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愛媛県産木材の新たなブランド名とシンボルマークが発表されました。現在、愛媛県は「ヒノキの生産量日本一」を誇っているのですが、その事を意識している県民は驚くほど少ないのが現状です。それは、製材工場で生産された木製品の多くが東京、大阪、東海などの大消費地に送られているため、「木製品が日常的に目に見えない」からだと思います。また、そのほとんどが「家づくりの材料」となるため、食べ物のようにダイレクトに消費者の元に届けられるわけでもありません。加工され柱や土台などの構造材となり家を支えますが、最終的には壁の中に、床の下の黒子の役割を負う事が多く、実感が伴いにくいという事もあるでしょう。それは、家の土台や柱などの構造材を主流とする愛媛の木材産業の宿命であり、良い悪いの問題ではありませんが、どうしても地味な印象になってしまいます。まあそこが奥ゆかしい「愛媛らしさ」であるのかもしれませんが・・・。
それは愛媛の森林行政を預かる県の農林水産部でも頭を悩ます課題で、その品質の良さは木材市場ではよく認知されているものの、一般的な浸透度の低さを解消したいという事から今回の新ブランド&シンボルマークの作成となったようです。しかし認知度の低さは、行政の問題というよりも、それを生業とする我々材木人の努力不足である事は明白。新ブランドやロゴマークさえ作ればすべてがある日突然劇的に変わるというものではありませんが、動機付けにはなります。
今年の年初の挨拶で中村時広知事も、「我々は、総合物作りメーカー、株式会社愛媛のセールスマンたる、 その気概をもって、向き合うことが重要である」と述べられていましたが、こういう厳しく切迫した地球環境、経済環境の中で「リサイクル可能な生きた資源・木」には大きな追い風が吹いています。誰かが旗を揚げれば、それに異を唱えたり足を引っ張りあう人間が現れるのも世の常ですが、今こそ木材人が自ら立たずにいつ立つか?批判する事は簡単ですがそこからは何も生まれません。
聞くところによると、県は今後この新ブランドやロゴを、建築用木材だけではなく、愛媛の木を使ったいろいろな商品にも応用していくつもりだとか。多くの木にまつわる産業が、その商品名に冠したり利用する事で水平展開が出来ればその知名度も増してくるのではないかと思います。大きな木を育てるには、深いところに種を撒く必要があると思います。短期的な「収穫」を「成果」とはせずに、木材同様に数十年という長いスパンで育てていかなければ決して「ブランド」は根付かないと思います。
今まで大型量産工場に向いていたと言わざるを得ない「愛媛の森の出口」が、弊社のような零細の流通業にとっても「通行しやすい」方向に転換しつつある事は非常にありがたいことでもある反面、今後の木材産業の行く末を考えると、王道のロジックが通用しなくなりつつある証拠でもあり、難しい局面を迎えているのも事実です。小さな会社は小さいなりに身の丈にあったやり方で、『媛すぎ』、『媛ひのき』の出口を探していこうと思います。それこそが草の根木育活動。隙あらば木の話をしよう!
少し前まで、弊社の屋根の無い土場で保管してある木材の上に朝霜が降りていたのが嘘のように日々温かくなってきました。今や建築用木材は『KD材』(人工乾燥材)が主流で、屋根の無い土場で材を保管するのは珍しい光景?。『KD材』とは「dried in a kiln」(窯で乾燥する)という意味で、大きな乾燥機に入れて材の含水率を20%以下にまで強制乾燥させます。梁や桁などの横架材や柱についてはKD材が常識となっていますが、どうしても木肌の光沢や艶も失われますので今でも『天然乾燥材』にこだわられる工務店さん、大工さんはいらっしゃいます。
私が業界に入った頃は、まだ天然乾燥が主流で(プレカットそのものが定着していませんでしたから)、大工さんも数ヶ月前に木材を発注して、刻みまで乾かせるというのが「常識」だと思っていました。プレカットの台頭とともに工期の短縮化が進められ、いちいち材の素性や癖を気にしないで済む「乾燥材」がすぐに調達出来ることが求められるようになり、一気に時代はKD材へとシフトチェンジする事となります。それが悪いわけではありませんが個人的には「天然乾燥」支持派です。
乾燥材の必要性は充分理解していますが、短期間の人工乾燥によって木材本来のみずみずしさや光沢や艶が失われていくのも事実。特に化粧材の場合は、それが「美しさの重要なファクター」でもありますから、出来ることなら引き換えにはしたくないのですが、現場がそれを待ってはくれないのも事実。 高度化した全国的な宅配システムによって、木材も『アスクル化』が進行。昔なら考えられないようなスピードで、全国から木材が届くことももはや当たり前。その大河に竿を差すのが現在の天然乾燥。
しかし理想だけでは、未乾燥材が引き起こす悲劇(就職やねじれ、反り、カビの発生など)に対抗しきれません。バランスを睨みながら使い分けていくしかないのだと思います。弊社で天然乾燥させるのは、理想の実現という高邁な目的だけでなく、現実的なコストの問題も当然あります。本来の乾燥に必要な「時間」を「お金」に換える訳ですから、その分コストは増えます。1年かけてじっくり家づくり、なんて時代では無い事は百も承知で、時代と逆行するこんな材木屋を受け入れていただく人も居たりするから世間は面白い。
松山市と久万高原町をつなぐ『三坂道路』が遂に開通し、17日に盛大に開通式が行われました。昔から、将来ここにトンネルが抜けるという話を聞かされ何年の歳月が過ぎたことでしょうか。三坂道路は全長7,6キロで、2つのトンネルを介して松山と久万をつないでいるのですが、実に標高差700mに及ぶ登り勾配の道路で、久万に行く時に、工事中の出入り口を何度も眺めながら、久万から空き缶を転がしたら延々転がっていくんじゃないかしらなどと漫画みたいな事を考えていました。
三坂道路は、全線がほぼ急峻な山岳道路という事でかなりの難工事だったと聞き及んでいます。冬場は積雪と凍結でよく通行止めになり、一昨年も3月の大雪で大変な目に遭ったりしましたが、工事中もさぞご苦労があった事と思います。実家が土木業をしていた事もあって、こういう「地図に残る仕事」には男のロマンを感じてしまいます。映画「黒部の太陽」のようなドラマチックな自然との格闘を勝手に想像したりしてしまうのです。それにしても人間の力は偉大なものです。
この道路の開通によって、従来の国道33号線よりも1,8キロ短くなり、走行時間も6分ほど短縮されるようですが、時間よりも積雪や凍結の心配がかなり解消される効果の方が大きいのでしょう。弊社もよく久万まで木材を積みに行っているのですが、冬場はチェーン規制も多いので、思うように集材が出来ない事も良くありました。また国道33号線は勾配が強いうえに急カーブが続き、冬場はよくトレーラーの横転事故が発生していました。これで少しは木材を積んだ車の横転事故も減るのでは。
さて、その三坂道路の開通式に弊社の商品が使われることになりました。先日も、大学生のインターンシップの成果として紹介させていただいた、木製マグネット『森のしるし』ですが、同時期にいくつかのイベントに向けて同時進行中でありました。17日の開通式に先んじて、3月10日に記念イベントとして1日だけのサイクリング・イベントが開催されました。この道路は自動車専用道路なので、以後は自転車、原付(当然歩行者も)などの軽車両は通行禁止です。自転車でこの道路を走る事が出来る唯一の機会。
そのサイクリングの参加者と翌週の開通式で参加者に配布される記念の粗品として弊社の『森のしるし』が採用されたのです!そのデザインはこちら。開通記念プロジェクトの主要メンバーであり、『久万郷』でもいつもお世話になっている二宮悟郎君(二宮醸造社長)が、久万高原町のマスコットキャラクター『ゆりぼう』をあしらったデザインを作成。触感も滑らかでスタンプとの相性もいい愛媛県産の『クロガネモチ』を使用。華やかな開通式で参加者の皆さんに配っていただきました。
今回1000を超えるご注文をいただきましたが、以前のノウハウがあり短期間で無事完成。この『森のしるし』も端材を利活用していますが、これも【森のかけら】と同じコンセプト。端材を活かさなくては『モッタイナイ』。【森のかけら】よりも更に小さな材料の新たな『出口』として光明が見えてきました!これからはTPOに合わせて、素材の樹種を選択し、台紙にメッセージを添えてパッケージング。メッセージを織り込んだ、1000個単位のナチュラル・ノベルティグッズとしての展開を考えています。
30代に比べたらお酒を飲む機会と酒量は確実に減りました。20代のビール、30代の焼酎を経て40代は日本酒。量は減りましたが、確実に美味しいお酒を飲みたいという欲求は増すばかり。多くの酒飲みの皆さんが同じような軌跡を辿るのかもしれませんが、私の周辺には同世代で日本酒愛好者が多いので(昔は決してそうでもなかったと思うのですが、同じ嗜好で成長しているのでしょうか?)、食べる量も減ったので余計に、ついつい美味しい日本酒を求めるようになりました。愛媛木材青年協議会も卒業して、今後大人数で飲む事よりも異業種異分野の方と少数で飲む機会が増えそうです。と思っていたら、久しぶりに愛媛木青OBと飲む機会がありました。同業者が集まると現状を憂うネガティブな話が多い中、我々いつも能天気な「明るい未来」の話で大騒ぎ!
それぞれに厳しい状況はあるのでしょうが、暗い酒は美味しくありません。9名ほどの材木関係者が集まりました。1人の現役以外はみなOBですが、気の置けない同世代がいたからこその楽しき活動でした。胃の調子はまだ完璧と言えないのですが、仲間の誘いを蹴るほど不人情な人間ではありません。検査以来、ブラックコーヒーもアルコールも控え、なるべく睡眠も取るようにしてきましたので、痛みはだいぶんなくなりました。現役の頃から、会議の後の懇親会の場所取りは私の役目でありました。
それは、店舗への納材も多いことから、そのお店を訪れ仲間に紹介したり、他社が納材したお店でもいろいろな施工例を見てみたいという一石二鳥の役得から、自ら名乗り出たものであります。それで今回選んだのがこちらのお店、『やきやき鉄板 きんぎょ』さん。昨年末に新規オープンしたようで、何か木材を納材させて材いただいた訳でもありませんが、外装の面白いデザインが以前から気になっていました。以前は別の居酒屋で、学生時代から随分お世話になりました。
ほぼ居抜きだと思うのですが随分イメージが変わりました。内装も楽しいですね~!カウンターの奥には、中に照明を仕込んだ金魚桶がズラリを並んび、天井からは可愛い金魚のロゴマークの入った巨大なシャンデリアが吊るされ不思議な雰囲気を醸し出しています。同じ形状のモノが微妙にアレンジされて居並ぶ姿に非常に弱いので、こういうシチュエーションには無条件で惹かれます。「木」が全面に出て使われているわけではないのですが、木以外の演出も気になります。
異業種との交流同様、木も異素材とうまく併用することでより魅力が増します。昔は「木だけ」に目がいっていましたが、いろいろな異業種の方とお付き合いするようになって、少しは視野が広がったようです。あれほど嫌った「合板」とも、付き合い方次第かなと思うようになりました。お酒も美味しくいただいたのですが、やっぱり最後は気になるのが「木の使い方」。お店の外壁は『マツの板になぐり』が施されています。なぐりの凹凸に照明が注がれ、マツに複雑な表情が・・・嗚呼、神はディティールに宿ります!
2009年12月6日に松山市内ロープウェー街にオープンして以来、およそ2年3ヶ月の間「えひめのものづくり」の貴重な情報発信基地であった『えひめイズム』がとうとう閉館する事になりました。そもそも3年間という期間限定の事業でありましたので、オープンしたその日から、クローズまであと何日というカウントダウンの運命を背負っていた事は周知の事実でした。ですので、遂に来る時が来たかの心境でしたが、やはり今まで普通にそこにあったものが無くなるのは寂しいものです。
私にとって『えひめイズム』の存在は特別なものでした。ちょうどその少し前に、愛媛銀行に新しく誕生した『感性価値創造室』の初代室長の三宅和彦さんとの出会いから、県内の異業種のものづくり作家さんたちとのコラボ『Loopto』に参加。そこで変な外国人、トム・ヴィンセントとの運命的な出会いを果たし、夢であった『世界』の扉を開けてくれたのも、ここ『えひめイズム』あればこそでした。人が集まる拠点が在るという事が、人をつながる力の源になることを身をもって学ばせていただきました。
同じ松山でものづくりをしているとはいえ、業種の垣根を越えた連帯というのは、あるようでないものです。ましてや仲良し倶楽部的な枠組みを超え、公の御旗の印を掲げさせていただき、県外へも連携してアピールする事が出来る事業体としては実に稀有でありがたい存在でした。『えひめイズム』を通じて生まれた多くのつながりに今は感謝するばかりですが、そのつながりをより強固なものにする事こそが御恩返しでもあります。スタッフの皆さんとも折角心打ち解けたのに名残惜しい・・・。
それまで社外のアンテナショップに長期的に出展した経験がなかった弊社にとって、ここでの経験はなにごとにも換えがたい貴重で楽しいものでした。延べ来館10万を超えた集客力は、【森のかけら】を見る目も鍛えていただきました。ただの物産館とは違う『ものづくりの拠点』こそは、観光県を標榜する愛媛県にとって、まさに本腰を入れて取り組むべき基幹事情だと思います。箱を作るのは簡単ですが、ものづくりの思いやメッセージを伝えることの出来る人材を育てるには、それなりの時間と環境が必要です。
先日、出展していた商品の引き取りに行って、全ての陳列が片付けられガランとした店内を見ると無性に悲しい気持ちになり、「あの日」の事を思い出しました。オープニング前の研修時の挨拶で出展業者のひとりとして、私なりの『ものづくりのこだわり』を熱く語り、あまりの温度差に困惑する女性スタッフの顔。そんな彼女たちが、いつの間にやら【森のかけら】の物語を嬉々として来場者の方々に話される姿を見て、正直熱いものがこみ上げてきました。いつも『ファンづくり』を弊社の最大のテーマに掲げていますが、ファン獲得のための同じココロザシを持った『社外チーム』が出来た事に感動を覚えたものです。チームは解体すれど、そのココロザシは死なず。心あらばまた再会は果たせます!2年3ヶ月の間、『えひめイズム』を支え、関わられた全ての皆さんと、足を運んでいただいた『えひめイズムファン』の全ての皆さんに感謝の気持ちを込めて!本当にありがとうございました。再会を期して・・・
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