森のかけら | 大五木材


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今から四年ほど前に仕入れた『愛媛県産のカラマツ』、板に挽いてずっと天乾させてきました。これぞカラマツの出口!という明確な用途は未だ定めきれていないものの(あくまで私の中での出口)、耳付きの小棚などとして少しずつ倉庫から巣立っていきました。このカラマツが手に入るまで私自身も愛媛でカラマツが採れるとは思ってもいませんでしたが、恐らく愛媛の人の認識も同じようなもので、カラマツの認知度は東日本に比べると圧倒的に低く、実物を見たことがあるという人も少ないという状況。

今は長野や東北などの国産カラマツをはじめロシアや中国産のカラマツのフローリング製品なども自在に入ってくるので、かなりその名前も知られるようになりましたが、それでも愛媛でマツと言えば『アカマツ』の事を指します。そういう環境ですから、カラマツを薦めようにもまずはカラマツがどういうものなのかを説明するところから始まるため、商談成立までに結構時間がかかります。カラマツ最大の魅力である(私はそう信じています)経年変化によって飴色のような艶と光沢が生まれるというストロングポイントの実例も愛媛では少ないのです。

経年変化の実態を知ることの出来る実例としては、この近くだと我が家のリビングに貼ったカラマツ(長野産)のフローリングぐらいしかありません。さすがにその床を剥がして持っていくわけにはいかないので、共感を得にくい点はありますが、それでも今までに愛媛県内の住宅に国産カラマツを広めてきた自負はあります。なので、この愛媛県産のカラマツもどうにか使ってもらえないかと薦めてきたものの、少しだけ不安もありました、それはカラマツにとっては避けることの出来ない宿命である、『ヤニとねじれ』。

カラマツ王国長野県では、圧締乾燥脱脂技術の確立によって、その障壁を乗り越えて、カラマツを世に出すことに成功しましたが、生憎ここにはそのどちらの設備もありません。幸いにも板にしたカラマツからはほとんどヤニが出ていなかったので、とりあえず綺麗に桟を揃えて、超重たいアマゾンジャラのデッキ材の梱包などをカラマツの上に乗せて重しとしてひたすら乾かし続けました。すっかり水分も抜けていい感じに仕上がってきました。そんな愛媛県産のカラマツにも光が当たる時がやって来たのです!続く・・・




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