森のかけら | 大五木材


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20160216 1久し振りの映画館。観るのは巨匠リドリー・スコットのSF映画『オデッセイ』!ついこの間、巨匠の歴史大作『エクソダス』を観たと思ったいたのですが、気がつけばもうあれから1年が経過・・・。一昨年の『プロメテウス』から毎年コンスタントに新作を披露していただけるのは本当に涙が出るほどありがたいことなのですが、もうすぐ80歳にならんとする巨匠のバイタリティの旺盛さには驚くばかり。さて今回巨匠が取り組んだのは、独り火星に置き去りにされた宇宙飛行士の物語。

 

20160216 2いつもは自分が撮りたい映画を撮る巨匠ですが(世界中でもそんな事が出来る監督は本当にひとにぎり)、今回は原作の映画化権を獲得した20世紀FOXが、別の監督に撮らせるつもりで予定していた企画が頓挫して、リドリーの元に持ち込まれたものだということで、いつもの巨匠のタッチとは随分と違うものになっていました。火星での探査中に砂嵐に襲われて行方不明となり、死亡したものと判断され取り残され、地球から迎えが来るまでの火星でのサバイバル生活が描かれます。

 

20160216 3限られた酸素と食量しかない孤独の火星での生存は、無謀で過酷で悲惨で危険な事のはずなのに、取り残された植物学者マーク・ワトニーのなんとアグレッシブでポジティブなことか!誰もいないはずの火星での暮らしは、無言映画の危険をはらんでいるものの、陽気に歌を歌い、不自然なまでに独り言を繰り返し、いないはずに誰かに語りかけ、その姿はまるで科学実験室で研究に取り組むエキセントリックな博士のごとし(お約束の爆発まであるし)。まさにドクター・ストレンジラブ!

 

20160216 4映画の原作となったアンディ・ウィアーの小説『火星の人』は未読ながら、これは脚本部分と現場でリドリーの意図でかなり大胆にテンションが代えられたのではないかと思うのですが。本質的には、いつもの『主人公が過酷なまでの運命に立ち向かうドラマ』であることは間違いがないものの、主人公を演じたマット・デイモンの怪演もあって、いつもの陰鬱さや深刻さ、そして何より過去の作品の中でも相当に絶望感漂う設定でありながら、悲劇性がほとんど感じられませんでいた。

 




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