森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20131130  1 .bmp昨日に続いて『マニルカラ』の泡についての話です。洗剤をつけたぐらいに泡立つマニルカラですが、1度泡が出てしまえば次に水濡れしてももう泡が出る事はありません。固定化していた灰汁(アク)が溶け出してしまえば、このサプライズも楽しめなくなります。通常であれば、木を水で洗うなんて厳禁なのですが、施工後にも雨水に耐えるこの鉄木たちに限っては何ら問題ありません。水濡れ部分が染みにならないように水洗いの後は立てかけてよく乾かします。

 

20131130  2 .bmp冬場になるとこの硬さが本当に石や鉄を葉持っている感覚になります。もっと寒くなってくると、材の表面にも霜が降りて触ると冷たすぎて反射的に手が離れるほど。しかし、この鋼鉄のような硬さを持つマニルカラのお陰で、弱い材に防腐剤を塗りたくる現場からは開放されました。それもバランスだとは思いますが、出来る事ならあまり刺激の強い塗料は使いたくないものです。木だけで持たせれるならば、それが誰もの理想だとは思います。

 

20131130  3 .bmpウッドデッキの材料としては、弊社では現在この「マニルカラ」に絞り込んでいます。以前は、イペウリン、イタウバ、サッチーネ、ムイラカチアラ、ボンゴシグリーンハートバツなどいろいろな木を試してきましたが、材の安定供給、価格、汎用性、ヤニ、灰汁(アク)の流れ出しによる染み(コンクリートに流れ出て赤黒い染みになる)、サイズ等々の問題で、最終的にマニルカラに絞り込みました。他の材もいくらか在庫は残っていますが、基本はマニルカラ。

 

20131130  4 .bmpまあどの木にしても、ウッドデッキになるために生まれてきたわけではありませんので、人間の思うようにはなりません。それぞれに一長一短ありますが、あくまでも自然素材を使おうというのですから、こちらの都合通りにならない事はある程度覚悟せねばならないと思わねば、アイアンウッドなんて扱えません。当初は材の性質を見極めるまでいろいろとトラブルもありましたが、最近は設計士さんや工務店さんからも支持を得て、ようやく弊社でも「市民権」を得た感覚です。

 




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up