森のかけら | 大五木材


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20160312 1中南米の国・ホンジュラス共和国は、世界でも有数のコーヒー豆の産地として知られていますが、そこからは非常に個性ある木材も産出されています。本日はそんなホンジュラスの木の話。ものの本からの受け売りではありますが、ホンジュラスの国土面積は11万2千キロ㎡で、本州のおよそ半分程度。そこに80万弱の人が住んでいて、国土のおよそ半分が森林。そのうち天然林は1割にも満たないそうです。ホンジュラスの森林地帯は、マツ林と広葉樹(熱帯降雨林)に大別されます。

 

20160312 2帯でマツ?という言葉に違和感を感じたのですが、それは過去に行われた大規模なバナナ植栽のための開発に深く関係していて、それによる森林荒廃は湿性広葉樹にまで及んでいて、違法伐採と度重なる森林火災によるものだそうで、山岳地帯の多いホンジュラスの土壌は決して肥沃ではないため、荒れた土地には『森のパイオニア』たるマツが侵入してきて勢力を拡大しているのだそうです。マツが荒れ地に強い木であるという話は、日本におけるマツの項でもご紹介しました

 

20160312 3国を問わず、時代を問わず、マツはどこでいつでもも強くて逞しい開拓者なのです。ホンジュラス国内には大小120ほどの製材工場があるそうですが、マツを利用した合板工場もあるそうです。また、雇用の少ない地域においては、マツから摂れる松脂の生産が重要な雇用の場を提供しているのだとか。一方、広葉樹では代表なものとしてマホガニーセドロチークなどが挙げられます。ホンジュラスの森林では300数種の樹木が確認されていますが、有用樹種と呼べるのはその中の25種ほど

 

20160312 4その樹種名の記載はあるものの・・・それがどういう木なのかも分かりません。しかしその名前を眺めるだけでも楽しい。Terminalia amazonia(ターミナリア・アマゾニア)とかCalophyllum brasiliense(カロフィラム・ブラジリエンセ)など、わすかに分かる単語から辿り着ける名前を見ているだけで、まだ知らぬ新しい木に出会ったような気持ちになって胸が高鳴ってしまうのは真正フェチなのかも?!だからといって、そんな木をバッサバッサと伐って手に入れたいという訳ではないのです。

 

そこが材木屋としては矛盾する点かもしれませんが、私の場合は材木屋の視点よりも「森のかけら屋」としての視点の方が勝ってしまうので、そんなホンジュラスの木のわずかな端材がほんの少しだけ手に入れば十分なのです。それで、【森のかけら・ホンジュラス36】とか『ホンジュラスのりんご』とか『ホンジュラス・モザイクチェアー』とか・・・いかん、いかん妄想が暴走するところでした!ちなみに上記の2種類も、現地で取り組まれている造林樹種の広葉樹の1つです。明日に続く・・・




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