「異常な胃」への過剰な反応

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「異常な胃」への過剰な反応

5. 木と映画と舞台とテレビ | 2012/03/06 PM10:37

先月の会社の定期健診で、初めて「Ｄ要精密検査」に引っかかりました。今まで「Ｃ経過観察」は数多くあれど、Ｄは初体験！しかも引っかかったのが「胃」で、胃透視検査で異常所見が見られる・・・！両親は既に他界しましたが、母方は癌が多い家系で、父方は長命ですが糖尿病や心臓病、高血圧等々、どれぐらいその血を受け継いでいるのかは分かりませんが、地は水よりも濃いといいますので不安！今まで大病を患った事がないだけに、「異常」という言葉に異常に反応してしまいます。それで本日病院へ。

健康診断の結果報告書を穴があくほど眺めた後、いくつか思いあたる点が・・・！そういえば数週間前からみぞおち周辺と背中に痛みがあったのです。もしや、もしや・・・！病気に対しての免疫が少ない分、悪いほうに悪いほうに考えてしまいます。精密検査の結果、「ご家族の方は・・・」なんて言われたらどうしよう！「余命Ｏ年です」なんて言われたら冷静にいられるだろうか・・・などとドラマのような展開を考えてしまうと余計に胃に穴が開きそうになって・・・それで本日胃カメラを飲むことにしました。

人生４５年、食べ物だけでなく、男のプライドや不満や怒りなどいろいろなモノを飲み込んできましたが、胃カメラを飲むのは初めてです。翌日の検査を予約した前日から心はドキドキ！もしも不測の事態だったら、残りの人生のどう過ごそうかなんて、黒澤明監督の『生きる』の志村喬演じた初老の主人公が、公園でブランコに乗りながら「命短し恋せよ乙女・・・♪」と歌う姿が脳裏に浮かんでは消え・・・。そういえば癌に冒された役を演じるにあたって、実際の癌患者の様子を丹念に観察したそうで、その演技には鬼気迫るものがありました。自分の残り時間に気付いた時、人はどういう行動をとるのか？本当にそんな事ばかりが頭に浮かんでくるのです。定期健診の結果が来るまで、そんな事夢にも思っていませんでしたが。

生来、能天気な性格なので仕事や日々の暮らしの事でネガティブに考えることは無いのですが（悪い事もすぐ忘れてしまうので）、健康や医学については基礎知識が無いので、不安ばかりが募ってネガティブな思考になってしまいます。医学書などを調べてみると、「胃潰瘍」の症状のようだったので、どうか胃潰瘍でありますように（？！）と祈る気持ち！それで嗚咽に耐えながら初胃カメラを体験。結果は・・・軽い胃炎でした。ホッとひと安心。

母や父の病気の付き添いなどで病院の訪れた時の印象が強く心に残っていて、病気を治していただけるありがたい場所であるにも関わらず、病院に対してどうしてもネガティブなイメージを拭えませんでした。それが少しずつ変わってきたのは、『廃用症候群を防ぐ２ＭＥＴＳボード』を一緒に作らせていただいて、お届けに病院に行くようになってから。病んだ身内の看護、付き添いという目的から、見ず知らずの病んだ他人の治療のお手伝いという目的に変わって、だいぶ気持ちが変わりました。そういう事が出来るためにも、まずは自分が健康でいなければと強く感じました。ライフワーク『今日のかけら』もまだまだ進んでいないのに、こんな所で羽折れ矢尽きるわけにはいきません。ダイエットの本気モードにも火がつきました！

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