森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE本日はナナカマドの名前の由来について。理学博士の中村浩先生によれば、ナナカマドという名前は、ナナカという言葉とカマドという言葉がくっついたもので、ナナカと七日の古語(現在ではナノカに変化)。カマドとは文字通りの事。よって、ナナカマドとはナナカカマド(七日竃)の意味で、重複しているカを一文字省略してナナカマドになったものと類推されています。なのでカマドに七日間この木を入れて燃やすことには間違いがなさそうです

 

20150127 2ではなぜ燃えきるはずのナナカマドを七日も燃やすことが出来るのか?そこで問題となるのがカマドの種類。このカマドというのは、台所の煮炊き用のカマドではなくて、炭焼き用のカマドではないかと言われるのです。炭焼き用のカマドとは石や土で作り、中にクヌギやウバメガシなどの硬質の木材を並べ火を点じて炭を作る木炭製造ものですが、この歴史は古く既に石器時代に炭焼きの技術は確立されていたともされている伝統的なものです。

 

20150127 3 木炭には硬炭(かたずみ)と軟質炭があって、硬炭の方が火力も強くて日持ちもよく、前述のクヌギウバメガシ、カシワ、ヤマボウシ、アカガシ、アラガシ、オノオレカンバ、ミズナラなどがその原料となります。中でもウバメガシから作られた備長炭は炭の中でも最高級品とされています。ナナカマドの炭もそれに負けないほど質がきわめて緻密で堅く、火力が強く火持ちがいいことから、江戸の料理屋や鰻の蒲焼などにも重宝されたといいます。

 

20150127 4そのナナカマドは材質が非常に硬い事から七日間ほどかけてじっくりと蒸し焼きにして炭化させ る必要がありました。つまりナナカマドの堅炭を得るためには七日間もの工程をかけて、じっくり七日間もカマドで蒸し焼きにするという事から七日竃、つまりナノカカマドがナナカマドになったというのが本来の名前の由来ではないかと推理されています。なるほど確かにその節には一理あるように思われます。では明日は「材としてのナナカマド」についての話・・・




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