森のかけら | 大五木材


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20141014 1 台風や人間関係のトラブル、資金難など次から次へと襲い掛かってくる天災、人災、さまざまな要因で撮影現場が混乱に混乱を極め、その狂気が映画そのものに反映された奇跡の作品、それが『地獄の黙示録』という映画であります。私の大好きな映画監督フランシス・フォード・コッポラが、ゴッドファーザーで稼いだ全財産を注ぎ込み、それでも足らずプロダクションを潰してまで完成させた愛と凶器と執念の作品は、公開後世界中で賛否両論となり歴史に名を残すことになりました。

 

20141014 2その『地獄の黙示録』は、カーツ大佐の暗殺指令を受けたウィラード大尉がカンボジアのジャングルを遡っていく話ですが、『アギーレ/神々の怒り』も狂気の河を上流へと遡っていく物語です。16世紀の南米、インカ帝国を滅亡させたスペイン王国はアマゾンの奥地に黄金郷(エルドラド)を築いたとい噂を信じて探検隊が派遣されます。猛暑と不快な環境の中で倒れていく隊員たちの中で一人だけ目を輝かせて生き生きとしてるのがクラウス・キンスキー演じるアギーレなのです。

 

20141014 315歳になる自分の娘を連れて筏に乗ったアギーレはやがて誰の忠告にも耳を貸さなくなり、ジャングルの中で彼の狂気は目覚める!そしてアギーレはエルドラド王の建国を宣言。しかし進めども進めども黄金郷は見つからず、食糧は尽き、人喰い族の襲撃を受け孤立。それでも娘と結婚し、黄金郷を手に入れようとする妄想に突き進むアギーレ、彼は叫ぶ「俺は神だ。怒れる神なのだ〜!」。仲間の死体を載せた筏は更に奥地へと進んでいくという、誇大妄想の男の狂気が描かれています。

 

20141014 4もはや演技なのか地なのかも分からなくなるほどの怪演!事実、現場でのキンスキーの異常ぶりも凄まじかったようで、ロケ先でも本物のピストルを持ち歩いていてエキストラたちの小屋に向かって発砲し、エキストラの指先が吹っ飛んだとか、まさにアギーレを演じたキンスキーそのものが『怒れる神』となり現場は恐怖と混沌で支配されたそうですが、そんな中からこのような傑作が生まれるのですからまさに狂気と天才は紙一重。この後更に男たちの誇大妄想はますます膨らんでいくのです・・・

 




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