森のかけら | 大五木材


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エンドウ建材』さんで圓道忠雄君とお話しさせていただいた後は、忙しい中圓道君に無理を言ってそこから5キロほど離れたところにある美術館『金津創作の森』へ連れて行ってもらいました。ここは福井県あわら市が運営するアートスポットで、文字通り市街地から少し離れた場所にひっそりと建っているのですが、そこで開かれている企画展示が結構面白くて、それまではホームページで拝見していたのですが、折角の機会なので平日の午後、アートには縁もゆかりもなさそうな中年のおっさんふたりで美術館へ。

実はここでは依然に、現代彫刻の鬼才・三沢厚彦さんの展示会も開かれていたのです。圓道君からその情報を聞いて臍を噛んだものです。あわら市自体は平成16年に坂井郡芦原町金津町が合併して生まれた町で、人口は3万足らずということで、愛媛で考えれば愛南町伊予市程度の規模ということですが、そこにこんな美術館があって、熱心に活動されているなんて素晴らしいことだと思います。当日の企画展は、柳宗理デザイン研究所のシニア・ディレクターの森 仁史監修による『ジャパン・モダンの奔流展-戦後日本デザイン・復興から頂点へ-』。

時代を越えてわたしたちの日常の中に寄り添いながら受け継がれる戦後の日本デザインの魅力を伝えるという内容で、昭和41年生まれの私には、馴染み深い懐かしい商品の数々が展示されていました。【森のかけら】でデザインに覚醒するまでは、日頃使っていたそれらの商品について、それが「デザインされたもの」というような認識すらありませんでした。そのデザインであることが当たり前、違和感すら感じないというほどに暮らしに溶け込んでいて空気のような存在になっていたのだと思います。

格好いいデザインだからとか、洗練されているからとかいった理由で購入したり、使っていたわけではなくて、もうその商品力が飛び抜けすぎていて、それ以外の形や商品名など考えられないというほどに完成されていた究極のデザインだったのだと思います。自分の子供たちにこの写真を見せれば、「昭和~!」とか「ダサい」と嘲笑されてしまいますが、当時の私たちにとってはそれはとてもエッジが効いたスマートで洗練された最新式の商品だったのです。今もし復刻版として再販売されてもレトロ人気で結構売れたりするじゃないかと思うのです。




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