森のかけら | 大五木材


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昨日の話の続きです。商業的な木材を扱う木材市場には、街路樹や公園木などが出てくることはまずありません。なので普段の暮らしでは日常的に見かける街路樹や公園の木、学校の校庭木などが伐採されたとしても、丸太となった姿を見る機会は多くありません。山や伐採現場に近いところで仕事をされている材木屋であればそうでもないかもしれませんが、町の中で流通を生業とする材木屋であれば、そういう丸太を見ること、扱うことはほぼ無いと言ってもいいと思われます。

 

 

人がやらない事をすることに存在価値がある、いや露骨に言えば、そこにしか利益はないということで、弊社ではそういう木も積極的に手に入れるようにしています。ただし気をつけていないと、その種の木のストックヤードのように次から次へと無尽蔵に舞い込んだ来ますので、入口の開け方には十分配慮が必要です。その木と人の暮らしにまつわる物語や逸話、伝承などを絡めた商品開発や提案が得意(それしかないとも言いますが)な弊社としては、情報量の少なさは致命傷。

 

 

日本において発見されたという輝かしい背景があるにも関わらず、肝心の用途に関してはほとんど出口が定まっておらず、手に入ったとしてもどうやって使えばいいのか分からない、何に適しているのかが分からないというのであれば、出口は遠い・・・。まあこれだけ年輪幅が広いと、35㎜角の【森のかけら】だと年輪が1、2本しか含まれないこともあり、従来の発想ではない使い方を生み出す必要があります。そこが難しくて面白いところなのですが、そう簡単な話ではない。

 

 

ちなみに、古代に絶命してと思われていたメタセコイアは1939年に関西地方の第三紀層で発見され、発見者の三木茂博士によって『メタセコイア』と命名されました。その三木博士は香川県三木町の出身で、その功績から町はメタセコイアを町の木にも制定していますが、お声をかけていただいた方も三木町にゆかりがあり、不思議なご縁を感じています。時期がくれば改めてメタセコイアの出口についてもご紹介しますが、在庫していることの本懐を堪能させていただけた出会いでした。




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