森のかけら | 大五木材


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弊社がある愛媛県松山市平田町は、宮内伊予柑発祥の地で知られる柑橘の町です。弊社があるのは町の中をほぼ二分する国道197号バイパスを挟んで西側なのですが、東側は小高い丘陵地になっていて、そこが宮内伊予柑をはじめとする柑橘の栽培地。地元の方は、「みかん山」あるいは単に「山」と呼ばれます。私もかれこれ四半世紀上もこの地に住んではいるものの、みかん山に行くことはほとんどありません。そんな私ですが、先日近所の方に伐採した木をもらうためにみかん山に登ることに。

 

20160220 2登るというのは大袈裟ですが、結構な急傾斜地に軽トラック一台がギリギリ通れるだけの細い道が地をへばりつくように作られていて、初めて山に行った時には、まさかこの道を上がるなんてことないよな~という道を4DWでドキドキしながら駆け上ったものです。地元の方は慣れているのでなんとないのでしょうが、地理に不慣れな人だと、この先進んで行って車を切り返せるのか不安になるレベル。まあ私たちの仕事とて、「え、これ独りで担げるの?」なんて驚かれますから蛇の道はヘビ。

 

20160220 3ところで、宮内伊予柑というのは、明治時代に山口県で発見された偶発実生の苗木を松山市に持ち込み、近隣の農家に苗を配ってその栽培を奨励したことで、松山周辺に産地が形成され、「伊予柑」という名前で市場に出荷されるようになりその名が浸透されることになりました。その後昭和30年にこの地で、宮内義正さんがみかん園で発見した芽条変異というもので、発見者の宮内さんの名前を取って「宮内伊予柑」と命名され、種苗名称登録もされて当地でも栽培が広がったそうです。

 

20160220 4樹にも歴史ありですが、蜜柑にも歴史あり。前置きが非常に長くなりましたが、そのミカン山に登ってたまたま偶然宮内伊予柑母樹に出くわしたのですが、それを目指していたわけではなく道に迷っただけ。本来の目的は、知人が伐採されたカキの木をいただくため。ようやく現場に辿り着くとそこには既に伐採され、いい具合にカットしてもらったカキの枝がゴロゴロ。決して珍しくはないカキの木ですが、木材市場に出ることなど一部の例外を除いてほとんどありませんのでありがたいご縁。




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