森のかけら | 大五木材


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20120916 1都会にて高層マンションから下界を睥睨(へいげい)した生活をしていれば、つい地上のすべてを人間が征服したような錯覚に陥ってしまうかもしれませんが、愛媛においても南予の人里離れた山奥まで行けば、森の精に出会えそうな場所はまだまだあります。森林面積84%で日本一を誇る高知県あたりには格好の隠れ家もありそうです。この夏休みに四万十市の『海洋堂ホビー館』に行った際に、新設された『かっぱ館』にも行ったのですが、そこはいかにも河童の棲んでいそうな趣きのある所。

 

20120916 2清流にしか棲まないといわれる河童ですが、四万十川であればその条件は満たしているでしょう。以前、家具を納品させていただいたお客様で「清水さん」という方がいらっしゃいましたが、清き水に河童が棲むという事から「河童」をご自分のマークに使われていました。心憎い演出です。『かっぱ館』の周辺の風景を見ていると、さもありなんという気分になります。ここでの河童の目撃例が多いとか、河童も棲めそうな自然が豊かだからか、館建設のいきさつは分かりませんが、それなりの説得力が漂います。

 

20120916 3ひと口に河童といっても、ひとそれぞれイメージする河童像は千差万別。愛らしく可愛い河童からおどろおどろしい妖怪風の河童まで、デザインも素材も性別も年齢もバラバラの河童たちが大集合。全国から集められた千数点の河童が一堂に勢揃いした様は圧巻です。この場所にあるからこそ河童の存在が抵抗なくすんなりと受け入れられるのです。先日、神様の創った最強キャラクターのお話をさせていただきましたが、古来からニホン全国に伝わる妖怪やもののけこそ今一度日の目をみるべき最強キャラ!

 

 

20120916 4外部に展示されている河童の多くが木彫りでしたが、河童の素材としては木の質感がよく似合います。紫外線でロマンスグレーになった河童の方が妙にリアルだったりも。廃校の体育館を利用した『ホビー館』とは違い、こちらは建物も新しく建てられたようですが、周辺の整備までしっかりと「河童の住処」として作り込まれていて、各所に小さな河童が隠れていたりします。河童をただのキャラクターと考えていたのではここまで出来ません。その存在を愛し信じる気持ちが物語を肉付けし、河童伝説をより豊かにするのです。




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