森のかけら | 大五木材


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20110821 絶景・ブエナビスタを支える杉①この数日でいきなり体感温度が下がって秋の気配すら感じるようになりました。自宅は風の通りが良いので、網戸にしていると朝晩は身震いするほど。今日は松山周辺は激しい雨が降りましたので余計に寒く感じたのでしょうが、これでまた来週は暑くなるのでしょうか?来月の上旬に観月祭を予定していて、まだ暑いのではと心配していましたが、このままだともしかして肌寒い宴になったりするのでは?何だかかなり寒い冬が来るという人もいたりしますが、季節感の振り幅も大きくなっております。

 

 

 

20110821 絶景・ブエナビスタを支える杉②そんな中、海辺から注文の電話がありました。電話の主は、以前からお付き合いのある梅津寺の『Buena Vista/ブエナビスタ』さん。砂浜のカフェ・レストランとして有名なお店で、いろいろな雑誌でもよく取り上げられています。以前にはJALの機内誌でも掲載されていました。オーナーの坂本さんと知り合ったのは4、5年前だったと思いますが、お店同様に個性的なキャラクターの持ち主。お店の東隣は線路、西隣は砂浜というこんな場所でお店をされるお方ですからフツーではないでしょう!

 

 

 

20110821 絶景・ブエナビスタを支える杉③このお店がとにかくロケーション抜群で、配達に行くたびに海の画像を撮っています。弊社も直線距離で海まで1キロ足らずの所に位置しているのですが、通常は生活圏が海とは反対方向に多いので、「海に近い」という事を認識する事は少ないです。地図で見るよりも海への距離感を感じるのも、小さい頃からここに住んでいたわけではないので、子供の頃の海の記憶が無いからだと思います。子供が小さい頃はよく海にも来ましたが、最近は来る事もほとんどありません。車中から近くの海を眺めるばかり。

 

 

 

20110821 絶景・ブエナビスタを支える杉④それもあって、仕事とはいえたまに浜辺に来ると妙にテンションが上がります。当日は生憎の曇天で、お盆明けの平日と言う事もあって、砂浜には1、2組の家族の姿があるだけでした。波も穏やかで、波打ち際の打ち寄せられた、夏の忘れ物達が哀愁すら漂わせており、海辺はすっかり初秋の雰囲気です。子供の頃から、お盆が明けたら川や海には入らないようと言われていました。今考えれば、秋には台風が多く海が荒れる事や水温が下がるので危険だというのが根拠だと思われます。

 

 

 

20110821 絶景・ブエナビスタを支える杉⑤また一方で、お盆の際に精霊流しや供物を川などに流して死者の霊を弔ったりする事から、お盆の後に海や川に入ると死者の霊に連れて行かれるという禁忌(きんき)としての戒めもあったと思うのですが、子供心にはかなりプレッシャーの強い恐るべしタブーでした。やはり昔から語り継がれる暮らしの知恵や叡智は尊重すべきで、そこには多くの重要なメッセージが詰まっています。家づくも同様で、吉田兼好が「家の作りやうは、夏をむねとすべし。 冬は、いかなる所にも住まる。」と言ったその昔より、大工さんの口伝には家造りの多くの知恵が盛り込まれています。そういう事を伝える場が少なくなっているのは、非常に残念であり危険です。愛媛木材青年協議会では、そういう大工の知恵、材木屋のノウハウを後人に伝え残すために『木材塾』なる勉強会を開催してきました。

 

 

 

20110821 絶景・ブエナビスタを支える杉⑥ローマは1日にしてならずの言葉通り、そういう事をどれだけ継続していけるかが重要なのですが、最終的には意識の問題です。浜辺のウッドデッキで作られており、数年前にリフォーム工事をさせていただきました。部分的には腐朽した箇所も見受けられるものの、満潮時には土台の柱が海に浸かり、海との遮蔽物は無く直接潮風に晒されるこの地で、防腐剤も無しでよく耐え忍び頑張っております。絶景で頑張る杉、ちなみにブエナビスタとはスペイン語で「絶景」を意味しております。




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