森のかけら | 大五木材


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弊社の小さな倉庫は、人力で木材を1本ずつ立てて保管するスぺースと、フローリングなどを梱包のままフォークリフトで移動保管させるスペースに大きく分かれています。木材を立てるスペースは鉄骨にT型のアングルを取り付けて、樹種やサイズごとに小分けして置けるようになっています。これは私が入社する前からの倉庫のレイアウトだったのですが、時代の流れの中でメインスペースの座はいろいろな木が占めてきました。入社した当時(平成元年)の主役はヒノキの化粧柱

 

 

当時の日課は、市場から仕入れてきたヒノキの化粧柱の梱包(30~40数本入)をさばいて、等級ごとに仕分けしながら倉庫に立てていくというものでした。入社前に木材市場で数か月の間、その作業ばかりを続けてきたので体力的には何も苦ではありませんでしたし、昨日立てた柱が翌日売れたりすることもあって、折角立てたのだからもう少し立てて(お客さんに見てもられば)いればよかったのに、なんて考えてしまうような、まあバブル感満載の贅沢な時代でもありました。

 

 

弊社の倉庫でヒノキの化粧柱(和室など真壁でそのまま柱が見える)がズラリと居並ぶ姿は今となっては今となってはもはや夢幻の類ですが、当時はそれが当たり前だと思っていました。その後しばらくはヒノキの柱や鴨居など高級な造作材が倉庫の主でしたが、10年ぐらい経つと某大手ハウスメーカーの仕事をさせてもらうようになり、1.2㎜の厚貼りの別注集成材のを扱うようになりました。そのすべてが特注品であるため、納期や工期の問題で弊社で大量にストックすることに。

 

 

集成材というと、無垢の代用品というイメージがあるかもしれませんが、その時のそれは4寸タイプの住宅用の幅広、肉厚の別注仕様で無垢材と遜色ない値段でした。だったら無垢で作ればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、その仕様では4寸の長押も含まれていて、柾目で大量にかつ安定的に高品質の造作材を短期間で揃えることなど不可能でしたので、集成材を選択したのです。1本ずつ梱包された高級集成材がズラリと並ぶような集成材の時代がわが社にも到来したのです。続く・・・

 




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