森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE先日久万高原町で『森の小枝』を仕入れてきました。ご覧の通り、およそ3トントラック1車分。こういうものを見ると、すぐに「こんなゴミみたいなもの何に使うのか?」などと口走る輩がおりますが、ものづくりは発想と想像力。これだけの『素材』を見ても、使い道が薪ぐらいしか思い浮かばない方には、こちらがどれだけ熱く思いを語っても虚しいだけ。雑多に積んではありますが、実は数種類の木がきちんと分類されているのです。人との出会いも一期一会ですが、木との出会いだって一期一会です

 

Exif_JPEG_PICTURE今回手に入った小枝は、シキミ、カキ、グミ、ネジキ、ウメといったなかなかレアな顔ぶれ!【森のかけら】については、印刷物等の関係で一応日本120種、世界120種の合計240種で集約しまいましたが、その240種をセレクトしていた頃はまだまだ木材市場や木材仲間からのネットワークだけが頼りでした。なのでおのずと建築・家具市場が求めているような、一般的な材に偏ってしまい、レアな材はたまたまご縁があって運よく手に入ったという感じでした。今思えば綱渡りの供給線でした・・汗。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの小枝たちは、【森のかけら】に加工するには小さすぎるので別の用途に使うのですが、中には本当に小さな小枝もありますので、大きさや形状に合わせていくつかの『出口』を用意しなければなりません。そのすべての出口が整っているわけではなく、これから整理してものあるのですが、私の場合は実際に『モノと対峙してから考える』タイプなので、まずは先に仕入れて、しっかりと実物を見て、触って、アイデアを詰めていきます。中には芸術的としか思えないものもあったりします。

 

Exif_JPEG_PICTURE傍目には分かりにくいかもしれませんが、底のほうには割と大きめの『シキミ』もいくらか埋もれています。シキミといえばシキミ科の常緑広葉樹で、本州中部以南から四国や九州などに広く分布しています。この辺りでは神事や仏事にも用いる木として有名で、我が家や事務所でもお供えに使っています。そのイメージもあって、シキミでそんなに大きな木が得られるとは思ってもいなくて、【森のかけら】にも加えようとも考えませんでしたが、意外にもこれぐらい大きくなるのも珍しくないんだとか。

 

Exif_JPEG_PICTURE神事や仏事に使われる木としては、このシキミの他にもサカキ、ヒサカキクスノキなどがあります。いずれもが常緑樹で、常に青々とした葉があるところから『栄木(さかえぎ)』と呼ばれ、そこからこれらの木を総称して『賢木(さかき)』と呼ぶようになったようです。宗教などに絡むものについては言われもその数ほどありますので、それぞれの地域で説はあるのでしょうが、いずれにしても神事にまつわる厳かな木ですから、小枝といえどもそれなりに相応しい出口を形にせねば罰が当たります。明日はシキミについてもう少し・・・

 




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