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地元に住んでいた時よりも、地元を離れてから出かけることが多くなったのが、野村町の大野ヶ原。冬場はさすがに(積雪やら凍結で)行くのは控えますが、お盆や3連休などがあると、最近よく出かけています。地元に居た時には正直それほど関心もありませんでしたが、故郷を離れこういう仕事をするようになって異常なほど関心が湧いてくるようになりました。このゴールデン・ウイークでも家族・親族一同でお出かけです。大野ヶ原は標高1100mを越えていますので、肌寒いのではないかと予想していましたが、風がなければ汗ばむほどの陽気です!下界では真夏日を記録していたとか!
いつもは実家から、楯山親方(元玉春日関)の実家のある惣川を経由して行くのですが、道がかなり曲がりくねっているので、今回は小さな子供が多い事を考慮して別ルートを選択。高知県の梼原町側から大野ヶ原を目指しました。こちらには文字通りの大規模林道が通っているので、快適に進めるのですが、道中倒木の多さが目につきました。しかも道路のすぐ傍らの結構な大きさの木がバタバタと倒れています。大きな木の倒壊に巻き込まれた形で周辺の低木達もなぎ倒されたのでしょう。かなり無残な光景が次々と!
この画像の木は、確か「保安林」の一部だったと思いますが、森林整備云々というレベルではない「疲弊した森林」の現実があります。行政の問題をどうこう言うつもりはありませんが、昨今の異常気象から、山間部では崩落事故が相次いでおり、材の利用というレベルを超えて危険性を実感しています。日本の森を構成しているのは、立派な杉や桧の大木ばかりではなく、建築や家具としての利用性の薄い「未利用材」がその下支えになっているのです。彼らは伐採、いや整備されても市場に出材することはありません。この倒木たちを横目に見ながら、ああっ【森のかけら】が何百個取れるのに・・・!
そんな事を考えながら大野ヶ原に到着。まずは定番のポニー牧場で、子供達が山羊やポニーとふれあいました。恥ずかしながら、動物の苦手な私は遠巻きに見守ります・・・。何度来ても抜群のロケーションです!こちらにはたくさんの木々がバランスよく配置されていて、美しい風景を演出していますが、先程の倒木とはえらい違いです。同じ木に生まれながら、生える環境ひとつでその後の「人(木)生」には大きな違いが生じます。自らの意思で移動する事の出来ない木だけに、切実なものがあります。見事な青空とは裏腹に複雑な心境です・・・。
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