森のかけら | 大五木材


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20110902 誰がブランドを作るのか①普段はいつも独りで映画に行くのですが、夏休み中には家族揃って映画を1本は観ておきたいと思っていました。まだ下の子供(双子)が小学4年生ですから自然と観る映画も絞られてきます。全員の総意で行ったのは『コクリコ坂より』。そういえば、その前に家族で行ったのも『崖の上のポニョ』でした。本作は宮崎駿さんの息子さんの宮崎吾郎監督の演出でしたが、スタジオジブリ印の映画はいずれも家族で安心して楽しめるブランドです。こういう映画をリアルタイムで体験できる子供達は幸せだと思います。

 

20110902 誰がブランドを作るのか②そもそもブランドって、それを作った本人が言い出すものではなくて、それを愛する周辺のファンが作り出すものだと思います。【森のかけら】の製作を通して、ブランド化戦略の重要性は身に沁みて理解しておりますが、それはつまりファンを育て、そのファンがブランドに育て上げてもらう事だと思うのです。一定のファンが付くと急激に認知度は増して、ほおっておいてもそれを取り上げるメディアが現われます。それが繰り返されるうちにそれを「ブランド」と表現するようになり定着するようになる、のだと思います。

 

20110902 誰がブランドを作るのか③今でこそ宮崎アニメは大人にも認知されていますが、「風の谷のナウシカ」が登場した時、当時はまだ権威のあった映画雑誌「キネマ旬報」の映画批評家が選ぶベスト10に選ばれ(第7位)、大きな話題となりました。選者はベテランの映画批評家諸氏数十人ですから、実写以外の作品がランクインしたのは、私の記憶ではかつて大島渚が撮った「忍者武芸帳」以来だったと思います。まあ、これは白土三平氏の名作漫画を単にコマ撮りしただけの「動かないアニメ」(作品としては素晴らしい)でしたから、実質アニメとしては初めての快挙(?)でした。

20110902 誰がブランドを作るのか④その時の日本映画の1位は「お葬式」、以下「Wの悲劇」、「瀬戸内少年野球団」、「麻雀放浪記」と続きます。興行、人気ともに外国映画に大きく水を開けられ、日本映画の低迷が叫ばれていた時代でした。当時映画研究部の大学生だった私はほとんどの映画を観ていますが、どの作品も好きですが小粒な印象は拭えません。予算よりも企画、アイディア勝負の時代であったかもしれません。その中で登場した宮崎アニメの躍動感に大人たちは衝撃を覚えた事でしょうが、「未来少年コナン」や『世界名作劇場』の「アルプスの少女ハイジ」や「フランダースの犬」、「母を訪ねて三千里」などで宮崎アニメの洗礼を受けていた我々世代は、「何を今更!」という心境でした。それでも中には、「所詮アニメ、評価に値しない」とのスタンスの方もいました。ベテランになると保守的になり革新的なものを受け入れにくくなるのは仕方が無い事。

 

20110902 誰がブランドを作るのか⑤今ならオールタイムベストテンでも必ずベスト3には入るほど評価の定まった名作「七人の侍」でさえ、当時ベストワンにはなりませんでしたし、「2001年宇宙の旅」も難解と酷評されました。時代の空気というものもあるでしょうし、評価も生き物ですから徐々に変わっていく物だと思います。【森のかけら】も当初は改名すら勧められました。映画同様、商品もいつどで誰と出会うかが大切です。しかし、今でこそ『アニメ世界名作映画劇場』の復活を望みたいですね~。子供の頃に観ておくべき映画、観ておかなければならない映画って絶対にあると思うのですが




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