森のかけら | 大五木材


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この夏の家族小旅行の一応の目的地は東粟倉なのですが、そこに行くためには美作(みまさか)を通らねばなりません。木青協の現役会員だった頃から、当地で役員会や大会、研修会が開催されるたびにお邪魔してきた思い出深い地。お盆でなければ、いくら家族旅行といえども挨拶もなしに素通りする事は決して許されない『木のもののふ』たちの住むところ。会えば長い話になってしまうので、当日は気づかれぬように息を殺してそっと美作を通過・・・。

 

木の玉プールの撤収は翌日の作業という事で、1日目は折角なの気のおもむくままに面白そうな所に立ち寄ろうという事に。結局、木の関係のお店に寄る事になったのですが、最初にお邪魔した家具屋さんで見つけたのが地元の観光パンフ。そこには奈義町の観光名所として、『国の天然記念物にも指定されている樹齢900年の大銀杏』の文字が!しかもそこまで車で15分足らずとか!これは素通りするわけにはいくまいと車を走らせて着いたのが高貴山菩提

山門から2、3分も歩けばその大銀杏があるはずなのですが、あれ?どこに?と思ったら、既に目の前にその御姿が!あまりにでか過ぎて、背景の森の緑に全体像が溶け込んでしまっていて、一瞬それが1本の木であるとは識別出来なかったのです。それは決して大袈裟では無くて、本当にそう思えたのです。その時のアングルが右の画像。画像の中央に見えるのが大銀杏ですが、周辺の木々も充分過ぎるほど立派な大木ばかりで、大きさの感覚が麻痺してしまったかのよう。

 

観光パンフの写真が、鮮やかに黄葉したイチョウの姿だったのでその刷り込みもあって、緑葉の姿に戸惑いがあったのかもしれません。一歩一歩近づくにつれ、その圧倒的な存在感、巨大さに唖然としました。背景の森が鬱蒼としているうえに、四方八方に触手を広げたような御姿は、もはや神々しさを通り越して不気味な怪物のようですらあります。傍らの看板には、浄土宗の開祖・法然上人が祈願して挿した杖から芽吹いたとあります。樹齢およそ900年

今から900年前といえば平安末期。 そう、あの平清盛の時代です。その頃から連綿と命をつないでいるとすれば、やはりこれは怪物、妖怪の類でしょう!昭和3年に国の天然記念物に指定され、全国名木百選にも選ばれている由緒ある木であるそうな。私は決して巨木マニアというわけではありませんし、巨木鑑賞の経験も知識も持ち合わせていませんが、詳しい説明がなくても、首が痛くなるほどの御姿を見上げさせていただくだけで、この木の偉大さが充分に伝わってきます。子供たちにもその空気は伝わったようで妙に神妙な様子。

 




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