森のかけら | 大五木材


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20111120 1先週何とか時間をやりくりして2つの映画を観てきました。『猿の惑星:創世記』と『コンティジョン』。今秋~冬は結構私好みの映画が多くて、どれを観ようか迷ったのですが、時間にも限りがあるので、数ある中からまずはこの2作品を選択。『猿の惑星』(68)には特別な思い入れがあって、今までにも何度か触れてきましたが、子供の頃に日曜洋画劇場で観たのが初の猿惑体験。小学校低学年の頃でしたから、35年ぐらい前の事だったと思います。映画が公開されたのが1968年でが、1974年にはヒットに気をよくした20世紀フォックスがテレビドラマ版『猿の惑星』も放送されましたが、それよりも前の衝撃だったと思うので、公開から4,5年ぐらい経っていたのでしょうか。それが初のTV放映だったかどうかは知りませんが、幼き私の脳髄を貫くとんでもない衝撃でした!当時のチラシにも謳ってございましょう、『こんなすごい映画が出現した!』と。

 

20111120 2まだSFX(特撮)も3Dもメジャーではなかった頃、日本語を喋る(吹き替えという概念もよく分からない頃)猿たちの超リアル(としか思えなかった)な表情や仕草は、もしかしたらこういう未来が本当に来るのかと、幼き私の背筋を凍りつかせました。人間狩りをする馬上の猿達が登場するシーンから私の心を鷲づかみ。コーネリアスザイアスといった名前もこの映画で覚えました。もはや1本の映画鑑賞体験を超えた体験でした。それは死生観すら変えたと言っては大袈裟ですが、その後私をどっぷりと『映画』にのめり込ませるターニングポイントとなったのです。

 

20111120 3当時から話題となっていたラスとシーンの意味もよく分かりませんでしたが、その未来が人間にとって破滅的なものであろうということだけは理解できました。当時ビデオデッキなんて普及していませんでしたので、いつあるかも分からない次の放送までは、角膜に刻まれた映像を繰り返し反芻し楽しむしかないのですが、それによって『私の中の猿の惑星』は、ますます伝説化・神話化されていったのです。そう、それこそが本来の正しい映画の観方。繰り返しボタン1つの操作を数年かけて楽しむのです。

 

20111120 4SF映画などという狭いカテゴリーには到底収まりきれない映画の金字塔。その後、次々と続編が製作され『続・猿の惑星』(70)、『新・猿の惑星』(71)、『猿の惑星・征服』(72)、『最後の猿の惑星』(73)そして再び第一作に戻るというタイムパラドックスが成立していたのです。続編はそれなりにアイディア満載で面白いものの、地底人が出てきたりして、途端に神々しさが消えて、すっかりよく出来たSF映画になってしまったのは残念でした。後半はかなり惰性で作られたようですが(5年で5作ですから、寅さん状態!)、それでも映画史において燦然と輝く作品である事に変わりはありません。こういう映画は、観客の心の中で大切に育て語り継いでいくべきものだと思うのです。無垢の家具や木の物語もそうして反芻して楽しむ事でより味わいが深くなります。しかし、その掟は今から10年前に反逆児ティム・バートンの手によって破られる事となるのです・・・続編に!




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