森のかけら | 大五木材

材木屋にとってもっとも困るのが木の名前が分からないという事。弊社のような小売店が木材を仕入れる方法としてはいくつかありますが主なものとしては、製材所で挽いた材を仕入れる、木材市場に出品された材を買う、原木市場で丸太を仕入れて賃挽きする、木材商社から仕入れる(特に外材の場合)などです。それらほとんどの場合、樹種名が明示されていて、それを確認してこちらも買うかどうか判断するわけですが、稀に樹種が分からないというケースがあって、そうい時は『雑木』と名付けられていたりします。

雑木(ざつぼく、ぞうき)』というのは、「この木の名前は分かりません」と言っているようなものですが、木材市場では時々こういう事もあります。一般の方の中には、「えっ、木材市場って木のプロの集まりなのに木の名前が分からないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、恥ずかしながら事実その通りなのです。業界は違いますが、例えば市場などの場合どうなんでしょうか。恐らく一部の深海魚みたいな魚を除けば、名前の分からない魚なんてほとんどいないのではないでしょうか。

魚市場の場合は獲れるエリアが限定される(獲れる魚の種類がある程度限定される)のと、魚って特徴が分かりやすいので、最悪分からなくてもネットで調べれば大体分かると思うのです(実際は正体が分からない魚も獲れたりするものの、市場に出てこないのかもしれませんが)。それに比べて、木の場合は灌木などまで含めると種類が膨大なうえに、製品市場だと外材も混ざってきますので樹種の見極めは非常に困難、だと思い込んでいました。でもこれって実際に数字で見てみるとどれぐらい差があるのだろうか疑問が沸きました。

そこで調べてみることに。いろいろな統計調査があって、多少誤差はあると思うのですが、世界の海には約3万種の魚がいて、日本には約3千種。我々が日頃食するのはその内の約500種だとか。木の場合は植物園自然保護国際機構(BGCI)が加盟500団体が持つデータを集計した結果によると、全世界で6万65種に及ぶそうです。ちなみに世界でもっとも多様な樹種が存在する国はブラジルで、樹木の種類は8715種日本には約1500種の樹木があり、そのうちおよそ100種が比較的知られている木だとされています。

単純に数字で比較すると、魚は世界で3万種、樹木は世界で6万種。日本では魚が3千種、樹木が1500種、その中でよく知られているのが魚500種、樹木100種。こうして数字を並べると世界規模では樹木が圧倒的に多いものの、日本に限れば魚の方が多いことに。しかし日本でよく知られている木が100種となると、【森のかけら・日本の120】より少ないということになるのでちょっと基準が甘いようにも感じますが、「比較的知られている木」ということであればそれぐらいが妥当なのかもしれません。続く・・・




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