル』の話ですが、更に調子に乗って遂に手を出してしまったのが禁断の甘い果実、『ビンテージ・モザイクタイル』。誤解があるといけないので正確に言うと、『ビンテージ風』。ジーンズなどで使われることの多い「ビンテージ(Vintage)」ですが、本来の意味は葡萄の当たり年に作られた上質のワインを示す言葉だったそうですが、それから転じて、「年月を経て深い味わいが生まれたもの、年代物の名品」などの代名詞として使われるようになった言葉です。
楽器やオーディオ、時計、車、衣料品などの名のある職人の手によって作られた名品に冠せられ、商品に箔をつける言葉なので軽々しく使うべきでないというのは百も承知ながら、商品の狙いを一発で理解していただける言葉としてビンテージの名を冠させていただきました。しかし、長い年月を経てほどよく経年変化して味わいが生まれたものではなく、古っぽく見えるように人為的に『エイジング加工』したものですから、あくまでも『ビンテージ風モザイクタイル』ということです。
新品に故意に傷をつけたり、引っ掻いたり、汚したり、塗装がところどころ剥げたような塗装を施して、使い込んで古びたようにみせる技法ですが、男の子なら一度ぐらいは戦車や戦闘機などのプラモデルでやった経験があるのではないでしょうか。プラモデルなどの世界では、風化させるという意味で『ウェザリング(weathering)』などと呼ばれることもありますが、いずれにしろ「汚して価値を高める」という特殊なテクニックで、遂に私もこの分野に手を出してしまいました。
これは否定的な気持ちで言っているのではなく、逆にこういう事が好きゆえに歯止めが効かなくなってしまうのではないかという心配から今までは決して手を出さなかったのです・・・。子供の頃から好きなものにはのめり込む性格で、特に絵を書いたりモノを作るのは大好きだったので、集中すると本当にご飯も食べなくなるぐらい。それでは仕事にならなくなるので長らく封印しておいた「汚し作業」、アート気分で手が止まりません。毎晩お風呂で油性分気を必死で洗い落とす日々・・・。
先日発売を始めた『モザイクタイル』ですが、予想以上に評判がいいので調子に乗って生産急増中!「慣れ」というのは偉大なんもので、当初は四苦八苦していた作業も、ドンドン効率化が進み、恐ろしいほどのスピードで生産力アップ!通常もっとも価値が高い無節で綺麗な部分を「ノーマル」とし、通常は欠点扱いされる節や傷、ピンホール(虫穴)を「キャラクター」としたことで、今までその取扱いに手を焼いていた問題児が急にスポットライトを浴びる存在に大変身することに!
それだけでも『モザイクタイル』を作ったことの意義があると思っています。えらいもので、そういう視点でものを見始めると、節も傷もないノーマルなタイルがなんとももの足りなく感じられるようになってきて、節はないか、傷はないか、虫穴はないかと探している自分がいる始末。まだ本格的な販売に至っているわけではありませんが、売れ始めると大ブレイクしてしまうのではないかと、取らぬ狸の皮算用中で、在庫だけは急増しております。後はいつ火が点くのかを待つだけ。
ということで、こんな感じで続々と仕上がっていますが、こうなったらこうなったで、もう少し厚みにも変化があったらいいのになんて声も聞こえるように。確かに今は平面でのバリエーションなので、これに厚みのバリエーションまで加わると面白い・・・いや、待てよ。それだと、何か似たような商品がなかったかしら?そう、それだと『モザイクウォール』になってしまうではないか!端材ベースで、なるべくシンプルな加工で、という切り口なのでどうしても似た結果になってしまうのです。
ということで、厚みはバリエーションは見送ることに。むしろサイズを増やすよりも樹種が増えるほうが面白そうなので、ここからは樹種を増やしていく方向に舵を切ることしました。生産量が上がるにつれて、在庫の保管体制が問題となってきましたので、これもフローリングの端材を利用して在庫品の保管と展示を兼ねた収納箱を作ることに。ああ、これがあれだけ売れたらどれだけこの箱作らないといけないんだろうと妄想が頭の中を駆け巡る・・・モノづくりはこの頃がが一番楽しい!
本日も『モザイクタイル』の話です。何より皆がひとつになってものを生み出すという過程こそが重要なのであって、手作り感満載の『モザイクタイル』などはまさにその典型。自分たちが関わって作ったという根源的な喜びのあるものって、対面で売るときにいかに強い根拠になることか!ところでこの施工方法ですが、裏面にボンドでも使って自由に貼り付けて下さいという甘えのない商品ですので、施工方法も自分で考えるのが楽しいというDIYを楽しむ方を対象と考えています。
ところで気になるお値段の方ですが、80X80X10㎜の『キャラクター』¥60、『縞柄』と『ユニ』が¥50、『ノーマル』が¥40。2倍サイズの160X80X10㎜の『キャラクター』¥120、『縞柄』と『ユニ』が¥110、『ノーマル』が¥80。1/2サイズの40X80X10㎜が『キャラクター』¥60、『縞柄』と『ユニ』が¥50、『ノーマル』が¥40(いずれも消費税別)。種類がいくつかありますが、80㎜サイズが基本なシンプルな短歌設定です。
とりあえず300~400枚作ってみました。これから販売を始めてみて、評判がよければ定期的に作っていくつもりです。なので、現在のところは鬼のような注文が舞い込んできても対応できませんが(捕らぬ狸の・・・)、今後樹種やサイズも徐々に増やしていきたいと考えています。これがうまくいけば、かなり有効な端材の出口が確立されることになります。そしていずれこのモザイクパネルに触発されたアーティストが現れ、巨大なモザイクパネルアートを作成し世界的話題に・・・
と、妄想は翼を広げて既に飛び立っておりますが、まあ地道に加工していきたいと思っています。ようやくこれで今年1つ目の商品が生まれたわけですが、なかなか残りが埋められない『今日のかけら』も含めて、出口商品の開発を急がねばならないと思っています。周辺環境を見回すと、南洋材をはじめ入手ルートがどんどん痩せていっており、世界の多様な木をいつまで集め続けられるのかかなり不安になっています。だったらやっぱり端材は置いといた方がいいのかと・・・迷宮。
昨日に続いて、新商品『モザイクタイル』のご紹介です。マイナスをプラスの価値に変えるということが、この商品のコンセプトで、節やカスリ、ピンホール、他と馴染みにくい強烈な縞柄やユニフィンガージョイント部分など、通常では問題視されるネガティブ要素にスポットを当てて、それらこそが輝く世界としてこのステージを作り上げました。節なんか使えない!虫穴さえ開いていなければなあ~!なんて声にムズムズしていた私の中の偏屈なひねくれ者魂に火がついてのです!
実際加工して並べてみると節やピンホールのある個性派たちがなんと輝くことか!しかしそれらだけではあまりに濃過ぎるので、やはり全体のバランスとしてはノーマルも必要です。さまざまな個性がバランスよく並ぶということが重要で、結果として倉庫に眠る様々な種類の端材が活用できる場所がまたひとつ出来たということになります。形を整えることは勿論大切ですが、こういう商品コンセプトの骨格をきちんとしていないと、何のために何をどう作るのかがすぐにぶれてしまうんです。
特に原料が端材であるからこそ、そこをきちんと詰めておかないと、ただ余り物でなんでもかんでも適当に作ってしまった副産物みたいなものになってしまうのは嫌なので、後付けではなく最初からキッチリコンセプトは固めておくように心がけています。それと具体的な商品とがなかなかうまくつながらず、完成するまでのもの凄く時間がかかったり、消滅してしまうアイデアも無数にあるのですが、それらの夢の残骸を乗り越えてようやく1つ、また1つと新商品が生まれていきます。
モザイクボードなど大掛かりで特殊な技術が必要とされる商品は別にして、端材ベースのオリジナルな小物商品を作るうえで重要なことは、なるべく自社内で完結できること。原材料がほとんどゼロに近いという端材の最大の恩恵を生かすためにも、加工賃をなるべく抑えて低価での販売を目指さねばなりません。少人数のわが社では、スタッフ全員が多能工的に、塗装から加工、磨き、袋詰めまでなんでもやります。年々身につけた(つけさせられた)技術もアップし生産性も飛躍的に向上。
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