森のかけら | 大五木材


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本日は、日本人とマツの木の関わりについて。漠然としたイメージとしては大昔から日本にはマツの木が茂っていた考えるのは、例えば昔の屏風画や絵画などにマツが描かれていることが多いからだとか、結婚式などの賀寿の象徴としてにおめでたい場面には必ずといっていいほどマツにちなんだものが登場するからなどの理由によるものだと思います。なので日本では大昔から伝統的にマツが使われていたと思い込んでいると思っているのでしょうが、果たして本当にそうなのでしょうか?

弊社が作っている木製マグネット『森のしるし』にもマツをデザインした『高砂松』がありますが、他にも二階松、三階松、嵐付き三階松、三つ松、頭合わせ三つ松、三本松、光琳松、向かい松、四つ松、櫛松、抱き若松、さらにそれぞれのマツに丸輪をつけた丸に三階松などのバリエーションも豊富で、マツをモチーフとした沢山の図柄があります。また家紋だけでなく、マツを商品の中に図案として取り入れている企業、あるいは商品も沢山あります。

以前に「日本酒を美味しく飲む会」でお世話になった石鎚酒造さんや、個人的に和菓子の中でもっとも好物な大洲の銘菓・富永松栄堂さんの『志ぐれ』などの商品のラベルにも、デザイン化されたマツの姿を見ることが出来ます。マツは常緑で青々としていること、また長寿でありその姿かたちも逞しく雄々しい事などから、日本にとどまらずヨーロッパなどでも尊崇され、永遠に変わらないものの象徴として崇拝の対象にもなっているほどです。正月の門松にも縁起のいいマツが使われています。

 

天の羽衣伝説などの昔話にも登場することから、私自身もマツは悠久の昔から日本全国に根づいていたと考えていたのですが、実はそうではなかったのです。しかもマツが全国区として認知されたのはそんなに古い話ではなかったというのも意外でした。自分が地名にマツの名を冠する愛媛県松山市に住んでいて、私の名前を命名してくれた祖父の名が国松で、母の旧姓が浅松と、マツとは切っても切り離せないほどにご縁が深いのです。なので、マツを知ることは私にとっても自分のルーツ探しの旅なのです。更にマツの話、明日に続く・・・ 




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