森のかけら | 大五木材


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20160117 1さて、砥部焼の新しいカタチにも積極的に挑戦されている森陶房さんの新居に納めさせていただいたのは、地元・愛媛の山から出材された『オニグルミ』を使ったダイニングテーブル。久万高原町産のオニグルミは、板に製材したあと2年ほど天然乾燥させたもので、クルミの美しい艶と光沢を保っています。もともとクルミは中軽軟な部類に入る木で、乾燥もしやすいのですが、人工乾燥機に入れるとどうしても艶っ気が無くなってしまい、パサパサした感じに仕上がってしまいます。

 

20160117 2それでもオイルを塗れば、オイルが浸透して濡れ色になって赤身に瑞々しさは戻るものの、やはり天然乾燥の艶ややかさを知ってしまうと、人工乾燥させてその艶を失うのはモッタイナイ。それで、じっくり乾燥させてみたのですが、なにぶん時間がかかるのと、乾燥工程で割れやらねじれ、暴れなども発生し、どれぐらいの量がどれぐらいの期間で準備できるのかが読みにくく、まだまだ試行錯誤の途中です。もっともっと素材を集めておけばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、

 

20160117 3愛媛の山から出材される広葉樹って案外少ないのと、出てきたものがすべて家具材や建築に使えるというわけではありません。堅さや素性の問題でそもそも家具などに向かない、向きにくいという木もあります(例えばクヌギとか)。また、使える木でもサイズや搬出コスト、製剤コスト等の問題で断念しなければならない事も多々あります。趣味でしているわけではないので、道楽のように目的もなく好きなだけ集めてみても仕方ありません。先の出口がきちんと描ける事がなにより大切。

 

20160117 4クルミについては、その色合いや触感、また言葉のイメージなどから、ご提案すれば賛同していただくケースが多くて、本当はもっともっと集めておきたいのですが、倉庫のスペース等の問題もあって、今は少なくなってきています。鬼という言葉から察するには拍子抜けするくらい、繊細で柔らかく、頬ずりしたくなるぐらい滑らかなクルミですので、テーブルとしてお使いいただくにはそれなりのご配慮をしていただければ末永くお愉しみいただけると思います。ちなみにクルミの木言葉は『知性』。




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