森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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先日の日曜日のお昼に家内と二人で、松山市鷹子町にあるパンとココットの店『カシュ』さんに行って来ました。こちらのお店は 2020年4月中旬にオープンされています。店内にはイートインスペースがあって、そこのテーブルトップに弊社の『モザイクボード』を選んでいただきました。開店直後はなかなか伺える機会が無くて、ようやく行けるようになったらコロナ禍で店内での飲食が出来なくなってしまい、訪れてはイートインを断念してパンだけ買って帰ることが何度か続きました。そしてようやく店内でも飲食できるようになって、晴れて今回ランチをいただきました!

何度も買わせていただいていましたので、パンが美味しいのは分かっていたので、私の主目的はモザイクテーブルの撮影!イートインスペースには10台ほどの大小のテーブルがあるのですが、そのうち数台はモザイクボードでは無いのですが、ちょうど二人掛けのモザイクボードのテーブルに案内していただきました。駐車スペースはかなり広くて、正直こんなに駐車場広くて大丈夫なのかしらと心配していたのですが、あっさりと杞憂に終わりました。昼の時間だったという事もありますが、が次々とやって来ます。

店内にも結構の人がいらしていて大繁盛。思うようには撮れなかったのですが、隙間をついて少しだけ様子を撮らせていただきました。もともとのご縁は、オーナーご夫婦がSNSでモザイクボードを見つけられて気に入っていただいたというもので、ご夫婦が直接弊社の訪ねて来られました。以前はこういう店舗との関わりといえば、設計士か工務店経由がほとんどでしたが、最近は施主さんが直接お求めになられるというケースが増えています。弊社としても直接詳しい説明が出来るのでその方がありがたい。

モザイクボードには20~30種程度の広葉樹をランダムに使っていますので表情も1枚1枚バラバラだし、多少節や筋、染みなどのあるモノも個性として捉え「彩り」として加えていますので、出来れば商品開発の経緯から説明させていただき、モノの背景にあるモノガタリも知ってもらって使っていただきたいのです。それが既存の積層ボードの代替品としてだけの意味合いで使われたのでは、モッタイナイし、ただ値段が高いだけの商品に思われてしまうのは本意ではありません。お店で作られるパンや料理だってその背景が分かればもっと美味しく感じられるし、興味も深まると思うのです。そんな面倒くさい話にも付き合っていただけるカシュさんのような物語好きな店舗オーナー大歓迎です(^^♪




DIYで自由に壁面をアレンジできる『モザイクタイル』も、『森のかけら』たちと同様に端材生まれの商品。いや、現状を正確に正直に告白するならば「もともとは端材で作っていた商品」。というのも弊社でオリジナル商品を作り出したきっかけは、倉庫に溢れる端材をどうにかしたいという思いからでした。決して高尚な理念などではありません。ただただ端材を捨ててしまうのがモッタイナイという思いのみ。『森のかけら』や『モザイクボード』、『森のりんご』などそれぞれのサイズに合わせた商品が完成。

まだまだわずかではありますが、どうにかそれぞれの商品にささやかながら固定ファンも出来ました。お陰でリピート注文もいただくようになりました。一方で、更に端材の細分化が進む中で『誕生木ストラップ』などの新商品も生まれました。それに伴い、企業からのノベルティなども注文も増えてきて、次第に増えた出口に適した端材が欠品する事態に!まあそれはそれで嬉しい悲鳴なのですが、根底にあるのはケチ根性ですから、大きな板を小さく刻んでいくことにものすごい抵抗が・・・。

それでどうにか倉庫の中で埋もれた端材を探しまくる捜索が続きます。数時間もかけてようやく端材を見つけたりするのですが、費用対効果だけで考えれば割には合わないかもしれませんが、この捜索によって別の商品に使えるサイズの「埋もれた端材」が見つかる事も多いのと、結果的に倉庫整理となっています。なので私の中では、「海の中を攪拌させ水温が適当な温度になっていく台風効果」とポジティブに捉えています。この『モザイクタイル』でも樹種不足が起きていて、一部では「非端材」も使われています。

どうしても色目の濃い木や縞柄がある木など個性的な木の端材から先に売れていくので、その端材も早々に底を尽いてしまいます。それでサッチーネパープルハート、ゼブラウッドなどの木は慢性的に端材不足。何度も捜索を重ねているのでこれらの端材は埋もれていないことは確認済み。それで端材でないまともな板を割ったりしていますが、どういう形になれ適正な価格で売れていけば問題はないのですが、気持ちの問題で、大きな木はなるべく大きく使いたいという古い材木屋気質が抜けきらない、それはそれで大切な素養だとは思うのですが・・・




ちょっと油断してたら告知が当日になってしまいましたが、本日5日は恒例の『大五の日』です。今月は平日開催となっていますので、来られる方も限定されるとは思いますが、ご都合のつく方は是非お越しください。ちょうどこの日に合わせるように事務所外部のディレクションボードが完成しました。大五木材・女子部の手による仕事です!初めてご来店された方が入ってみたら中がこうなっていた事に驚かれるので、ザックリと店内の案内を描いています。描いているのは事務所の南側の壁面でこちら側に事務所に入る裏側の出入り口があります。

事務所の南側に駐車場と小屋があるのですが、よく来られている常連さんはこちら側から入店されます。そこからそのまま事務所の中を通らずに2階に上がれるので、小さなお子様連れの方はそこから2階に上がって2階で木の玩具で遊ばれたりします。木のおもちゃやクラフトを販売しているショップ『木のもの屋・森羅』には、東側の道路に面した側から別の入り口から入れます。木材・端材を探しに来られた方は、そのまま倉庫の1階へと、あちこちからは入れるのですが、初めての方は戸惑われる方も。

事務所の正面側には簡易な差し掛け屋根を製作。出来上がってすぐにやって来た近所の木工姉妹が早速雲梯(うんてい)代わりにぶら下がり。決して雲梯ではありませんが、子どもはあるもの自由に使って逞しく遊びます。この姉妹は、この『無料端材コーナー』の常連さんで、その端材を使っていろいろなモノを作ってきましたが、最近はそれでは飽き足らず、遂にお小遣いをはたいて優良端材にまで進出!この日は、以前に買ってくれたカラマツで作ったテーブルの調整にやって来ました。

私の実家は土木建築の会社をしていて(私は次男)、身近なところに木があるという環境ではなかったので、小さな頃に木工で覚醒することはなかったのですが、もし自分が彼女たちと同じような環境で少年時代を過ごしていたら、自分も材木屋ではなく木工職人になっていたかしら?勝手知ったる彼女たちには案内看板も必要ないのですが、その前で何かしかしら次の作品の創作意欲が湧き出しているみたい。ともあれお時間のある方は、少しだけリニューアルした大五木材・大五の日にお越しください。




随分久しぶりに仕入れたのがヒノキの枝付き丸太。伐採直後のヒノキの丸太の枝を残しながら樹皮を剥いたものです。四国にも銘木屋さんが多く存在した時代には、こういった商品もよく流通していてよく扱いました。帽子掛けやオブジェにしたりと用途も様々。若い頃は、ほぼ製品のみの取り扱いだけで、丸太や原木の事はまったくの無知で、これをどうやって作っているのかも分からず、こんなに綺麗に皮を剥くのってさぞかし大変なんだろうなあと感心していたのを懐かしく思い出しました。

その後、丸太も携わるようになってから、伐採直後の生材(未乾燥)の樹皮を剥くのがいかに簡単であるかということを体験して知ることになります。それでしばらくは、手に入れた丸太の樹皮を意味もなく剥いていました。樹皮と丸太のあいだにきっかけを作って棒を差し込めば、シュルシュルと気持ちがいいぐらいに樹皮が剥けていって、丸太の瑞々しい肌が露出してきます。これ、やり始めたら気持ちよくって止められなくなります!そのため倉庫の中には意味なく皮を剥かれた丸太があちこちに(笑)。

 

それはイヌマキであったり、ヤマモモであったりカキであったりするのですが、どれも短いものばかりで、表面の凸凹を活かしたオブジェみたいなもの向き。皮剥きが楽しくてつい出来てしまったものです。今回仕入れたのは長さが3m~4mの本格的な枝付き丸太。金沢のムラモトさんのところで仕入れさせていただきましたが、買うだけ買って後はどうやって運んで来るんだろうとちょっと意地悪く楽しみにしてました。だってこれ逆に運べって言われたらトラックに積むの相当苦労しますから。

トラック到着、板材の上にパズルが組み合わされるように整然と並べられた枝付き丸太に拍手喝采。しかし荷下ろししてからが大変で、ムラモトさんのところの広~い倉庫に比べると猫の額のようなわが社の倉庫に、こんなスペースをぶんどりするような商品を並べれるスペースなど無い、という事に気づいたのは、金沢から帰りの電車の中でした。まあなんとかなるか・・・じゃあすぐ売ってしまえばいいじゃないか。いやいや、久しぶりの枝付き丸太、売るのは自分がたっぷり堪能してからでしょう(^^♪




いかにも怪しそうな粉ですが、決していかがわしいものではありません。究極のケチ根性から生まれた、木粉商品『森の砂』です!赤いのは南米はブラジル産のサッチーネ、黄色いのは日本のニガキ(苦木)です。何に使うの?なんて無粋な質問は無しです。削った際の大鋸屑の色鮮やかさに惹かれて、どうしてもそのまま燃やしてしまうのは惜しくて集め始めたのがきっかけで、どうせ集めるのなら限りなく純度の高いものを目指そうと思って出来上がったのが『森の砂』。定まった出口はありません。

それでもきっと世の中には、これを面白いと感じてもらえる「同族」もいるはず!そしてその中には、なんかよく分からんけど買ってみようとノリで底なし沼にダイブするお調子者もいるだろうと思って商品化。オンラインショップで販売を始めました。世間の反応は、色味の鮮やかさともの珍しさから沢山の「いいね!」はいただけるものの、底なし沼に飛ぶ込む勇者はなかなか現れませんでした。オンラインショップにアップする前から店頭では陳列していましたが、誰も商品だとは思っていない様子。

それにも関わらず、私の中のリトルタカハシは「もっといっぱい作っちゃえ!」と囁きます。これは種類が揃う事で魅力が増すタイプの商品なのだから、売れないのは種類が少ないからなので、もっと種類を増やせば売れるに違いない。だっていろいろな種類があれば楽しいじゃん!私の作り出したほとんどすべての商品の根底にはこの発想に立脚しています。そしてそれは今も変わりません。なぜなら、それが好きだから。いろいろな種類があるってもうそれだけで楽しい。これは木材に限ったことではありません。

そして次第に種類が増えていき、事務所の棚には置ききれなくなった頃、ようやく遅れてきた勇者が登場!しかも私の思いつかなかった出口を携えて!まだトライアルの段階で、その出口がうまく開くか、あるいは無慈悲に閉ざされるか分かりませんが、その挑戦は応援したい。他にもポツポツとお声がかかるようになってきて、素材が不足してこのために木材をカットすることも。まあまだ「売れてる」なんて呼べる段階ではありませんが、商品の性質上、広く売れるよりは深く売れるモノになってくれれば嬉しい。




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